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2017年09月26日

映画「ドント・ブリーズ」の感想…フェデ・アルバレス監督の今後に期待!

今日は映画「ドン・ブリーズ」の感想です。

昨日感想を書いた映画「のぞきめ」ですがあの映画が最後のHuluになりそう。

しかし、その前に書いた映画「マックイーンの絶対の危機」の感想の時にDMMで借りたと書いたのですが、

このDMMは「ベーシックプラン8」という月々1680円で8枚まで借りれるプラン。

冷静に考えると値段だけならHuluより高くなってますね…新作も借りれるという利点はありますが。

で、このプランは2枚づつ借りる事ができるのですが、

映画「マックイーンの絶対の危機」と同時に借りたもう1枚がこの映画「ドント・ブリーズ」でした。

という事で、今回はDMMのDVDでの鑑賞…字幕スーパー。



映画「ドント・ブリーズ」は2016年公開のフェデ・アルバレス監督作品。

フェデ・アルバレス監督は2013年公開のリメイク版映画「死霊のはらわた」が初の長編監督作品。

製作したインディーズ映画がサム・ライミの目に止まっての抜擢。

しかし、まだそっちは観てないです…いつも勉強不足でごめんなさい。

そしてなんと映画「ラビリンス/魔王の迷宮」のリメイク版の監督もするとの事。

名作ですが、うちの姉が特に好きだったんですよね。

他のフェデ・アルバレス監督作品は観てないのですが、

つまり映画業界的にとても認められてる監督なのは間違いない今後注目の人物。


映画「ドント・ブリーズ」の簡単なあらすじですが、

デトロイトで盗みを働くロッキーは窃盗仲間のアレックスとマネーと共に、

いつもの様に他人の家から盗みを働いていた。

それは妹とこの街を出るための資金を稼いでいたのだった。

そんな中、マネーが大金がある家の情報を得る。

しかもその家には戦争で視力を無くした老人1人しかいないという。

簡単な仕事だと思って家に侵入する彼女達だったが、

それは恐怖のはじまりだった…という感じ。


キャストですが主役のロッキーを演じるのはジェーン・レヴィ。

先ほど触れたリメイク版の映画「死霊のはらわた」でも主演の彼女ですが、

今回ほぼ彼女がメインの映画の作りですが映画1本画が持つのは実力。

顔も良いですが、運動神経が良いのは魅力ですね。

これから出演映画も増えていくのではないでしょうか。

窃盗仲間でロッキーに想いを寄せるアレックスを演じるのはディラン・ミネット。

どこかで観たことある顔だなと思ったのですが、

実は彼の出演している映画は全く観ていなかったという不思議。

良い奴そうな風貌は汎用性が高いと思う。

ロッキーの恋人でもあるマネーを演じるのはダニエル・ゾヴァット。

映画「イット・フォローズ」にも出ているそうなのですが、

借りたけど観る前に返却日が来てしまい観れなかったので、

今度借りたときは観たいと思います。

悪そうだけど実は良い奴みたいな顔が役に合っていました。

そして、盲目の老人ブラインドマンを演じるのはスティーヴン・ラング。

どこかで観たことある顔だなと思ったら…そうか映画「アバター」のアイツか!!

それ以外にも多くの映画に出演しているベテラン。

今回のパッと見は盲目で弱そうな老人かと思わせて、

実はすげー強いって設定が納得できるのは彼の演技があってこそ。

その他にもフランシスカ・トローチック、エマ・ベルコヴィシなど出演者はいますが、

先ほどふれた4人で映画のほとんどが作られています。


さて映画「ドン・ブリーズ」の感想ですが、単純に面白かったです。

盲目の老人が1人で寂しく暮らしている家から盗むなんて、

「誰だって簡単な事」って思わせる設定…これがまず上手い。

しかし、そこにいたのはヤバい奴だった!

映画のキャラクター達と同時に、観ている人も相当な衝撃があります。


映画が始まったファーストカットは空撮の画から。

やっぱ空撮から入るのは王道だよなあって思っていたら、

全く音は無いし、なんか異様な雰囲気…じわじわカメラが寄っていくと、

あれ…小さく見えているのは…一体!?となる。

興味を引く良いファーストカットだと思います。


構成としても映画の最初での強盗は簡単に成功させて余裕をかましているアイツらを映すことで、

先ほども書いた盲目の老人1人暮らしという、

「簡単な仕事」と思っていたら…って感じを出すのも結構丁寧ですよね。


そして「この仕事が最後」っていう時はだいたい上手くいかない王道のパターン。

得てして最後だって思ってる仕事に限って大変なことになる。


そうそう、映画の評価とは全く関係がないのですが、

先日感想を書いた映画「マックイーンの絶対の危機」と同じく、

劇中で犬が吠えると、うちの家の犬も吠える問題が勃発。

しかも今回、結構この犬が活躍(?)するんですよね。

犬が吠え始めると近所迷惑にならないようになだめに行かなくていけないのはめんどくさい。

そういう意味でも、やっぱ映画は映画館で観るのが一番だよなあと改めて思いました。


話を戻しまして、限定された場所でのストーリーの上手さもあるのですが、

まずは「見せ方」が上手いというのは書いておかなければいけません。

昨日、感想を書いた映画「のぞきめ」では「意地でも三脚」って事を書きましたが、

それとはほぼ対極にある撮影方法。

どっちが良い、悪いではないのですが、

この映画「ドント・ブリーズ」の内容だったら、今回みたいなカメラワークをつけると、

観てる人の想像力を描き立てる効果がある。

特に3人が家に侵入した時のカメラワークですね。

あそこにこんなアイテムあるぞとか、あそこはこんな部屋だぞとか。

ちょっとゲームっぽい気もしましたが、

思い出したのは映画「ファイナル・デスティティネーション」の事故が起こる前の、

夢の中の映像みたいに、色んなところに色んな情報が出てきて、

観てる人に色んな事を想像させる演出に似てるかなと。

あの映画ではほとんどはミスリードなのですが、

今回はいろいろ見せた情報があとで活きてきますし。

本当に上手いカメラワークであり演出でした。


演出と言えば、なにげないところですが、

アレックスがやめようってロッキーに言っているところでの「手をほどく」カット。

この手をほどいた瞬間が分かれ道だった訳で、

何気ない動作だけど印象に残る画になっているのは良いなあ。

他にもあの時こうしていれば…という分かれ道が印象的に見せてくれています。


あと、盲目の老人の足で触って何か分かるって映し方が、

言葉は使わなくても画で理解させるって良い演出だなあ。

なんで多くの邦画でそれが出来ないんだろうかって不思議に思う。

日本映画ではテレビ出身の人が多いってのが関係ありそうだが…って、これはまた別の話。

写真立てが逆さまなのもがあるのもいいですね。


見せ方の演出だけでなく、

まだ仲間がいるってのを靴で気づくとか上手いなあって。

序盤の靴を脱いでってのがここにつながる。

こういうのを複線って言って欲しいなあ。

銃を発砲しても誰も助けに来ないっていう絶望的な寂れた街の引き画。

良いですね…こういう映画的な演出があると嬉しくなります。


最初にベルが映った時に「?」と思わせて、

中盤の展開で「それだったかー!!」って分かるのも良いと思います。

ただ、ちょっと強引かなって気もしますけどね。

少し動いたら音鳴りまくりじゃんって。

あんまりネタバレになるので書きませんが、

口とか塞いだらどうやってご飯とか食べるのだろうか。

その時に外すって感じなのかな…まあ、それもそれであのジジイっぽいかも。


そう、なんだかんだこの映画の魅力はあのジジイ。

アイツが影に溶けていく画は恐ろしいですね。

そして暗闇での逃走の画では瞳孔が開きまくっていて、

あのシーンは本当にドキドキします。

よく出れたわ。


そんな感じで、家に入って出るってだけなのに、

なんでこんなに面白いんだ!

そして油断って訳じゃないけど、

楽だと思った仕事にヤベー奴がいたってわりと王道なパターンですが、

それ以上に映画的な見せ方が上手いので本当に楽しく観れました。


フェデ・アルバレス監督、この作品を観ただけでも今後に期待ができますね!

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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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