▼直感的に「面白そう」と思った。
説明もいい。
あなたが最期を決める、サイコホラーADV
◇エンディング◇
・NORMAL END:3種類
・TRUE END:6種類
エンディングの数だけ、あなたの最期がある。
…なんてことが書かれているではないか。
見ての通りNORMALよりTRUEのほうが多い。
一体どういうことか。
確かめたくなった。
▼巨大な門によって隔離されたエルフの村に住む姉弟が、
巨人の町に『おつとめ』に行く物語。なんとなく「進撃の巨人」を連想する
『おつとめ』が何かは不明だが、弟である主人公は小さな村の外に出られることが、嬉しそうだ。
ワクワクしながらむかった巨人の町では、巨人たちが笑顔で迎えてくれる。
巨大な体躯に反して、だれもが優しい
▼だが後半からは、弱きエルフと強大な巨人の戦いになる。
エルフは脆弱なので、ある兵器を使い、巨人を討とうとする。
主人公と姉は、その戦いに巻き込まれていく
…
正確には、最初から巻き込まれていた…
これについては、エルフの村の「兵器」が何かを、推理しながらプレイすると面白いかもしれない
▼そしてクリアした。
うーっむむむこれは……
なるほどこれが、説明文の正体か
かなりの胸糞だ。
どのエンディングも、まったく救いがない。
だが妙にすっきりもした。
多分だが…巨人にしろ〇〇〇にしろ、主人公の復讐が遂げられたからかな。
たとえどんな事情があれ、悪党、もしくは悪意を働いた奴を討伐するのはカタルシスがあるからな
…でもなんだろうなあ、この虚しさは…
たとえ巨人や〇〇〇を殺し復讐したところで、〇〇〇〇〇は戻ってこないしなあ…
うーむ、むむむ…
こんな虚無になるゲームは久々だな
この作者は「Wahrheit School」にしろ「雨夜の月 〜why we are us〜」にしろ妙に爪痕を残してくるんだが、「朝露の花に冀望を」も、例外ではなかったか
▼システム面などについては……序盤攻略が難しすぎやしないか
どう試行錯誤してもNORMAL END3になってしまい、正直、うんざりしかけていたよ
しかもそんな試行錯誤がすべて的外れで、実際にはそこにいたるまでにフラグを立てていないことがNORMAL END3(実質バッドエンド)の原因だったとか、随分と時間を浪費してしまった
もっとスマートなゲーム設計にできなかったものか
ストーリーがよくできているだけに、ここは残念
評価C-
65点
良質なストーリーと微妙なシステムが混在していますが、良作でしょう…
攻略メモも同梱されていますしね
可愛いドット絵なのにグロいので、
〇〇〇〇〇が断末魔をあげる間もなく殺されるシーンは、そのあまりの突然の殺害に、何が起きたのか一瞬理解できませんでしたね
いっさいの笑いがない、容赦もないストーリー…
難解な謎解き…
グロテスクなドット絵…
…どんでん返しやミステリが好きな人には、おすすめです
個人的には、結構好きなゲームでした。
▼ほかには、「恋に落ちてはいけない20分」作者の新作、「私の声が聞こえますか」もクリア。
参考書籍から察するに以前レビューした「繊細という沼」同様「繊細さん」がテーマのようだが、実際は違う。
「設定のための設定」でご都合主義が多いが、セリフがないのにプレイヤーに感情を想起させるスタッフロールは、上手
ED分岐の選択肢は、もうすこし「溜め」たほうがいいんでは。
これじゃ偶然解いてしまうプレイヤーが多いでしょう。
…
私みたいに。
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