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2017年05月19日

映画「幸せをつかむ歌」の感想…邦題をつけた人に「幸せをつかむ歌」ってどこを観てそう思ったのかと問いただしたい。

今日は映画「幸せをつかむ歌」の感想。

オカンがレンタルDVDで借りてきた1本で、

あんまり興味もなく、翌日朝早くから仕事という状態の夜だったのに、

なんか結局一緒に観てしまった。

オカンが観ているため日本語吹き替えでの鑑賞。

この映画はタイトルからも分かる様に「歌」は1つの大事な見せ場なのですが、

日本語吹き替えでもちゃんと歌の部分は英語だったのでよかった。

まあ普通の感覚ならそこは日本語にはしないだろうけど、

ディズニーばりの歌とかに吹きかえられてたらどうしようかなって、

ちょっと心配した…まあちゃんと英語で良かったです。


映画「幸せをつかむ歌」は日本公開は2016年のジョナサン・デミ監督作品。

もちろん映画「羊たちの沈黙」の監督ですが、

今年の4月に亡くなっていたのですね…知りませんでした。

この映画「幸せをつかむ歌」が最後の劇場映画になってしまったようです。


ミュージシャンとして成功を夢見て家族を捨てたリッキーだが、

現実は厳しくてお金もない状態。

そんな中、元夫から連絡があり娘が離婚して落ち込んでいるので励ましに来て欲しいといわれる。

そして娘に会いにきたリッキーだが、娘からは冷たい対応をされるのであった…という感じで話が続いていきます。


キャストですが主演のリッキー役はメリル・ストリープ。

さすがというのも失礼ですが、なんでも出来ますね彼女は。

豪快な雰囲気と何よりも目が良い。

メリル・ストリープほどになるともともと普通に演奏できるんじゃないかって思ってしまう不思議。

いや、もちろんこの映画のために凄く練習したと思うのだけど。

リッキーの娘のジュリー役はメイミー・ガマー。

実はメリル・ストリープの娘でもある彼女が劇中でも娘役。

ノーメイクのいけてない時の彼女は本当に女優なのかって思うぐらいにオーラがないが、

さすが後半の変化はこの映画の1つの見所ではないでしょうか。

リッキーのバンド仲間で彼氏でもあるグレッグを演じるのはリック・スプリングフィールド。

俳優でもありますがバリバリのミュージシャンでもありますので、演奏シーンはさすがです。

やっぱり自分で演奏できるって説得力がありますよ。

その他、元旦那役でケビン・クラインやその今の妻役にオードラ・マクドナルドなどが脇を固めています。


さて、映画「幸せをつかむ歌」の感想ですが、まあ…良かったねって感じです。

なんというか、ダメってワケでもないし最高ってワケでもないし…。

やっぱり本人達がちゃんと演奏してるってだけでもこういう映画は良いって思える。

ほんと演奏シーンだけでも見る価値があるのは間違いないです。

一応はコメディ映画とされている様なのですが、内容としてはそんなに笑えるって感じでもなくて。

ただ、リッキーはすごくダメな人間なんだけど魅力があるってのはうまく作られている。

コメディよりも人間ドラマがメインの要素だと思います。

まあなんで息子達はリッキーの事をよく思ってない状態から、

何かがあった訳でもなく結婚式の招待状が届いたのだろうとか、

結構展開に強引な部分もあるんだけど、

まあそこら辺はどうでもいっかって思わせるぐらいの歌のパワーがあって、

人間として成長できたかどうか分からないけど、

まあ楽しくやってるから良いでしょって感じにも思えて、

それもリッキーっぽいかなって不思議な説得力がありました。

なので、映画としてうまいかどうかって考えると、

実はイマイチなんじゃないかって思う。

なんと言ってもリッキーはダメな人間なのは間違いないですしね。

ただ、それを覆すほどのメリル・ストリープとザ・フラッシュだなと。

リッキーは人間としてダメだけど歌がある!

そしてこの映画「幸せをつかむ歌」もダメだけど歌がある!

みたいな…まあダメってほどダメな映画でもないんだけどね。

なんか強引な感じはストーリーありきな気がしてしまうのでうまくはない。


そんな訳ですが最後の結婚式の映像が楽しく観られればいいじゃないか!って思うのです。

みんなハッピーな感じで歌って踊れれば良いんだよ!ってね。



さて、邦題バスターを自称しようかと思っている自分ですが、

この映画「幸せをつかむ歌」は原題は「Ricki and the Flash」です。

確かに日本人に「リッキー・アンド・ザ・フラッシュ」と言ってもピンとはこなそう。

それにこの話を見終わって思うのは「Ricki」の話だと思うので、

原題としても「the Flash」は抑えて「Ricki」だけでも良かったんじゃないのかなって思う。

もちろん「the Flash」がいてこその「Ricki」なので、

「Ricki and the Flash」というグループ名がタイトルになったのだろうけど。

で、邦題の「幸せをつかむ歌」ですが、

何度もこの映画では指摘する映画「ミケランジェロ・プロジェクト」とか、

映画「白鯨との闘い」みたいなウソでクソなタイトルよりは怒りはない。

まあ、この映画を観れば「歌が幸せをつかむ話ではない」ってのは誰がみても分かるのだけど。

リッキーの性格的に「つかむ」って強引な表現はまあ分かる。

ただ確かに歌のおかげで彼氏はつかんだのだろうけど、

この映画は無くした家族との絆が再びできる話であり、なによりリッキーという人間の話。

「歌」は一番重要な要素ではない話なのに「幸せをつかむ歌」って言われると違うんじゃねって思う。

まあ、前に見た映画「ロスト・バケーション」みたいなものかな。

原題のまんま「The Shallows」って出せないのも分かる。

ただ、「ロスト・バケーション」はちょっと映画を観た人からしたらバカっぽくねって。

この映画も「Ricki and the Flash」じゃ出せないのは分かる。

でも「幸せをつかむ歌」じゃないんだよなあ…なんかもっとウソをつかずに客が入る良いタイトルないの?

邦題をつける人は本当に名前出して責任もってつけようぜって相変わらず思う。

「幸せをつかむ歌」か…映画のどのシーンが幸せをつかんだのかな…最後のシーン?

あそこって「幸せをつかんだ」って感じであったのだろうか…その表現はなんか違うと思うんだよね。


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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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