幼馴染の彼女ユリに、突然監禁された俺。
彼女の怒りが、行動の理由が、俺にはわからない。
「ダメだ…このまま流されたら…」
深い愛情を向けてくる彼女に、このままでもいいかと思いはじめていた、その時…
俺と彼女の、ハートフル監禁アドベンチャー。
▼やられた!
まさかこんな古典的手口に引っ掛かるとは!
だがこのゲーム、見せ方が上手いんだよ。
プレイヤーに先入観を与えるのが。
作者にミスリードの意図があるかは、分からない。
ただ、特定の創作物を好むプレイヤーには、大きな先入観を与えただろう。
テキストにも小さな違和感の連続があったのに、真相を断定できなかった。
※読者に面白さを最大限感じて貰うためにもネタバレは無いが、真相についての感想は当然書く。勘のいいガキは要注意
▼まずはこの違和感!
それは、「幼馴染彼女の監禁事情」がいわゆるヤンデレ系ギャルゲーにも関わらず、「彼女」のイケメン彼氏が登場することだ。
これはおかしい。
メンヘラビッチはともかく、ヤンデレヒロインは主人公に一途であるべきだからだ
主人公に一途じゃないヤンデレは、最早ヤンデレじゃない!
それは単なるメンヘラクソビッチだ!
ヤンデレは主人公に一途だからこそ、
その非常識な犯罪行為が可愛さなんだ
ところが!
「幼馴染彼女の監禁事情」にはヒロインの彼氏が登場し、主人公の目の前でその唇を奪う。
それだけならまだしも、なんとヒロインは満更でもなさそうな顔だ。
頬には朱がさし、少し感じている
この時点で「NTR要素もある一風変わったヤンデレゲーなのかな?」とは思ったが……それは違った。
そもそも「幼馴染彼女の監禁事情」はヤンデレゲーではなかった。
▼何度か「好きな小説家」としてあげた某氏の代表作と、ネタがまるで同じだ。
にも関わらず、前述のような「これはヤンデレゲーで、主人公はなんらかの理由で監禁されている。その真相を探るゲーム」という先入観に負け(普段から先入観は悪と言ってる癖に)、見事に騙されてしまった
このネタは本当にベタで、数年前、話題になった読み切り漫画でも使われたのに…
…完全に不覚である
評価B+
70点
俺と彼女の、ハートフル監禁アドベンチャーに嘘偽りなし。
主人公を優しい笑顔で見つめるヒロインが描かれたクリア後タイトル画面は、清涼感たっぷり。
ヤンデレに偽装された、ハートフル作品でしたね。
勢いのまま2周目をプレイすると、冒頭から違和感の正体に明確な答えが出せました。
ああなるほど、これはこうで、この時はああで…確かによく読めばあれが無いな。ここはこうだったな、と。
テキストにかなりの強引さは感じるものの、致命的な矛盾もなく、いい出来栄えのフリゲでした。
ヒロインのおっぱいも大きいし、面白いのでマジでおすすめ。
…
…そういえば…
百合って、〇には毒物だったね…
【フリゲレビューブログ小話】
▼最近のお気に入りフリゲ、「華やかな宴」の説明文が変更されている。
変更前のキャッチコピー「いつか終わる時間のADV」は、センスを感じる。
「光と音のRPG」みたいで、簡潔。
▼「死月妖花」「キミガシネ」の記事が久しぶりに伸びてるが、新展開があったの?
ググったら……特にないじゃねーか!
お前ら、紛らわしいことすんなよな!
俺は自発的にフリゲの情報を調べることが、あまり無いんだから。
自分のブログのアクセスから、更新や新展開を察する独自のスタイル(?)なんだよ。
▼ギャルゲー版「8番出口」な「レナちゃん、髪切った?」が面白そう。
「8番出口」は凄いよね。
「8番出口系ゲーム」が既に一杯あるし、
このように他者、他作品に影響を与えるゲームだなんて、本当に久しぶりじゃない?
ネットでバズったからとはいうものの、本当に面白いゲームの特徴だわ。
たとえば論破系ゲームなんかも、ルーツは「逆転裁判」だからね。
「逆転裁判」は本当に偉大な名作だ。
その「逆転裁判」のルーツは「御神楽少女探偵団」だろうけど、
本文の矛盾を指摘するシステムの完成作品というなら、やっぱ「逆転裁判」だね
ギャルゲー版も数作品あるし、「8番出口系ゲーム」も色々出てきたので、そろそろ亜流のネタが切れるかもね。
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