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まーこのジャンルにはお約束ともいえる名作「ミノタウロスの皿」があるが(「家畜娘に幸せを教える」とかも影響を受けてそう)、本作「メルヘンスローター」が面白いのは、登場する4匹(と数えられているが、実際には4人と言ってよいだろう)の魔族の言葉が分からないという点だね
言葉は記号で表現され、主人公だけではなく、プレイヤーにも分からないところから始まる
…だが何を伝えたがっているか、断片的に推理できる要素がある。
同胞を殺されているはずなのに明るい笑顔を向けてくる彼女たちが、実際には何を考えているのか……色々考えながらプレイすると面白い
▼交流を重ねるうち、主人公は人間にしか見えない彼女たちに感情移入していく。
本当に殺さないといけないのか?……そう葛藤する。
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説明文に「グロ、ホラーが主題ではありません(グロ目的でプレイするとがっかりしちゃうかも……)」との記載がある。
確かにグロやホラーはさほどでもなかった。
では何が主題なのか?
…まあ国語のテストではないので、作者の意図を答えよなんて問題ではないし、
私もある程度は作者のメッセージを理解しながらもフリースタイルで楽しみたい主義なのだが、主題は「社会から必要とされていない職業の苦しさ」、「命を奪う仕事の大変さ」だと解釈したな
この世界では魔族を屠殺し食しているが、既に魔族を食うことは駄目だ、これからは動物を食おう!という勢力や活動があって、主人公やその仕事をする人間らは迫害を受けてるんだよね
主人公と後輩君の会話はファンタジーではあるものの、現実のそういった社会にも通ずると思ったよ。
▼グラフィックもなかなかのクオリティ。
細部まで自作だし、魔族たちも可愛い。
絵やテイストがBL風味なので、BL好きならアンテナに引っかかるんじゃないかな
評価B+
70点
攻略難易度は高くないが、初回はエンド1に行く人が多そう。
このレビューはベストエンドと思しきエンディングの後に書いてますが、コンプリートしたら、また違った感想になるかもしれませんね。
ほかには「コレが星を抱くまで」も攻略(タイトル画面が「私たちが人類の子孫でありますように」に似てる)。
偶然だが、本作もテーマが差別で、BL風味。
今回紹介した2本、おすすめですよ
▼1年前のその月にレビューした良作を更に選りすぐる、月イチ恒例コーナー。
今回振り返る、2021年12月にレビューした良作は…
Raisond'etre
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女医のおっぱいがでかい!女性キャラが美しい!
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だからとにかくおすすめ!
▼恒例の良作フリゲランキングは、予告通り、2022年の1年分を総括します。
今年レビューした良作フリゲを、まるっと回想。
アップは12月31日か、1月1日……
毎回同じパターンでは読者が…そして何より管理人が飽きるので、発表も、カウントダウン方式から変える予定。
まあ分かりやすさ最優先だから、特別凝ったものにはしないけどね。
今年も良作盛りだくさんでしたが、暫定1位は既に決まっているので、予想して楽しんでください。
乞うご期待。
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