…いやあ…
最初に言っとくけれど……
「どうぶつエデン」は……
非常に人を選ぶ。
とても万人にはおすすめしかねる。
だがかなり特異な世界観なので、好きな人はどっぷりハマるんじゃないかというフリゲだね。
▼人を選ぶ理由は、主に2つ。
まず1つめ。
難易度がとても高い!
謎解きに次ぐ謎解きだが、ヒントがほとんどない。
しかも進め方によってはヒントと理解できないので、
最悪、八方塞がりになってしまう
だがそれゆえ、レトロゲーム的な面白さがある
謎の解き方自体がレトロゲーム的で、「ああ、昔のゲームでこんなトリックあったなあ……」とか思った
そして2つめ。
世界観がきわめて不条理系。
というか……クリアしても真相が解らなかった。
地球によく似た惑星で、地球と真逆のことが行われており、
人間(らしき存在)が死んだら動物に輪廻転生する世界…?
…とは解釈したけど、作者の中で設定があるのか、
設定すらなく、あえてこのような不条理、ナンセンス、エログロ的なゲームとして作ったかで、解釈もまた変わってくるね
▼主人公は「エデン」という奇妙な動物園で目を覚ますが、
そこは動物が喋ったり人間(に見える生き物)を食い殺したり、
手塚や藤子の漫画にでも出てきそうな、ダークSFの世界。
主人公も残忍……というよりまるで人間的感情が無く、平然と人間の眼球を抉る
「Come Cellar」「マルグレーテル」よりも、更に不思議な世界観だ
だから私はこの2つをひっくるめて、
「アウターワールド」のようなレトロ不思議ゲームが好きな人には、
このゲームは最適じゃないの?と思ったわけ
「クーロンズゲート」「serial experiments lain」の路線も入ってるかな
……
何か「ピンと来た」だろうか?
誰もが1作はそのようなゲームやアニメを連想するだろうが、同じ匂いを、本作からも嗅ぎ取れると思う
▼でも不条理といいながらもゲームの目的はちゃんとあって、石像の目に埋め込む宝石を探索することが、プレイヤーの目的。ここはシンプルにゲーム的だよね
まさかのキャラクターの裏切りや、隠された最後の宝石の在処……お前がラスボスかよ!といいたくなるラストバトルには、きっと驚かされるだろう
…というかこれらは、「どうぶつエデン」で唯一、普通のところ(笑)
評価C+
60点
「しらない星のあるきかた」のジンカンみたいだなという直感は、当たっていました
不思議ゲーが好きな人なら+10点はあるでしょう。
不条理、ナンセンス、エログロ…ホラー…
レトロゲーム的な美麗グラフィックや高難易度の謎解きが好きな人は、やってみては?
もう1本の「欠けた月の探し方」レビュー感想は、またの機会に
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