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2015年01月14日

映画「この空の花-長岡花火物語」を観た感想…自分には語れない…。

本日、レンタルDVDにて大林宣彦監督作品「この空の花-長岡花火物語」を観た。

なぜ自分はこの映画を、映画館で観てないのか…そして、なぜ、今まで観ていなかったのか。




つい先ほど、観終わったのですが…。

この映画ほど、「他の人のレビュー、感想が気になった映画は今までにない」のです。


まずは「今の自分の」感想を書かなければ、と書き出しているのですが、

「意味が分からない」、なのに涙が止まらない。


人生で一番涙を流した映画なのに、なんで自分が泣いているのか分からない。

そんな映画観たことあります?


自分は、映画を勉強している、なんて言えるほど知識はないのですが、

大学で講義受けてたり、映像の本とか読んだりして、

全く勉強してない人よりは、映像に対してあれこれ言える、と思っていました。


今までも、映画の感想とか偉そうに、長々と書いています。



なのに、この映画を観て、

「自分の映像に対しての常識みたいなものが、全く通じない」のです。


今までにも書いてましたが、大学で教わった

映画で大切な「1、スジ 2、ヌキ 3、ドウサ」というもの。

これは今まで、自分が「映画を観た感想の大きな指針」の1つでした。


しかし、この映画が始まって、全く「スジ」なんて理解できない状態の開始数分で、

すでに涙を流してる自分がいました…意味が分からない。

本当に、自分でも意味が分からない。


「ヌキ」に関しても、違和感のある合成だったり、意味のないテロップ。

本来はNGの同ポジのつなぎや、イマジナリーラインなんてもう概念がない。

そもそも、カメラ目線でお互い会話をするなんて、ありえない…。

もし、他の映画がこんな感じに「ヌいていたら」、絶対にダメだと強く言っていたはず。


なのに、泣いている自分。

もうね…ピントが合ってない画ですら、意味があると思えてしまう。(実際あったんだけど)


大林宣彦監督については、どちらかというと作品を観てない監督だった。

「ねらわれた学園」、「転校生」、「時をかける少女」、「漂流教室」は、

子供頃にVHSが家にあったので観ている。

VHSの背表紙に「ねらわれた学園」と手書きしてるのを、

子供ながらに「なんかコワイ」って不穏な気持ちになったのを今でも覚えている。

それでも、今までに大林宣彦監督は数多くの作品を残しているだが、

自分は観てこなかったなあ…避けていたわけでなく、他のものを観てたというところだが。

反省です、全く反省。

これから観ていって、改めて大林宣彦監督について書けたらと思います。



で、映画本編について、ですが、自分にはまだ何も語れません。

まだ1回目の視聴ですが、「何も分からない」…。

これを2回みたら、何か分かるのか…も分からない。

いつまでたっても分からない気がする。

もちろん、ストーリーを「理屈では分かる」のだが、

何で自分が泣いていたのか、何が…。


ぬるたい毎日を送る自分に、追いつける自信がありません。



こんなことを書くのは、いかがなものかと自分でも思う。

でも、このタイミングだからこそ、自分の気持ちを整理しなくてはと思う。

正直に書くのであれば、「3.11 東日本大震災」について。

「全くの人事」でした。

友達や親戚が亡くなったということもない。

自分の仕事に影響があったとか、自分のライフスタイルが変わったこともなく。

もちろん、ニュースでの残酷な映像、遺族の方の話などを聞いたりして、

「辛い」とか「悲しい」という感情はあった。

と、言っても、実際にボランティアに行ったりすることもなく…。

何かの買い物のついでに、おつりを募金したりとか、

クレジットカードのポイントを日本赤十字に寄付できます、

みたいなものに、あまったポイントを使うとか…その程度。


復興してくれたら「良いな」とは本当に思うけど、

自分の身近でないせいか、どうしても自分の事のように考えられない。

理屈では分かるよ、「同じ日本」で大惨事が起きている。

理屈では分かるのに…じゃあ、自分のことのように考えられるか、と言われると、

本音で、そう思うのは無理だよ、って。


同じ様な気持ちで、「戦争はダメだ」と理屈ではわかる。

「人が人を殺す」なんて、良いはずがない。

「戦争反対」だし「世界が平和」になれば良いと思っている。

でも、自分の身近に戦争を経験した人もなく、

自分には「戦争」というものは「一生遠い存在」の気がしていた。

学校の修学旅行で広島とか行ったけどね…理屈ではわかる、戦争は悲惨だ。

もちろん、某国がミサイルを発射だとか、そういうニュースを見ると、

もしかしたら、今の日本にも「戦争」というものは突然に訪れるかも、と、理屈では分かっている。


でも、ほんと「全て他人事」。



自分は他の人と違って、感情のネジが何本か抜けていて、

永遠に他人事としか受け止めれないんじゃないかと思っていた。

目の前で家族が戦争や大震災で亡くなったりしない限り、

自分には「他人事」としか思えないと。

きっと永遠に分からない。



そんな自分が、なんでこの映画で涙したのか。


言葉にすると、とたんにチープに感じてしまうが、

劇中でも語られていた「あるもの」…人と人の「隙間を埋めるもの」だと感じた。

確信は無い。



漫画版の「ドラゴンヘッド」がふと思い返された。



結局、映画そのものについては全く語れないまま…。




もし、「守・破・離」というものを映画作品にあてはめたら、

この映画は完全に「離」であると思う。

映像の基本なんてものは守ってもないし、

それを破って応用とか、そういうレベルではない。

別格だと思った。



またこの映画を観たいと思うけど、

この映画の感想は、この映画の感想にならない、気がしている。


いつか追いつきたい気持ちはある。


いつか長岡の花火を見に行けるほどの人間になりたいと思う。


この空の花 -長岡花火物語 (DVDプレミアBOX版)






posted by マツゥオコアトル at 16:59| 映画
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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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