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posted by fanblog

2017年10月12日

映画「ピンクとグレー」の感想…まだ観てない人はネタバレせずに観た方が良い。

今日は映画「ピンクとグレー」の感想です。

以前、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を薦めてきた後輩から、

是非、映画「ピンクとグレー」を観てください!と言われた。

後輩はいわゆる前科持ち(笑)なので、あんまり期待してなかったのですが、

オススメされた以上は観なくては…と思いレンタルしてきました。

という事で、今回はレンタルDVDでの鑑賞です。



映画「ピンクとグレー」は2016年公開の行定勲監督作品。

代表作ってなんになるんですかね。

映画「GO」とか映画「世界の中心で、愛をさけぶ」が分かりやすいタイトルでしょうか。

自分の好きそうな映画ではないジャンルの映画を監督されてる事が多いので、

正直あんまり行定勲監督作品は観ていませんので、どんな監督って印象は無いです。

でも、オムニバス映画「Jam Films」の「JUSTICE」は好きです。


映画「ピンクとグレー」はジャニーズのグループNEWSのメンバーでもある、

加藤シゲアキが書いた同名の小説が原作。

活字が苦手なもので、まだ読んでいなのですが、この映画を観てしまった今では、

原作もいつかは読んでみたいって思いました。


簡単なあらすじですが、

小学生の頃、とあるマンションに引っ越してきた大貴。

そこで同級生の真吾と紗理と出会う。

仲良くなった3人は思春期も過ごすが紗理は高校の時に引越ししてしまう。

その後、真吾の姉が舞台の事故で亡くなってしまうのだった。

やがて、大貴と真吾は東京でスカウトされ芸能界に入っていくのだが…という感じ。


キャストは主役の鈴木真吾であり芸名を白木蓮吾演じるのは中島裕翔。

ジャニーズのHey! Say! JUMPのメンバーでありますが、全然この映画を観るまで認知してませんでした。

しかし、彼の演技なくしてこの映画は成り立たず、

他のクセのある俳優にも負けず頑張っていたのは素直に凄いと思った。

同級生の河田大貴であり芸名河鳥大を演じるのは菅田将暉。

何を観ても菅田将暉、って感じがしてしまいますが、

ほんと色んな事が出来る人だと思います。

それでもクセのある人ですが、今回はそこが良い感じにハマっていました。

ネタバレになるので書きませんが、とある役で柳楽優弥がでています。

とても重要な役ですが、ほんと柳楽優弥の濃さって尋常じゃない。

前にも書きましたが、柳楽優弥って存在がなにか危うい感じな気がしますが、

今回はそういう意味でも凄くナイスキャスティングだって思いました。

同級生の石川紗理を演じるのは夏帆。

彼女も演技の振れ幅広い女優ですが、今回も良い感じでした。

ネタバレしないように書くため、凄く難しいのですが、良い演技が観れました。

その他、マキタスポーツ、岸井ゆきの、入江甚儀などが脇を固めています。


さて、映画「ピンクとグレー」ですが、

あの後輩が薦めてきたとは思えないぐらい「良い映画」でした。

色々考えさせられるし、それでも凄く前向きになれる要素もあって好きです。


ただ、この映画の特性、絶対にネタバレをせずに観た方が楽しめるし、

そこが1つの売りなので、今回はネタバレしないように書きます。

そのため、なんかちょっと微妙な書き方が多くなってしまうかもしれません。


まず、個人的にこの映画は「青春」ものだと思う。

構造上、分かりにくい部分もありますし、

もう主人公は大人になっていますが、

色々なことがあって成長するというか、1つの壁を乗り越えるというか。

これは「青春映画」として観れば分かりやすいんじゃないかなと。

そして、単純に物語として「主人公が成長する」って凄く良いですよね。


とりあえず、まだ観てないって人は、それぐらいの何も知らないまま観て欲しい。


ファーストカットは姉の舞台シーンから始まる。

ここだけでは分からないのですが、

もちろん、ファーストカットにするぐらいなので姉の舞台は重要なシーンであります。

そして、いきなり鈴木真吾が首を吊って死んでいるところを発見する河田大貴。

死体の手が組めたという事は死後硬直が始まってないって事なのかなとか思ったり、

ストロボの光が印象的なところから過去の回想という冒頭です。


映画の構成としては、最初に見せたシーンから回想で過去に戻り、

映画中盤で最初のシーンへ戻り、その後が映画の後半になります。

こういう構成の映画、結構好きですよ。


映画全体として丁寧に作ってある印象を受けました。

三脚のしっかりした画、そして状況によっては手持ちにしたり、

ちゃんと撮影方法を使い分けてるのは好感が持てますし、

結構照明というか光と影にこだわった画作りも良かったです。


演出としてもライターの違いで立場の違いを表現したり、

机の上が汚いだけで「ダメな感じ」をさせたり、

言葉じゃなくて、画で見せるのも映画的で好きでした。

見せ方と言えば、同じ風船を違うところから見る3人の画で、

もう別々の立ち居地になっていることを表したり、

3人の視点が存在することを匂わせたり…いいですね。


違うんだサリーってのが違わないとか、

なんでカメラマンはキャノンとニコンのカメラで撮影してるのかとか、

微妙なツッコミどころもなくはないけど、

それは映画としておかしいって訳ではない。


あんまりネタバレになるので詳しく書けませんが、

首の吊られ方がおかしいとかもちゃんと、意味がありますし。


「お前何にもやってないじゃん」って台詞の切れ味だったり、

「白木さんに教えてもらった」っていう言葉からの戸惑いとか、

結構言葉で考えさせられるシーンがあったかな。

特に、あの「辛かったん?」と聞いた返事の「全然」はナイス!

アイツの事、俺何にも分かってなかったってのがたった一言で明確になる。

良い言葉を選んでいます。


そんな訳で、ネタバレしないように書くとなんのこっちゃって感じになってしまいますが、

「良い映画」だと思います。

モノクロからの柳楽って凄いインパクとでした。


全然関係ないけど、映画観るまで全く内容を知らなくて、

映画「ピンクとグレー」って聞いて、頭には映画「赤×ピンク」が過ぎりました。

全く違いましたけどね。

「赤×ピンク」ってのは大人の女性と少女っていう分かりやすさがありましたが、

「ピンクとグレー」ってのは「2人の男についての比喩」なんだと思いますが、

どうしてこのタイトルにしようと思ったんだろうってのは気になるところ。


とりあえず、他人にはなれないし、完全に分かることはない。

でもそれでいい。

ってところに自分で辿り着いたって訳で、良かったなあって。

…あ〜これネタバレか!?

ピンクとグレー Blu-ray スペシャル・エディション






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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