2016年11月05日
映画「ラスト・ナイツ」の感想…スジが微妙。
今日は映画「ラスト・ナイツ」の感想です。
いきなり言い訳から入るのですが、
久々に飲み会があって、そこから帰ってきてからの鑑賞という流れなので、
しっかりした感想を書く事が出来ないかも知れないですが…せっかく観たので書いておこうと。
今回もレンタルDVDです。
ただ…今回もオカンが同席のためまさかのこの映画で日本語吹き替えでの視聴です…。
映画「ラスト・ナイツ」は2015年公開の紀里谷和明監督作品。
紀里谷和明監督と言えば、映画「キャシャーン」ですね。
色々酷評されていたりもしますが自分は結構好きですよ。
何かの映画を劇場で観た時に映画「キャシャーン」の予告編を観た時に、
「おお!何か凄い邦画がやるぞ!紀里谷って誰だ!?」って印象でした。
実際の映画は予告編とは印象は違ったけど、それはそれで好きでした。
また見直した際に感想書きたいところです。
紀里谷和明監は映画「ラスト・ナイツ」の前には、
映画「キャシャーン」と映画「GOEMON」を監督していますが、
その2つから見ると、独特の映像の雰囲気、またそのためのCGの使い方とかが特徴。
あと、いわゆる「考えさせる話」でしょうか。
どうしても映像ではなく言葉で説明してしまっている部分が好みの分かれるところかな。
さて、映画「ラスト・ナイツ」は原作は日本の「忠臣蔵」です。
もちろんそのまま忠臣蔵ではなく、海外映画なので結構物語もアレンジをしています。
あらすじは、バルトーク卿が大臣のギザ・モットに呼び出される。
それは貢物を要求していたのだが、察したバルトーク卿は反抗的な態度で対応する。
しかり、やりとりの最中バルトーク卿が持病のため倒れこんでしまうとそこへギザ・モットが容赦なく杖で殴りつけた。
とっさに近くにあった剣で反撃をして怪我を負わせてしまい、裁判にかけられることになる。
その裁判でも、皇帝の前であってもバルトーク卿は賄賂にまみれるギザ・モットに対し異論を唱えるが、
皇帝からはついに死刑を判断をくだされてしまう…そしてギザ・モットの提案もあり、
首を落とすのは部下であるライデン隊長を指名するのであった…という感じ。
映画「ラスト・ナイツ」のキャストは
主人公のライデン隊長を演じるのはクライヴ・オーウェン。
映画「キング・アーサー」ではアーサー王を演じていますが、
今作ではバルトーク卿に仕える隊長。
昔は外人さんってみんなかっこよく見えるから、
脇役の俳優でも主演とかできるんじゃないか…なんて思っていたこともあるのですが、
やっぱり存在感があるか、ないかってのは違いが出ますよね。
例え酒に溺れていてもクライヴ・オーウェンは存在感がありました。
バルトーク卿を演じるのはモーガン・フリーマン。
日本人監督の作品にモーガン・フリーマンが出てるってだけで凄いですが、
映画「ショーシャンクの空に」や映画「セブン」のイメージが強いかな。
このブログでは以前感想を書いた映画「グランド・イリュージョン」にも出てます。
先ほども書いた存在感については、さすがモーガン・フリーマン。
今回は結構むちゃくちゃな人の役なのだけど、モーガン・フリーマンが出てたらそれだけで良いって気がしてしまう。
存在感ですよね…。
敵役のギザ・モットを演じるのはアクセル・ヘニー。
他の映画ではあまり印象に残ってはいないのですが、
今回はパッと見ただけで「こいつはムカつく!」っていう嫌悪感を抱かせる事ができるのも、
彼の技量なんだと思うとこれからも良い役で映画に出演していくのではないでしょうか。
ギザ・モットを守る隊長のイトー役に伊原剛志が出ています。
結構重要な役ですが、伊原剛志も存在感で負けてないように見えました。
このブログでは映画「ストレイヤーズ・クロニクル」に出てましたが、
圧倒的に今回の映画の方が存在感ありました。
さて、映画「ラスト・ナイツ」の感想ですが、結論から言うと…微妙。
先ほど監督の特徴として書いた独特の映像の雰囲気、特にCGは極力控えて、
戦いのシーンなどもCGなしでの作り。
全作までに色々な評価、評判を聞いて紀里谷和明監督も悩んだんじゃないかなと思うのですが、
「あの雰囲気」が紀里谷和明監督の持ち味だとすると、今回は薄味になっている。
ただ、戦いのシーンはCGなしでも結構迫力があってうまく作れているし、
先ほど書いたキャストについても存在感があって映像としては全く問題なく他のハリウッド映画と並んでも遜色ない。
それだけでも凄いことだとは思うのですが、
じゃあ何が問題かっていうと…ストーリーです。
やっぱり、全部が全部じゃないですが「1、スジ 2、ヌキ 3、ドウサ」が基本的に映画を評価する基準かなと。
ヌキとドウサに関して問題ない、というかカッコよく撮れてるとしても、
スジが微妙だと映画トータルとしての印象って良くならないですよね。
よくある邦画で「人気俳優が出てますよってだけの映画」とかならスジなんてどうだって良いって人もいっぱいいますが。
だからそんな映画とかと比べたら、全然映画「ラスト・ナイツ」はしっかり作ってあると思うんだけど…、
スジが…ね。
ちょっとネタバレになってしまうのですが、そこが大切な映画でもないのでいいかな…とか。
もし何も知らないまま観たいって人はこの辺で。
基本的にはスジは「忠臣蔵」なんだけど、
そもそも「忠臣蔵」って最後に仇討ちを成し遂げ、全員が切腹をした事による「忠義」の話だと思うのですが、
そこが変わってしまうともともとの話が言いたかった事が変わってしまう訳で。
もちろん変わる、変えるのは良いのですが、「全員切腹」というとこから受ける印象と比べると、
「隊長1人が責任をとって死刑」ということから受ける印象はインパクトがなくなっている。
なんというか普通な話になっている。
そこが「忠臣蔵」って気がするのだが、じゃあ変えた事でそれ以上の何かがあるかというと…。
モーガン・フリーマンは「忠臣蔵」でいうところの浅野内匠頭なのですが、
彼が敵役のギザ・モットを切りつけてしまう経緯が、
杖で暴行されているので、あれは正当防衛になるんじゃね…って気もする。
しかし、それ以上にモーガン・フリーマンがビビるぐらいに反抗的なので、
あれは殴られても仕方ないとは言わないけど、まあ良い振る舞いじゃないですよね。
尊厳の話なら、どっちが尊厳を傷つけられたのだろうか…。
あと皇帝がけっこうやり手で、ギザ・モットの横暴な振る舞いも知ってて利用しているので、
悪に屈しないという話なら最終的には皇帝に刃向かうべきだと思うのだが、
どうも皇帝には従順な感じ。
なんか話を変えてしまった事で、もったいないことになってるなぁって。
ただ、戦いのシーンのカッコよさは本物。
ノーCGなので今までの紀里谷和明監督作品からは全く印象は変わってしまったのですが、
こんなけカッコよく撮れるならもう1回、別のストーリーでハリウッド俳優で撮ってほしいなあ。
なかなか作るまでに大変だったみたいだし、難しいのかも知れないが。
映画としての出来はそんな訳で微妙だったのですが、次の紀里谷和明監督の作品が観たいという気持ちになりました。
それに映画の評価とは関係ないですが、
この映画が公開された時の監督の路上で名刺を配ったり必死にプロモーション活動していたのをみて、
そういう姿勢は他の監督も見習っていいところがあると思う。
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=25H3HP+E97O8I+249K+BWGDT)
![](https://www22.a8.net/svt/bgt?aid=161018240799&wid=001&eno=01&mid=s00000014673002070000&mc=1)
いきなり言い訳から入るのですが、
久々に飲み会があって、そこから帰ってきてからの鑑賞という流れなので、
しっかりした感想を書く事が出来ないかも知れないですが…せっかく観たので書いておこうと。
今回もレンタルDVDです。
ただ…今回もオカンが同席のためまさかのこの映画で日本語吹き替えでの視聴です…。
映画「ラスト・ナイツ」は2015年公開の紀里谷和明監督作品。
紀里谷和明監督と言えば、映画「キャシャーン」ですね。
色々酷評されていたりもしますが自分は結構好きですよ。
何かの映画を劇場で観た時に映画「キャシャーン」の予告編を観た時に、
「おお!何か凄い邦画がやるぞ!紀里谷って誰だ!?」って印象でした。
実際の映画は予告編とは印象は違ったけど、それはそれで好きでした。
また見直した際に感想書きたいところです。
紀里谷和明監は映画「ラスト・ナイツ」の前には、
映画「キャシャーン」と映画「GOEMON」を監督していますが、
その2つから見ると、独特の映像の雰囲気、またそのためのCGの使い方とかが特徴。
あと、いわゆる「考えさせる話」でしょうか。
どうしても映像ではなく言葉で説明してしまっている部分が好みの分かれるところかな。
さて、映画「ラスト・ナイツ」は原作は日本の「忠臣蔵」です。
もちろんそのまま忠臣蔵ではなく、海外映画なので結構物語もアレンジをしています。
あらすじは、バルトーク卿が大臣のギザ・モットに呼び出される。
それは貢物を要求していたのだが、察したバルトーク卿は反抗的な態度で対応する。
しかり、やりとりの最中バルトーク卿が持病のため倒れこんでしまうとそこへギザ・モットが容赦なく杖で殴りつけた。
とっさに近くにあった剣で反撃をして怪我を負わせてしまい、裁判にかけられることになる。
その裁判でも、皇帝の前であってもバルトーク卿は賄賂にまみれるギザ・モットに対し異論を唱えるが、
皇帝からはついに死刑を判断をくだされてしまう…そしてギザ・モットの提案もあり、
首を落とすのは部下であるライデン隊長を指名するのであった…という感じ。
映画「ラスト・ナイツ」のキャストは
主人公のライデン隊長を演じるのはクライヴ・オーウェン。
映画「キング・アーサー」ではアーサー王を演じていますが、
今作ではバルトーク卿に仕える隊長。
昔は外人さんってみんなかっこよく見えるから、
脇役の俳優でも主演とかできるんじゃないか…なんて思っていたこともあるのですが、
やっぱり存在感があるか、ないかってのは違いが出ますよね。
例え酒に溺れていてもクライヴ・オーウェンは存在感がありました。
バルトーク卿を演じるのはモーガン・フリーマン。
日本人監督の作品にモーガン・フリーマンが出てるってだけで凄いですが、
映画「ショーシャンクの空に」や映画「セブン」のイメージが強いかな。
このブログでは以前感想を書いた映画「グランド・イリュージョン」にも出てます。
先ほども書いた存在感については、さすがモーガン・フリーマン。
今回は結構むちゃくちゃな人の役なのだけど、モーガン・フリーマンが出てたらそれだけで良いって気がしてしまう。
存在感ですよね…。
敵役のギザ・モットを演じるのはアクセル・ヘニー。
他の映画ではあまり印象に残ってはいないのですが、
今回はパッと見ただけで「こいつはムカつく!」っていう嫌悪感を抱かせる事ができるのも、
彼の技量なんだと思うとこれからも良い役で映画に出演していくのではないでしょうか。
ギザ・モットを守る隊長のイトー役に伊原剛志が出ています。
結構重要な役ですが、伊原剛志も存在感で負けてないように見えました。
このブログでは映画「ストレイヤーズ・クロニクル」に出てましたが、
圧倒的に今回の映画の方が存在感ありました。
さて、映画「ラスト・ナイツ」の感想ですが、結論から言うと…微妙。
先ほど監督の特徴として書いた独特の映像の雰囲気、特にCGは極力控えて、
戦いのシーンなどもCGなしでの作り。
全作までに色々な評価、評判を聞いて紀里谷和明監督も悩んだんじゃないかなと思うのですが、
「あの雰囲気」が紀里谷和明監督の持ち味だとすると、今回は薄味になっている。
ただ、戦いのシーンはCGなしでも結構迫力があってうまく作れているし、
先ほど書いたキャストについても存在感があって映像としては全く問題なく他のハリウッド映画と並んでも遜色ない。
それだけでも凄いことだとは思うのですが、
じゃあ何が問題かっていうと…ストーリーです。
やっぱり、全部が全部じゃないですが「1、スジ 2、ヌキ 3、ドウサ」が基本的に映画を評価する基準かなと。
ヌキとドウサに関して問題ない、というかカッコよく撮れてるとしても、
スジが微妙だと映画トータルとしての印象って良くならないですよね。
よくある邦画で「人気俳優が出てますよってだけの映画」とかならスジなんてどうだって良いって人もいっぱいいますが。
だからそんな映画とかと比べたら、全然映画「ラスト・ナイツ」はしっかり作ってあると思うんだけど…、
スジが…ね。
ちょっとネタバレになってしまうのですが、そこが大切な映画でもないのでいいかな…とか。
もし何も知らないまま観たいって人はこの辺で。
基本的にはスジは「忠臣蔵」なんだけど、
そもそも「忠臣蔵」って最後に仇討ちを成し遂げ、全員が切腹をした事による「忠義」の話だと思うのですが、
そこが変わってしまうともともとの話が言いたかった事が変わってしまう訳で。
もちろん変わる、変えるのは良いのですが、「全員切腹」というとこから受ける印象と比べると、
「隊長1人が責任をとって死刑」ということから受ける印象はインパクトがなくなっている。
なんというか普通な話になっている。
そこが「忠臣蔵」って気がするのだが、じゃあ変えた事でそれ以上の何かがあるかというと…。
モーガン・フリーマンは「忠臣蔵」でいうところの浅野内匠頭なのですが、
彼が敵役のギザ・モットを切りつけてしまう経緯が、
杖で暴行されているので、あれは正当防衛になるんじゃね…って気もする。
しかし、それ以上にモーガン・フリーマンがビビるぐらいに反抗的なので、
あれは殴られても仕方ないとは言わないけど、まあ良い振る舞いじゃないですよね。
尊厳の話なら、どっちが尊厳を傷つけられたのだろうか…。
あと皇帝がけっこうやり手で、ギザ・モットの横暴な振る舞いも知ってて利用しているので、
悪に屈しないという話なら最終的には皇帝に刃向かうべきだと思うのだが、
どうも皇帝には従順な感じ。
なんか話を変えてしまった事で、もったいないことになってるなぁって。
ただ、戦いのシーンのカッコよさは本物。
ノーCGなので今までの紀里谷和明監督作品からは全く印象は変わってしまったのですが、
こんなけカッコよく撮れるならもう1回、別のストーリーでハリウッド俳優で撮ってほしいなあ。
なかなか作るまでに大変だったみたいだし、難しいのかも知れないが。
映画としての出来はそんな訳で微妙だったのですが、次の紀里谷和明監督の作品が観たいという気持ちになりました。
それに映画の評価とは関係ないですが、
この映画が公開された時の監督の路上で名刺を配ったり必死にプロモーション活動していたのをみて、
そういう姿勢は他の監督も見習っていいところがあると思う。
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![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=25H3HP+E97O8I+249K+BWGDT)
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