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2020年11月08日

大統領のスピーチ

まだトランプ大統領の訴訟騒ぎが残ってはいるが、ようやく米国大統領選が決着した。
ジョーバイデン氏が290人の選挙人を獲得して、当選確実となった。

201108米大統領選決着.jpg

バイデン氏の勝利宣言スピーチは、久しぶりに大国のトップにふさわしい堂々たるものだった。品位に欠け自分の自慢が大半を占める誰かさんのスピーチに比べて、安心して聴くことのできるスピーチだった。また、副大統領のハリス氏のスピーチも魅力的で、自信にあふれた素晴らしいものだった。彼女への好意度は上がった。今後の働きぶりを注視したいと思う。
201108バイデン.jpg

バイデン氏の演説の中では、やはり、”Unify” という言葉が、印象に残った。これまでもバイデン氏が使ってきた言葉だったが、Divide と対比されて語られることで、結びの United states というワードの意味も、あらためて力強く光り輝いて見えた。

I pledge to be a president who seeks not to divide, but to unify. Who doesn’t see red and blue states, but a United States.・・・
分断ではなく、結束を目指す大統領になります。赤い州か青い州かではなく、ひとつのアメリカ合衆国として見ていきます。・・・

良識に満ち、威厳があり、これからのアメリカの未来に希望を与えてくれるようなスピーチこそ、この超大国のトップが行うべき演説だと思う。オバマ大統領のスピーチ以来、4年ぶりに、聞いていて心地よく、心が高揚するものであった。
「そうだ、赤だ青だではない、みんな同じアメリカ人なんだ!」この言葉は、多くのアメリカ人にそんな気持ちを呼び起こし、力を与えたと信じたい。
しかし、この瞬間も支持者同士がいがみあっている彼の国において、”Unify” への道は、いばらの道であるだろう。もちろん、バイデン氏が、この言葉通りのことを実践する人物であるかどうかは、これからの彼のアクションが答えを出していくだろう。

欧州からのお祝いの言葉の中に、「お帰りなさい、良識あるアメリカ」というようなニュアンスのものがあったように思う。軽率に決めつけることはできないが、欧州各国も、まともに話ができる大統領の誕生を、安堵感をもっておおむね歓迎しているように感じた。頑張れバイデン新大統領!良識あるアメリカの復権をめざして!

#アメリカ大統領選
















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