2017年10月27日
映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の感想…普通に楽しいって大事ですよ。
今日は映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の感想です。
オカンから「これあんたが借りた映画でしょ?」と言われたのですが、
間違いなく自分ではない…というか、オカンが借りた映画である。
とりあえずタイミングが合ったので一緒に観てみた…という事は、
つまり「日本語吹き替え」になります…レンタルDVDでの鑑賞です。
映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」は2015年公開のヤルマリ・ヘランダー監督作品。
フィンランド生まれのヤルマリ・ヘランダー監督によるフィンランドを舞台にした映画。
ヤルマリ・ヘランダー監督の他の作品はまだ観ていないのですが、
安心してちゃんと「楽しく観られる」仕上がりになっていました。
ヤルマリ・ヘランダー監督自ら脚本も手がけていて、
このレベルの安定したエンターテイメント作品が作れるんだったら、
ハリウッド映画とかでも行けそうなんじゃないかなと思ったりもします。
簡単なあらすじですが、
フィンランドにて、子供のレンジャー(ハンター)であるオスカリが、
13歳の誕生日に一人で狩りにいく儀式のため山へ入っていた。
そこをアメリカの大統領ウィリアム・アラン・ムーアを乗せた飛行機が通過しようとした時、
本来大統領を守る立場であるモリスの裏切りによって、他のエージェントは殺され、
モリスの策略で大統領は1人脱出ポッドで山へ落とされていた。
たまたま脱出ポッドを見つけたオスカリは大統領のポッドを開け、
そのまま2人で行動をする事になるのだが、
大統領を狙うモリスなどに追われることになってしまう…という感じの話。
キャストですが、
少年レンジャー(ハンター)のオスカリを演じるのはオンニ・トンミラ。
役者としてはまだ有名ではありませんが、
パッと見た目が普通というか、出来そうじゃないってのが今回の映画で大切。
ダメそうな彼が成長するのが見どころなので、
最初から出来そうな子供では成り立たない…良いキャスティングだと思いました。
大統領のウィリアム・アラン・ムーアを演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。
サミュエル・L・ジャクソンが出ているだけで、「ちゃんとした映画感」が増す訳ですが、
画が持つってのは本当に才能だと思います。
今回は元部下から「国家運営どころか腕立て伏せも出来ない」、
と言われてしまうぐらいのダメなキャラですが、
なんかサミュエル・L・ジャクソンならなんとかなるんじゃないかと思えてしまう。
大統領を狙うモリスを演じるのはレイ・スティーヴンソン。
なんか一癖ありそうな風貌は良いですよね。
話の構成上、序盤ですぐにこいつが裏切り者ってのが分かるので、
一癖感はあまり活かされない気もしますが、
味がある俳優って感じで映画を彩ります。
その他、ヴィクター・ガーバー、マフメット・クルトゥルス、テッド・レヴィン、
ジム・ブロードベントなどが脇を固めています。
さて、映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の感想ですが、
先ほども書きましたが、傑作映画とかでは無いですが、普通に楽しめる映画でした。
オカンは映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」とか借りてしまう人ですが、
基本的には映画に求めるハードルは低い人なので、
以前感想を書いた映画「フレンチ・ラン」とか、普通に楽しめる映画なら満足する人。
そんなオカンみたいな人だったら、まあ観て損はないかなと思います。
前にも書きましたが、傑作とか数年に1度の完成度みたいな映画も良いのですが、
「普通に面白い」みたいな映画も、映画業界に必要で大事だと思うんですよね。
内容には実際、突っ込もうと思えばどれだけでも突っ込めてしまう部分もありますが、
まあそこら辺も許せるぐらいのバランスで作られているのかなと思います。
キャストのところにも書きましたが、
この映画は「王道である成長物語」で、
まず主人公のオスカリが最初はどんな子だったのか、
そして、この映画が終わる時にはどんな子に成長したのか。
それがすごく丁寧に分かりやすく作られているので、
クライマックスの展開は素直に楽しめます。
ネタバレ…ではないとは思いますが、
最初は弓すら引けないという赤っ恥なシーンがありますが、
これが最終的に活きてくる訳です。
映画を観てる人はそのソーンで「成長したな」って思う訳です。
そう言えば、後ほど邦題について書きますが、邦題では「少年ハンター」って出てますが、
劇中ではレンジャーって呼ばれてるので、少し違和感があります。
この映画では少年ハンターだけでなく大統領も含めた2人の成長物語でもあります。
「自分でなんとかするしかない」とセリフがありますが、
実はバディ物として、
最初は距離のある2人が、物語を通して信頼を深める物語でもあります。
その分かりやすい演出として、
最初はそれぞれ「レンジャー」と「大統領」と呼んでいた二人が、
最終的に「ビル」と「オスカリ」と呼ぶ間になる。
こういうのって、凄くありがちな演出だけど普通に良いですよね。
基本的にそこまで複雑なストーリーでも無いのですが、
一応終盤に「ある展開」が仕掛けられているのでネタバレはしないようにしたいと思います。
まあ、そこまで驚く展開でもないし、あってもなくてもどっちでも良いと思うのぐらいですが。
とりあえず、安心して楽しめるってのは前提として、
ちょっと突っ込まざるを得ないというところとして、
大統領ってパスポートはジャケットに入れとくもんなの?
とか、クッションもない冷凍庫の中に入っていて「あんなけの事」が起きたら、
さすがに骨折ぐらいはするだろ…いや、死んでもおかしくないだろ、とかはある。
完全なリアリティ路線よりも、ある程度ツッコミができるぐらいの「甘さ」も、
ある種「安心して楽しめる」って感じに繋がるのかもしれない。
「電話はある?」って言って糸電話という軽さとか、
脱出ポッドの暗証番号はコロンブスが新大陸を発見した年の「1492」とか、
映画のところどころに軽いユーモアが観れる作品でもあります。
少年が大統領にちゃんと毛布を渡してあげたりとか、
悪役だけどモリスの仕草で複雑な心理的描写を見せてみたりとか、
細かいところもやっていますが、
そんな事よりも評価するべきは「分かりやすい展開」である、と。
先ほど触れた「成長物語」である事もそうですが、
演出で、1度マシンガンを撃とうとして失敗、
敵から「ボルトを引くんだ」って教えられたのが、
また後のシーンで活きてきたりします。
こういう分かりやすい演出は好感持てますよね。
同じ感じでは、映画の最初で写真を観ているシーンから始まるのですが、
これがラストに繋がる訳です。
ほんと教科書みたいな「分かりやすい」って映画でした。
さて、すでに少し触れましたが、
邦題は「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」で原題はただ「Big Game」だけ。
まあちゃんと「ビッグゲーム」を残しているのは偉いかなと。
ただ先ほども触れましたが、劇中では「レンジャー」って言ってるのに、
邦題は「少年ハンター」って言ってるところに無理やり感を感じる。
どっちかに合わせて欲しかったと思うんだけどなあ。
多分、「ハンター×ハンター」とか「モンスターハンター」とか、
邦題は「ハンター」の方が日本人に馴染みがあるとか思っていて、
吹き替えの翻訳はもともとの言葉に忠実に「レンジャー」にしたんじゃないかなって。
吹き替えで観てたので、あくまで予想なんだけど。
あ、最後に1つ。
クライマックスで、あの衝撃でああなるんだったら、もう結構ダメだったと思うんだよねって思ったりする。
まあ、弓をちゃんと引くのが大事だった訳なのですが。
オカンから「これあんたが借りた映画でしょ?」と言われたのですが、
間違いなく自分ではない…というか、オカンが借りた映画である。
とりあえずタイミングが合ったので一緒に観てみた…という事は、
つまり「日本語吹き替え」になります…レンタルDVDでの鑑賞です。
映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」は2015年公開のヤルマリ・ヘランダー監督作品。
フィンランド生まれのヤルマリ・ヘランダー監督によるフィンランドを舞台にした映画。
ヤルマリ・ヘランダー監督の他の作品はまだ観ていないのですが、
安心してちゃんと「楽しく観られる」仕上がりになっていました。
ヤルマリ・ヘランダー監督自ら脚本も手がけていて、
このレベルの安定したエンターテイメント作品が作れるんだったら、
ハリウッド映画とかでも行けそうなんじゃないかなと思ったりもします。
簡単なあらすじですが、
フィンランドにて、子供のレンジャー(ハンター)であるオスカリが、
13歳の誕生日に一人で狩りにいく儀式のため山へ入っていた。
そこをアメリカの大統領ウィリアム・アラン・ムーアを乗せた飛行機が通過しようとした時、
本来大統領を守る立場であるモリスの裏切りによって、他のエージェントは殺され、
モリスの策略で大統領は1人脱出ポッドで山へ落とされていた。
たまたま脱出ポッドを見つけたオスカリは大統領のポッドを開け、
そのまま2人で行動をする事になるのだが、
大統領を狙うモリスなどに追われることになってしまう…という感じの話。
キャストですが、
少年レンジャー(ハンター)のオスカリを演じるのはオンニ・トンミラ。
役者としてはまだ有名ではありませんが、
パッと見た目が普通というか、出来そうじゃないってのが今回の映画で大切。
ダメそうな彼が成長するのが見どころなので、
最初から出来そうな子供では成り立たない…良いキャスティングだと思いました。
大統領のウィリアム・アラン・ムーアを演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。
サミュエル・L・ジャクソンが出ているだけで、「ちゃんとした映画感」が増す訳ですが、
画が持つってのは本当に才能だと思います。
今回は元部下から「国家運営どころか腕立て伏せも出来ない」、
と言われてしまうぐらいのダメなキャラですが、
なんかサミュエル・L・ジャクソンならなんとかなるんじゃないかと思えてしまう。
大統領を狙うモリスを演じるのはレイ・スティーヴンソン。
なんか一癖ありそうな風貌は良いですよね。
話の構成上、序盤ですぐにこいつが裏切り者ってのが分かるので、
一癖感はあまり活かされない気もしますが、
味がある俳優って感じで映画を彩ります。
その他、ヴィクター・ガーバー、マフメット・クルトゥルス、テッド・レヴィン、
ジム・ブロードベントなどが脇を固めています。
さて、映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の感想ですが、
先ほども書きましたが、傑作映画とかでは無いですが、普通に楽しめる映画でした。
オカンは映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」とか借りてしまう人ですが、
基本的には映画に求めるハードルは低い人なので、
以前感想を書いた映画「フレンチ・ラン」とか、普通に楽しめる映画なら満足する人。
そんなオカンみたいな人だったら、まあ観て損はないかなと思います。
前にも書きましたが、傑作とか数年に1度の完成度みたいな映画も良いのですが、
「普通に面白い」みたいな映画も、映画業界に必要で大事だと思うんですよね。
内容には実際、突っ込もうと思えばどれだけでも突っ込めてしまう部分もありますが、
まあそこら辺も許せるぐらいのバランスで作られているのかなと思います。
キャストのところにも書きましたが、
この映画は「王道である成長物語」で、
まず主人公のオスカリが最初はどんな子だったのか、
そして、この映画が終わる時にはどんな子に成長したのか。
それがすごく丁寧に分かりやすく作られているので、
クライマックスの展開は素直に楽しめます。
ネタバレ…ではないとは思いますが、
最初は弓すら引けないという赤っ恥なシーンがありますが、
これが最終的に活きてくる訳です。
映画を観てる人はそのソーンで「成長したな」って思う訳です。
そう言えば、後ほど邦題について書きますが、邦題では「少年ハンター」って出てますが、
劇中ではレンジャーって呼ばれてるので、少し違和感があります。
この映画では少年ハンターだけでなく大統領も含めた2人の成長物語でもあります。
「自分でなんとかするしかない」とセリフがありますが、
実はバディ物として、
最初は距離のある2人が、物語を通して信頼を深める物語でもあります。
その分かりやすい演出として、
最初はそれぞれ「レンジャー」と「大統領」と呼んでいた二人が、
最終的に「ビル」と「オスカリ」と呼ぶ間になる。
こういうのって、凄くありがちな演出だけど普通に良いですよね。
基本的にそこまで複雑なストーリーでも無いのですが、
一応終盤に「ある展開」が仕掛けられているのでネタバレはしないようにしたいと思います。
まあ、そこまで驚く展開でもないし、あってもなくてもどっちでも良いと思うのぐらいですが。
とりあえず、安心して楽しめるってのは前提として、
ちょっと突っ込まざるを得ないというところとして、
大統領ってパスポートはジャケットに入れとくもんなの?
とか、クッションもない冷凍庫の中に入っていて「あんなけの事」が起きたら、
さすがに骨折ぐらいはするだろ…いや、死んでもおかしくないだろ、とかはある。
完全なリアリティ路線よりも、ある程度ツッコミができるぐらいの「甘さ」も、
ある種「安心して楽しめる」って感じに繋がるのかもしれない。
「電話はある?」って言って糸電話という軽さとか、
脱出ポッドの暗証番号はコロンブスが新大陸を発見した年の「1492」とか、
映画のところどころに軽いユーモアが観れる作品でもあります。
少年が大統領にちゃんと毛布を渡してあげたりとか、
悪役だけどモリスの仕草で複雑な心理的描写を見せてみたりとか、
細かいところもやっていますが、
そんな事よりも評価するべきは「分かりやすい展開」である、と。
先ほど触れた「成長物語」である事もそうですが、
演出で、1度マシンガンを撃とうとして失敗、
敵から「ボルトを引くんだ」って教えられたのが、
また後のシーンで活きてきたりします。
こういう分かりやすい演出は好感持てますよね。
同じ感じでは、映画の最初で写真を観ているシーンから始まるのですが、
これがラストに繋がる訳です。
ほんと教科書みたいな「分かりやすい」って映画でした。
さて、すでに少し触れましたが、
邦題は「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」で原題はただ「Big Game」だけ。
まあちゃんと「ビッグゲーム」を残しているのは偉いかなと。
ただ先ほども触れましたが、劇中では「レンジャー」って言ってるのに、
邦題は「少年ハンター」って言ってるところに無理やり感を感じる。
どっちかに合わせて欲しかったと思うんだけどなあ。
多分、「ハンター×ハンター」とか「モンスターハンター」とか、
邦題は「ハンター」の方が日本人に馴染みがあるとか思っていて、
吹き替えの翻訳はもともとの言葉に忠実に「レンジャー」にしたんじゃないかなって。
吹き替えで観てたので、あくまで予想なんだけど。
あ、最後に1つ。
クライマックスで、あの衝撃でああなるんだったら、もう結構ダメだったと思うんだよねって思ったりする。
まあ、弓をちゃんと引くのが大事だった訳なのですが。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6940874
この記事へのトラックバック