30年以上着ているLLビーンのシャツを繕っている。
さすがに襟や袖口が擦り切れているが、30年も着ているから、生地が柔らかくなっていて体に優しくなじんでくれてなかなか捨てられない。こうした厚手のしっかりしたオクスフォードクロスのシャツは、Jプレスやブルックスとかの老舗でそれなりのお金を払わない限り、もうあまり見かけなくなった。こういうアメリカ的なストライプの色味も少ない。
だからというわけでもないが、体にしっくりなじむ着心地と生地の風合いが好きでなんだか手放せない。
これはよそゆきでなく本当の普段着。時には酔いつぶれてパジャマになってしまうこともある。
もちろんあらたまった場所に出かける時にはまた違うシャツを選ぶのです。(まあ、もうそんな機会も少なくなったけどね(笑))。
年を取ると、心身にとってComfortableであるということが、本当に大切になってくる。かつては、仕事でいろいろ苦労したこともあるけれど、この年になると、もう人にあまり気を遣う必要も少なくなってきた。父がいなくなって心労も減った。もちろん自分や家族のことを含めてまだまだ悩みはいっぱいあるのだけれど。
だからこそ体と心に優しい物が大切に思えてくる。人間に対しても多分同じ気持ちになっているのかな。
気を遣う必要のある相手のいる場所に出かけるよりは、家で静かに過ごしている方がずっと良い。
家好きの傾向が、以前より強くなり出不精になってしまったのは少し反省しているけれど。
というわけで、気を張らないシャツ君、もうしばらくおつきあいください。
2024年06月11日
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