毎日をただ浪費していたユウは、ルナと関わる中で生きる目的を見つけることができるのか。
▼秩序、規律、理性…
世の中には守らなければいけないラインがあるけれど、
ふとしたことでそれを飛び越えたり、無視したくなるなんてのは、
思春期のうちには、往々にしてあるわけです
自分に何もない子なら尚更
「ルナティックシンドローム」は、そんな危なげな少年少女のお話
主人公「ユウ」は、幼馴染「ユキノ」だけが唯一のお友達。
つまらない生活をただ過ごす中で、「ルナ」という、とても刺激的な思想を持つ少女と出会う
ルナはユウのつまらない人間性や生活を全て受け入れ、何もかもを肯定してくれる。
ギャルゲーのご都合主義ヒロインというよりは、まるで女神のような存在…
だが当然そんな上手い話はなく、ルナにはしっかりと裏の顔がある
豹変したユウの原因がルナにあると知ったユキノは、「あいつをたぶらかさないで!」と激怒し、ルナの正体が明かされていく。
…という20分くらいのお話のエンディングを見た感想は…
…
えぇぇぇ……?
ここで落とすのかあ…??
これは想定外。
紹介文に「※ギャラリーで最後の1枚が見つけられない方へ↓
最終日、歩道橋でXXXXXXXXXXから、ルナに会うまでの間にタイトル画面に戻ってみてください。」という非常に長いネタバレ伏字があるので超展開があるとは思っていたが、まさかこの流れで〇〇〇が〇〇に〇〇されるとか…
すべて、〇〇の掌の上だったのだなあ…
完全に計画通りじゃん
しかしエンディングの余りにもきれいな〇〇の笑顔を見た時、私が感じたのは、達成感だった
だってさあ…
私はこのゲームを、主人公ユウではなく、ヒロインルナ視点でプレイしていたんだよ
ユウくん…あまりにも愚かすぎる。こんな阿呆な少年には、全く感情移入できない。やることなすこと、頭が悪すぎる…
幼稚で、粗雑…
あまつさえエンディングでは、自分を心配してくれた〇〇〇をまさかの〇〇…
プレイヤーの何割かはユウではなく、他の視点で物語を見るのではないかな
その意味では、実にユニークなフリーゲーム。全部作者の狙い通りだろうしね(ユウを間抜けな存在として描いてる)
評価C+
65点
「テーマ性に忠実なストーリー」じゃないでしょうか。
絵も特徴的だし、作風にマッチしてましたね
ジャンルとしてはいわゆる「胸くそが悪くなるゲーム」で、
「織リシ心ノ果テニ」からグッドエンドを取っ払ったような感じです。
この愚かな少年の末路が気になる方、是非プレイしてみてください。
ちなみに私のお気に入りキャラは、幼馴染のユキノ。
彼女は、ユウと真逆の存在として描かれてるよね。自分をしっかり持ってるし友人らの情報網があるから、ルナにも騙されなかった
友達も多く社交性が高い。
これは「仮面」をかぶっているのではなく、ハッキリとした能力の高さなんだよね。それが社会への適応力というもの
ユウは愚かにも、そのことに気づけなかった。
つまらないのはあいつらだ!くだらないのはあいつらだ!自分はあいつらとは違う!
実際にははみ出しているだけなのに、自分を特別と勘違いしてしまった
あとはまあ、単純にかわいいね
「馬鹿ね…ユウ……ああいう子は腹黒いって昔から相場が決まってるのよ…」って言いそうなツンデレヒロイン感ある
ヒロインはあくまでルナなんだけど、そんなユキノとのストーリーも、見たかったな〜。
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