アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

物心ついた頃からでしょうか、なんとなく
思い返してみると、私自身、周りの人に対して、
自分より、上か下かそんな目線で見ていたような、
接していたような気がします。

この人は自分より劣っているな。
この人は自分と同等ぐらいかな。
この人は自分より優れているな。

と。

もちろん意識的ではなく、潜在的な面です。

こういう潜在的な目線で見ているので、
人によって接し方が結構変わります。

自分より劣っていると思っている人には、少し横柄で、
自分の我を通そうと執着します。
自分より劣っていると思っている人が
自分よりも高評価だと不愉快な気持ちになります。

自分と同等レベルだと思っている人には、
比較的バランス良く応対が出来ます。
しかし同等レベルと思っているので、
少しでも相手が上から目線だったり、自分より
良い成績、良い評価だとねたみ嫉妬して執着します。


自分より優れていると思っている人には、
追いつけないとどこかで諦めているので、
虎の威を借る狐のような態度になります。
自分より優れていると思っている人に欠点が
みえたり、失敗談を聞いたりすると、心なしか
嬉しい気持ちになったりもします。

恐らく相当、母親の影響を受けています。

母親の価値観が正しいとすり込まれている結果です。

母親は専業主婦でしたが、夫にも両親にも満たされない
主婦生活と育児を送っていたため、毎日不満をかかえながら
の生活だったのでしょう。

人の内面的なことだけでなく、外面的、身体的な点を
差別的な表現でけなす癖があったのです。

相当劣等感があったのでしょう。人をけなさないと、自分が
定位置まで上がってこれないような感じです。

その劣等感を丸々受けてしまった感じですかね。

自動思考が優劣を分別しているんです。


これって結局、自分は世間の上の方にいたいという
願望でもあるのだと思いました。

そしてこの願望は、母が「世間で上の方にいたい」
「自分は他の人と違う特別だ」という意識が伝承されたものです。

劣等感があればあるほど、こんな考えが定着してしまうのかもしれません。

　天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。　図解版／山口真由【後払...

そして、どこかで自分は才能のあるやつだ。
やれば出来るはずだ。という過信が潜在的に
定着し、自分は他の凡人とは違う特別な存在で
あると本気で　妄想し始めます。

あの有名な福沢諭吉は、
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずという
言葉を残しましたが、私はなに偽善を言っているのだ
この人はぐらいにしか思っていなかったです。

今でこそ思いますが、やはり自分は凡人です。

これは自分を卑下して言っているわけでも、謙遜して
言っているわけでも無いです。

今まで自分が自然と思い浮かんでいた、こうでありたい自分像が
本当は、自分の物では無いと言うことに気づいてしまうとね。

自分が本当のなりたいわけでない自分を無理して努力して造って
毎日を生活してきたわけですから、どこかで自分にうんざり
してくるのかもしれません。

この満たされない気持ちを、結果的に周りや環境、そして
パートナーへと責任転嫁をして自己防衛に努めます。

凡人が何とか努力を重ねて、母が求めるような人物になろうと
成長してきましたが、やはり自分のスタイルとは違うのでしょう。

自分が凡人なんだと、心から実感することで、様々なプレッシャー、
今までの重い何かが少し軽くなったようにも感じました。

馬鹿にされてもいい、批判されてもいい、優秀でなくてもいい。

自分がやりたい、したいと思えることを自分のために続けてみようかと
感じるようになりました。

良くも悪くも親の影響は多大なもので、これを自分の子供や他人へ
しないことが自分の役目なのかもしれません。

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