2015年05月09日
【都立中高一貫校】 作文の極意はお笑い芸人から盗め!
★ くりぃむしちゅー上田の場合
日テレのしゃべくり007などを見るといつも思うのですが、くりぃむしちゅーの上田の司会は本当に上手いと思います。
そう思いませんか?
彼の司会の上手さは、どこにあるのだろうか・・・。
私の勝手な分析ですが、視聴者にゲストとの会話を「簡単に」理解させるところに、彼の非凡さがあるのだろうと思っています。
彼の巧みな司会で、視聴者は、ゲストの面白い話がストレスなく「簡単に」頭に入ってくるので、心地よく番組を見れるのだろうと思います。
少し、タモリの才能に近いかもしれません。
同じ司会でも、さんまや島田紳助のように、自らが考えるストーリーにゲストを巻き込みながら、番組を面白くするタイプとは少し違う気がします。
さて今日は、冒頭からいきなり、「くりぃむしちゅー上田」の話をしてしまいました。
なぜ、上田の話を持ち出したか。
彼の話術は、国語力(論理的思考力)を鍛える教材として最適と思うためであり、普通の人でもその優れたポイントを見出しやすいためです。
今日は趣向を変えて、お笑い芸人の話を延々と書こうとした訳ではありません・・・。
このブログを読んでくれる方は、受検を考えている方が中心ですからね。(笑)
彼の話術が、どのような点で優れているか、どのように国語力(論理的思考力)の強化に活かせるかを、簡単に紹介していこうと思います。
★ 「国語力(論理的思考力)」とは何か
まず、上田の話術が優れていることを理解するためには、「国語力(論理的思考力)」とは何かという、やや硬苦しい話をする必要があります。
少し付き合って下さい。
かなり以前ですが、次のような記事を書いたことがあります。
【都立中高一貫校】 3日間で作文を上達させる方法
【都立中高一貫校】 独自学科「論理を学ぶ」
時間があるようでしたら、ぜひ、過去の記事も読んでもらいたいと思いますが、有名な福嶋国語塾の福嶋先生は次のようなことを言っています。
「国語力」=「論理的思考力」=「言いかえる力」+「くらべる力」+「たどる力」
要は、普段よく口にする「国語力」とは、「論理的思考力(物事を順序立てて思考する能力)」と同じことであり、「論理的思考力」は「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の総合力と同じだということです。
又、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」も、簡単に説明すると、次のようになります。
「言いかえる力」=「つまり」「要するに」「例えば」などの接続詞を使い、「具体的なこと」を「抽象的なこと」に、逆に「抽象的なこと」を「具体的なこと」に言いかえる力
「くらべる力」=「それに対して」などの接続詞を使い、「AよりはB」、「AではなくB」などと、対比することで伝えたいポイントを際立たせ強調できる力
「たどる力」=「AだからB、BだからC、そしてCだからD」という因果関係を伝える場合、相手の理解度に応じて、その関係を説明する程度を調整できる力(何も知らない相手にはA→B→C→Dと順番に詳しく説明する必要がありますが、A・B・Cを知っている相手にはC→Dの部分さえ説明できれば話は伝わります。相手の理解度を見抜き、説明のレベル感を調整する力ということです)。
そして、この3つの力(「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」)を意識すれば、「相手が容易にかつ正確に理解できる」ような話が出来たり、文章を書けるようになるということなのです。
かなり簡単に記載しましたが、国語力(論理的思考力)を身につけるには、非常に大切なポイントです。
あまりお金をかけることを煽りたくないのですが、次の福嶋先生の本を読むと、よくわかります。
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※ まず保護者が理解するには、この『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』が良いと思います。
この記事の下部にも、福嶋先生の本のリンクがあります。
★ 論理的思考力に秀でる
さて、話を「くりぃむしちゅー上田」の話に戻しましょう。
彼の話し方を注意して聞いていると、まさしく「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」をフル回転にして、司会をしています。
「お前、何かぁ、それはXXXXXXだと言うことかぁ」(@)とか、
「だからなんだな、△△△よりも□□□□がいいということなんだろ?」(A)とか、
「お前が〇〇〇したのは、◕◕◕◕◕だと思ったからなんだろ?」(B)と言った表現をよく使っています。
ゲストや周りの芸人の発言に、このような表現を加えることで、ゲストや周りの芸人の発言や行動を、視聴者がスムーズに理解できるようにしているのです。
@は、まさしく「言いかえる力」。ゲスト達が言った個別具体的な表現を一般的で抽象的な言葉に置き換えたり、その逆にゲストの抽象的すぎる言葉を具体的な例で示したりして、そのゲスト達のことをよく知らない視聴者にも上手く伝えています。
Aは、「くらべる力」。ゲスト達の話を、世の中の誰もがわかるようなものと比較して、ゲスト達の話をより解りやすくし、その話の面白さを上手く引き出しています。
Bは、「たどる力」。あまり話慣れていないゲストの場合、話が飛んでしまうこともあるため、話が飛んだ部分を上手く補って、話の連続性を保ち、視聴者が理解し易いようにしています。
このような感じで、彼の話ぶりをつぶさに観察していると、彼は抜群の論理的思考力の持ち主であることがよくわかります。
あと、私は、ホンジャマカの石ちゃんなんかも、非常に論理的思考力が高いなぁと思います。
まあ、テレビの第一線に残り続ける芸人は、総じて素晴らしい論理的思考力を持っていると思います。
結局は、この能力が高くないと、時流に乗った芸などで一時的に売れても、そのうちに消えてしまうのでしょう。
★ 国語力(論理的思考力)は芸人から盗め!
国語力(論理的思考力)と言うのは、人間が文化的生活を行う上で非常に大切な能力です。
芸人の世界だけでなく、普通のサラリーマンの世界でも、この能力の程度がビジネスの成功/失敗や出世に多大な影響を与えると言えます。
ただ今は、あまり大きな話をするのはやめましょう。
このブログを読んでくれているメイン層の方々が最も関心のある事項に絞った話にしましょう。
そう、子供の「作文を書く能力」「長文を読解する能力」を引き上げることに絞って。
文章を書く能力、そして文章を読む能力というのは、話す能力と根幹は同じです。
一見、それぞれが別々の能力と思われがちですが、論理的に話ができる人物は他人に伝わり易い文章を書く能力もありますし、他人の文章を的確に読解する能力もあります。
そして、文章の読み書きだけでなく、自らの頭の中で様々な情報を的確に処理する能力もあり、判断力にも優れています。
国語力(論理的思考力)がついてくると、書く、読む、話す、そして考えることの全ての能力がアップするということです。
そういうものです。
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」に意識し、国語力(論理的思考力)を底上げすると、必然的に「作文を書く能力」「長文の読解力」も向上するということなのです。
(福嶋先生の本にはこの理屈が詳しく書かれています。)
あ、気がつけば、調子に乗ってタラタラと書きすぎたように思います。
次回、私が考える「芸人からの国語力(論理的思考力)の学び方」を書いてみたいと思います。
まあ、学ぶのは芸人からだけでなく、普段の生活の中でもできる国語力(論理的思考力)の付け方を考えてみようと思います。
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以上
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