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2017年10月19日

映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」の感想…詐欺邦題かつ酷い内容の映画だが、自主制作映画を志す人には勇気を与えうる可能性はある。

今日は映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」の感想です。

オカンが借りてきた1本。

映画「フレンチ・ラン」の感想の時にも書きましたが、

オカンはファンタジー物の映画好きなんですよね。

いつもの様にまんまとパッケージに騙された訳ですが。

「今、別世界への扉が開かれた!」とかパッケージに書いてあるのですが、

たぶん別の意味で別世界への扉が開かれた作品。

そんな訳で今回はレンタルDVD…訳あって途中までは日本語吹き替え。

途中からは字幕スーパーで鑑賞しています。


※動画は映画と関係なし

映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」は劇場公開はされておりません。

制作は2007年でマーク・マクナッブ監督作品。

マーク・マクナッブ監督…全く聞いた事はありません。

多分マーク・マクナッブ監督はマックユーザーだと思います。


ちなみに先ほど、途中まで日本語吹き替え、途中から字幕スーパーと書いたのですが、

これは最初はオカンと一緒に観ていたから日本語吹き替えだったのだけど、

あまりのつまらなさに眠気が襲ってきて途中で力尽きてしまい、

その後、自分で観た時は字幕スーパーで観たという事によって起こった現象です。


キャストですが書いても何にもならないのはわかっていますが一応…。

主人公のビリーを演じるのはダルトン・マグリッジ。

普通の男の子です。

まあ普通の男の子が魔法を使えて街を救う話なので普通の男の子ってのは大事ですが。

ビリーの友達デヴォンを演じるのはクリストファー・ファッツィオ。

まあ普通の男の子です。

一応、終盤に見せ場がありますが、見せ場なのにあんまり本人は映っていません。

同じくビリーの友達のマンディを演じるのはシアラ・オハンロン。

彼女はナレーションも兼ねているので一番仕事しているのかもしれない。

とりあえず普通の女の子。

この3人が街を守るためなのか、なんなのか分からないけど頑張る話です。


さて、映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」の感想ですが、

このクソ映画をまるで普通の映画の様に取り扱ってる事に恐怖を感じました。

この映画が他のタイトルと同じ値段でレンタルしてるっておかしいよ!

…なんて言いたくもなる映画でした。

なぜこんな映画を借りてきてしまったのだろうか。

パッケージを見ても全くそそられないのに…オカン恐るべし。


とりあえず最初にスタッフの名前が出るところで、

あれ…このエフェクトってMacというか、iMovieだかmotionだかのヤツじゃん。

自主製作映画がなんでレンタルショップで取り扱ってるんだって少し思った。

まあ、インディーズ映画とか低予算の映画はアイデア次第では面白くなるし、

まずは観てみないとなあ…と心を入れ替えて画面を見ると、

まるで「初代プレイステーションでも出すのに抵抗がある様なショボいドラゴン」が!!


というかこの映画の褒めるべき点は、

ダサいとかショボいと言われたとしても、平気でレベルの低いCGを使ってくるところ。

普通の感覚があったなら、さすがにこのCGレベルだったら世に出さないだろうって思うものでさえ、

「何か?」といわんばかりに画面に出してくる。


って言うか、どんなけマックユーザーやねん!って思えてくる。

隙あらば杖がキラキラ光ってるんだけど、このパーティクルどっかで観たよ〜って。

あと基本的にホームビデオで撮影した雰囲気の仕上がりなのが、

より映画の安っぽさを際立たせている。

CGも画作りも安い中でさらに守護者と呼ばれるキャラが思いっきりかぶりもの。

まあ、ここまで来たらなんでもいいけどさ。

お店が火事になるシーンがあるのだけど、まあ実際に燃やす予算もないのであろう、

とりあえず赤く光ってるだけ。

ちなみにそのシーンでも杖はキラキラ光ってる…なんやねん!


例え映像がショボくてもストーリーがしっかりしていれば、

それでも観れる映画になるはず…だが、

この映画の悪夢はストーリーも大した事がない事だ。


思いっきり「ハリー・ポッター」を意識した設定なんだろうね。

才能を持った特別な主人公と男友達1人、女友達1人の3人組。

女の子もハーマイオニーばりのうんちくを語るキャラではあるのだけど、

別にキャラがストーリーにうまく使われる事もない。

どうせ面白くないならもっと短く仕上げてくれれば良いのに、

この内容でしっかり90分弱の尺…いらないシーンがいっぱいあったでしょ。


予算が無いのは分かる。

しかし、そこを何とかアイデアでクリアするところに、

インディーズ映画の良さがでるかどうかだと思うんだけど、

この映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」は「俺達予算ないから勘弁してね!」って、

なんかとても志の低い仕上がりになっているのが残念で仕方が無い。

とくにクライマックスでまたしても初代プレイステーションでも出すのに抵抗のある、

ドラゴンとの闘いがある訳ですが、

ピンチになってるのかもしれないけどピンチにも思えないし、

なんかよく分からないけど二人の力であっさり倒されちゃうし。

弱すぎじゃないでしょうか…普通ラスボスって倒すのに苦労するからこそ、

倒した時の達成感があるのではないでしょうか。

こんなに盛り上がらないクライマックスって逆に作るのが難しい。

というか、ドラゴンよりも人型の方が強くなかったすか?


ところどころナレーションで話を補足する作りの時点で、

脚本があんまり作りこまれてないのは明白ですが、

これを撮影開始するまでにもっとなんとかならなかったのだろうか。


それでも以外に丁寧に撮影されていたりする部分もある。

だから作った人は一応は映画の心得があるようなのだけど、

ならばなおさらもうちょっとどうにかしてほしかったなあ。

予算の問題以外にも何とかできる部分はあったはず。


船を漕いでる時にざわざわ葉っぱの中を突っ込んでいったり、

不用意にガラスにカメラマンが映ってしまったり、

まあ普通では考えられないところも観れるのが、

一周して面白く観れるところもなくはない。


とりあえず「答えはあなたの心の中にある」というセリフがありましたが、

これは結構使えるセリフだなあと思ったのと、

ある意味、自主制作で映画を作っている人にとっては、

とても勇気がもらえる映画なのではないだろうか。

「これでもいいんだ!」って。


でも、本当にそう思う。

例えこんなんでも世に出せた訳ですから、

マーク・マクナッブ監督はじめキャスト・スタッフ達はその点だけは誇って良い。

クソ…。


ちなみに映画「レジェンド・オブ・ダンジョン」とかいう詐欺邦題がついてますが、

原題は「THE MYSTICAL ADVENTURES OF BILLY OWENS」です。

直訳すると「ビリー・オーウェンズの魔法アドベンチャー」ですが、

さすが詐欺タイトルをつける邦題。

本編観てて全くダンジョン感ねーなって思っていたら邦題のせいじゃないか!!

アイツらマジ許せない。

映画の内容も酷いですが、

こんな内容の映画を詐欺タイトルつけてまで借りさせようって根性が腐ってる。

ちなみに続編は原題「Billy Owens and the Secret of the Runes」で、

直訳すると「ビリー・オーウェンズと秘密の記号(ルーン)」という、

よりハリー・ポッターっぽいタイトルになっています。

幸いな事にこの続編は日本ではDVD化されていない様です。

なんかDVD化されてないって思うと観てみたい気もしなくもないですが。


…あ、そうそう、サラッとネタバレしてしまいましたが、

なんとこの内容で映画の最後に「つづく」と出ます。

あの時の絶望感はラスボスのドラゴンが出てきた時の100億倍は絶望します。

レジェンド・オブ・ダンジョン [DVD]






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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