死んでも子供を愛してくれる親のほうが良いよね…
悪夢は繰り返す…
だがやがて、星の光を垣間見る…
異世界に向かう列車の中、数多の人生を解放する!
ヒューマニズムトレインストーリー!!
快作!!
▼ゲームレビューを読んでいると、しばしば「映画のようだった」「映画のような」なんて言葉が使われている
何を「映画」と判断しているかは、個々によるだろう。ストーリー構成なのか、表現技法なのか、演出なのか
私は「METORY」をフリゲの感想としては久しぶりに「映画のようだ」と思ったのだが、何を感じてそう思ったのかが分からなかった
直感的にそう感じただけで、理論はなかったのだ
どこが映画なのか、少し考えた
いかにもな歌つきのエンディングだろうか?それとも演出?
思い当るフシはあったが、しかし答えは1つだった
まあ「臨場感」と「リアリティ」の生み出した「人間観」が映画なんだろう
…いや〜このゲーム。主なキャラクターとして主人公が3人いるんだが、まるで実在するかのような、妙なリアリティがあるんだよな
映画のようなストーリーならぬ、映画のような人間が沢山出てくる。生々しいというかね
人間っぽさを作る演出として、ノベルゲームでは珍しい3D素材を使っている…
…ということも勿論あるのだが、その最たる原因としてはやはり「人間としての」骨子が作られ、バックグラウンドが描かれているからだろうな
泣いたり怒ったり笑ったり…というような、感情の発露シーンが多く、理知より感情で物を語るので、とても人間くさい
クラスに友達のいない、浮いたボッチ女子
クラスメイトを番号で呼ぶ(留置所かよ)、冷徹な優等生
動画配信サイトで荒稼ぎをする、今時の女子高生…
…ほかのキャラクターもみな、
その誰もが、ゲームの世界に生きてたね。
悲痛な過去と、何故そのような人間になったかというストーリーが、完璧に彼女たちに息を吹き込んでいたよ
特に印象が強かったのは、動画配信サイトのインフルエンサー、咲のストーリー
今風にいうといわゆる「陽キャ」の彼女が、よくこんな悲惨な過去から這い上がったものだ。
この過去がトラウマになるとか人格が変わったという定番ではなく、過去があっても友達のおかげで「ありのままの自分で逆境を跳ね除ける」というのがいいんだよ
動画サイトを利用するのも今風で面白い
ややご都合主義だが、エンディングの爽やかさも凄いね。
これまでの痛々しいシーンもこのためにあったと思うと、許せるよ
▼評価B+
75点
「世界観の謎」と「登場人物の過去」が同時に明かされていくストーリー構成も上手い
これにより、物語を最後まで飽きさせない
3D作成ツールによるキャラデザも可愛かった。3Dキャラクターを使ったフリゲは幾つかレビューしてきたが、ノベルゲームでは初めてかも?
元イリュージョン信者の私もこれにはニッコリですよ
TGFに出てるらしいけど、確実に入るでしょう。
この完成度の高さは俺の目には確定的に明らか。
おすすめで〜す
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