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2017年09月06日

映画「ゾンビ・コップ」の感想…減圧室を「遊園地によくあるやつ」というセンス。

今日は映画「ゾンビ・コップ」の感想です。

昨日書いた様に映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」を観ていたら思い出したのがこの映画。

昔、テレビで放送していた時に何回か観た映画なのですが、

印象的なシーンがあり断片的にですが記憶に残っています。

さっそくレンタルショップにいって探したのですが最初見つかりませんでした。

「ゾンビ」だからホラーかなと思ってホラーのジャンルで探していました。

やっぱり置いてないか…と思ったのですが、実はアクションのところにありました。

無事レンタルできてよかったです。

という訳で、今回はレンタルDVDにて鑑賞…オカンが一緒に観てましたので日本語吹き替えです。



映画「ゾンビ・コップ」は1989年日本公開のマーク・ゴールドブラット監督作品。

マーク・ゴールドブラット監督は多くの映画の編集にたずさわっています。

あの映画「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」や映画「インビジブル」も担当していて、

このブログの最近書いた映画の感想の流れからしたら、計らずもなんとなく関係があったんだなと。

そんな多くの編集を手がけたマーク・ゴールドブラット監督ですが、

この映画を観ると1989年ぐらいはこういうカット割だったんだなあと、

映画の編集の歴史みたいなものも感じる事ができる気がしました、これはまた後ほど。


さて、映画「ゾンビ・コップ」ですが簡単にあらすじを書くと、

刑事のコンビであるロジャーとダグは連絡を受け宝石店の強盗事件に向かう。

現場は銃撃戦、警察官が何人も撃たれ負傷する中、何故か犯人は撃たれても倒れない。

なんとかロジャーが車で犯人へ突っ込み犯人死亡で事件が解決したかに見えたが、

検視官レベッカから連絡を受け話を聞きに行くと犯人を過去に死んでいたと知らせられる。

死体から大量のサルファ剤が検出されたことから、ダンテ製薬にたどり着く。

捜査に向かう2人だったがダンテ製薬の施設内でバケモノに遭遇。

バケモノと戦う2人だが、戦いの最中にロジャーが減圧室に閉じ込められ何者かに殺されてしまう。

ロジャーが死んだ事に落ち込むダグだったが、

レベッカが到着すると死体を復活させる装置に気づきロジャーに試してみるのであった…という感じ。


キャストですが、

ゾンビとして復活する刑事ロジャーを演じるのはトリート・ウィリアムズ。

トリート・ウィリアムズと言えば映画「ザ・グリード」ですが、

主演以外では多くの映画に出ているベテラン。

すでに1989年の映画「ゾンビ・コップ」の時点で多くのキャリアがありまして、

B級の映画とはいえ彼が出ていると、不思議とかなりの安心感があります。

ロジャーの相棒ダグを演じるのはジョー・ピスコポ。

彼はコメディアンでもあるので、この映画の笑える感じには持ってこい。

結構ガタイも良いし。

もっと他の映画でも観たかったと思うのですが、

あんまり映画には出てないんですよね…残念です。

その他、クレア・カークコンネル、リンゼイ・フロスト、ヴィンセント・プライスなどが出演。


さて映画「ゾンビ・コップ」の感想ですが、今観ても面白いです。

もちろん、今の時代に新しく作られた映画でコレだったらどうかと思いますが、

30年近く昔の映画でも一定の面白さがあるのは、やはり「相棒」感だなあと。

映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」を観てて思い出したこの映画の「相棒」感。

主人公が2人コンビの映画はバディ・ムービーといわれ、

そういうジャンルが確立するほど今でも人気がある。

やっぱお互いに相手の事が分かっていて、2人ならではの世界を見せてくれるのは観てて面白い。


お互いに冗談の言い合いとか、子犬がじゃれあってる映像並みに微笑ましい。

それにセリフもなんかセンスがある。

ダグの「ダーティーハリー、急げ」とか、ユーモアもある冗談だけど、

ロジャーがどんな刑事なのかなんとなく伝わる言葉だし、

動物を処分する減圧室について「遊園地によくあるやつ」って笑いをとってからの、

後ほどの笑えない展開にその部屋が使われるのとか、良いなって思います。

序盤で18回の駐車違反って情報を出しておいて、

中盤に「駐車違反、何回目だっけ」みたいなセリフがあるのも面白いなと。

「今日はいつもより冷えるぜ」って煽りも好き。

子供の頃に洋画のこういうユーモアに凄く憧れた時期があったのを思い出しました。

なかなか実生活でこんな気の利いたセリフは出てこないし、言えないですけどね。


結構真剣に考えると「殉職して復活はするけど12時間しか体が持たない」ってストーリーは重い。

それでも映画の全編にユーモアというか笑いがあるので楽しんで観れるトーンになっています。

なかなか体が12時間しか持たない相棒が「今ならボストンマラソンに出れる」って冗談を言って、

それに対して「ボストン・マラソンに死人は参加できない、最近は特に厳しい」なんて言えないですよね。

でも、それを可能にしている主演の2人の空気感、相棒感は本当に良いと思います。

もちろん、面白いだけじゃなくてロジャーが落ち込んでいる時に、

「だってお前は良い刑事だろ」っていう優しい言葉もかけれるのが最高です。


監督の名前を出した時に「カット割」についてですが、とりあえず「アップが多い」です。

怒ってるぞーとか、大事なこというぞー、とか事あるごとにアップが使われます。

なかなかこういう編集って今の時代はないですよね。

でもある意味でこれが基本だと思うんですよ。

感情を表す時は顔のアップ、状況の説明をするときはロングショット。

今観ると単純すぎてくどいと感じる部分もありますが、

こういう基本の時代を経て今みたいな洗練されたカット割になっていたんだと。

ただ、邦画は昔からアップはあんまり使わないというか、

「引き画のある種の美学」があったので、映画を比べて観るとお国柄みたいなのも感じれるのは面白さの1つですね。

ここぞという時のアップは映画「この子を残して」とかでも効果的に使われていました。


基本と言えば、映画の冒頭ですが「街の空撮」から始まる。

やっぱ街の様子が映ると「この映画はこういう世界観なんだ」って無意識的に理解できますよね。

そして主人公の2人が登場した時に使われるご機嫌な音楽でキャラを表すとか。

B級映画ですがお手本の様なオープニングです。

話が進むにつれて徐々にロジャーの顔色が悪くなり、

最終的にはまさにゾンビみたいになっていくという演出も良いです。

途中で中華料理屋みたいなところの死んだ食材達の復活もアクセントになってるし、

愛すべきB級感がでていて好きです。

あの冷凍庫からでてくる牛のデカイやつのインパクトは強いなあ。


もちろん、ここはおかしいだろとか、こうすべきじゃないとか、

ツッコもうと思えばどんどんツッコんでしまえる映画です。

そもそもロジャーが復活する経緯も、

わりとレベッカがイチかバチかぐらいの感じでやってたりしてるし、

今の時代から観ると「パソコン古っ!!」って。

あの時代でもGUIとかあるんじゃないかと思うけど、

そう言えば自分が子供の頃はワードプロセッサーとかフロッピーさして使ってたなあ。

そして遺言ビデオなのにちゃんと顔がアップになる様な編集がなされてるのを観ると、

おい〜!ってツッコみたくなる…そういうのも味ですけどね。


見直して、ランディが崩れていくところとか、「ああ、あったわ〜」ってなりました。

子供の頃に観てちょっと衝撃的でした。

なんとなくあの感じが映画「スウィートホーム」を思い出させる。

とりあえず、早くDVD化してほしいのだが…もう良いじゃないですか、お願いしますよ。


長くなってしまったので簡単に邦題について。

この映画「ゾンビ・コップ」は原題は「Dead Heat」です。

今の時代だったら「Dead Heat」が「ゾンビ・コップ」ってタイトルになったらどうかと思いますが、

この時代だったらありかなって…分かりやすいし、まあ嘘じゃないし。

だいぶ時間は経ってるけど映画「ミケランジェロ・プロジェクト」

テメーは絶対に許さないからな!!


という訳で、やっぱ生まれ変わるなら女性用サドルだなあ。

そんな映画でした。

ゾンビ・コップ[Blu-ray]






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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