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2022年11月09日

自宅介護生活の転機

昨日、足掛け9年におよぶ自宅介護生活に大きな転機が訪れた。
父が、地元の特養ホームへ入居したのだ。
2年前くらいから、デイサービスのケアマネージャーが、「もう、これだけ頑張って自宅介護してこられたんだから、体を壊されないうちに、そろそろホームに入られることを考えられたほうがいいのでは?」と進めてくれたいた。
申込をする気持ちになったのは、父の認知症が進んで、私のことがわからなくなったり、自宅にいるのに家に連れてってくれと連呼したりすることが多くなってきたからであった。

自宅で、私に世話をしてもらっているということがわからなくなるのであれば、施設にいても同じかもしれない。
寝たきり直前でまだ父が少し歩けた頃から、父の世話の大変さが増えてきていて、私自身、正直、心身ともに長年の疲れがおりのように溜まってきていることを実感していた。
認知症が進んで、夢と現実の区別がつかなくなって、夢で見たことを言い続けたり、食事を食べていないと、朝、昼、晩、繰り返し連呼されたりすることをたった一人で受け止めていることは、精神的にものすごいストレスとなっていた。
経験のない皆様は、ピンとこないかもしれないが、食事の世話を終えて台所に食器を下げたところで、「おーい、メシをくれ」と呼ばれ、今食べたところだと説明して台所に戻ると、また先ほどと同じことを言って私を呼ぶ。
そんなことが5分おきに5回10回と繰り返されると、想像以上に精神的にこたえるのである。
まずイライラしてくるから、こちらもつい言葉を荒げたりすることも多くなる。

ともかく、こうしたことの繰り返しは、間違いなく私の心をむしばんできていて、忍耐力も弱くなっていた。心療内科で処方いただいていた抗うつ剤がなければ、もっと早くに倒れていたかもしれない。
妻も、「パパが壊れてしまう!」と電話で悲痛な声をあげて心配してくれることがしょっちゅうだった。実は、少し前からこちらで働く仕事先を探したりまでしてくれていた。

そんなわけで、申込だけはしておこうということで、数年前に見学して話を聞いていた特養ホームに、正式に申込手続きに出向いた。
しかし、現状、相当数の方が順番を待っておられて、1年くらいかかるケースも多いということを聞いていたので、あと1年くらいは現状のまま頑張らなければいけないのかなと思っていた。
ただ、施設の入居相談担当者は、「お宅様の場合は、お父上の介護度も最も高く、また前期高齢者の息子さんがたった一人で世話を続けておられてかなり疲弊されているということで、優先度は一番高くはあります、とも言っていただいた。

私自身は、父が寝たきりになった3年前くらいから、「最後まで家で世話をしてやろうか・・」、という気持ちも強くなっていたが、一方で、もし自分がコロナなどで倒れてしまったら、その日から父の介護が滞ってしまい、大ピンチになる。
東京の家族の誰かが、仕事を休んで世話をしたりすることになってしまうだろう。
それも避けなければいけないし・・・と、思いは乱れるばかりというのが正直なところであった。

そして先週、思いがけず早く、入所可能という連絡を頂いた時に、実は心が動揺した。
せっかくのチャンスだけど、ひとまずお断りをして、やっぱり自宅で世話を続けてやろうかな、と周りの皆さんがびっくりするような気持ちもあった。
しかし、今が潮時で、これを逃せば本当に私のほうが倒れてしまうかもしれないという危機感も強かった。
結果的には、妻とケアマネージャーの2人が、これだけ頑張ったんだから、もう十分ですよ。自分を大事にしましょうと、同じようなことを言って肩を押してくれた。

幸い、施設には、父が首長時代の部下の方など父をよく知っている方が数人いらっしゃって、その点も心強かった。
思いがけず入所準備の手伝いに来てくれた娘と一緒に、施設で契約など入所手続きを行い、スタッフの皆さんと介護計画などの情報共有と意見交換会議を行った。
いずれのスタッフの方もたいへんしっかりして好感の持てる方ばかりで、安心した。
221109朝食イメージ.jpg

一夜明けて、今朝は自分のためだけの食事を作った。いつもは、1.5人前の味噌汁を作るのだが、今日は1人前。味噌を入れすぎて少し味の濃い味噌汁をかみしめながら、これからは、自分のためだけの食事を用意するのだな。
父は、もう食事を食べただろうか?昨夜は、大声を出したり、メシを食べてない、と大騒ぎしなかっただろうか・・・とあれこれ思いめぐらせながら食事を食べた。
たとえ体が動かなくても、誰かのために食事を用意することと自分一人のためだけに作るのとでは、心構えも変わってくる。
しばらくは、実家と東京の家の二拠点生活を続けて、少しずつこの巨大な古民家の膨大な家財を整理していこうと思っている。私の体の動くうちに少しでも。
#自宅介護
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