おかゆは、炊いたご飯を使って朝作ったものを、毎回加熱して夕食まで食べさせている。ところが、実はこのおかゆが曲者なのだ。
毎日作っているから、だいたい適量を把握してはいるが、その日の父の体調によっては、あまり食べない日もある。朝は比較的食欲があるが、昼は時々食が進まないこともある。そうすると、夕食が終わっても少しおかゆが残ったりする。今は気温が低いから、翌朝でも食べられるのだが、さすがに一晩おくと、硬くなって父には飲み込みづらくなる。
そんなわけで、夕食が終わって残ったおかゆは、とにかく片づけないといけない。
私は、父の教え通り、男は夕食には米などを食べずお酒で主食分のカロリーを取るべし、というのを実践している。これが太るのを少しでも押さえていると信じてもいる。
ところが、目の前に残ったおかゆがある。もったいない精神も父母から教育されたので、食物を大切にする気持ちが強い。
というわけで、結局そのおかゆは、私が食べることになる。できるだけ、おかゆそのままの状態で食べていたのだが、私の夕食がワインにあうメニューだった時には、ちょっとチーズなどで味付けしたくなる。ワインに合うようにするには、ちょっとチーズを加えパン粉をかけてオーブントースターで焼けば、焦げ目のついた美味しそうなドリアモドキの出来上がりだ。
かくして、週に何回かは、このミニドリアを食べるという悪しき習慣が、定着してしまったわけである。
今宵もまた、残り物を片づけるために、やむを得ずチーズと焦げたパン粉の美味しそうな香りをかぎながら、小さなドリアモドキを食べてしまった。ああ、なんということか!
それを食べながら、昔聞いたこんな言葉を思い出した。「みんなで食べても、あなたのぜい肉」・・・悪しき習慣には本当に困っている。(笑)
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