11月12日に国内で新たに確認された感染者は1634人。累計感染者から死者と回復者を引いた「感染している人」は、8月28日以来の1万人超えとなったという。ニュースでも第3波という表現が頻繁に登場している。
世界を見ても、アメリカでは一日に10万人を超える日が続き、累計ではなんと1000万人という恐ろしい感染者数になっている。世界中では、実に5200万人以上の感染者数を数える!
(画像は、日経より)
本当に、人類の歴史上、前例のない疫病である。数字を見ていると、あまりに巨大な人数が毎日報道されるので、ちょっと感覚が麻痺してしまっているが、医療設備の整っていないアフリカなどの国では、もはや手の打ちようのない状況になっているのではないかと憂慮する。
日本にしても、このペースで感染者が増えていけば、医療体制の崩壊は免れない。おそらくある瞬間から、欧米と同様に、一気に医療対応のキャパを超えて行くのではないかと本当に心配である。
そんな折に、IOCのバッハ会長が来日予定だという。来年開催予定のオリンピックまで9か月あまりとなった現在も、中止という声は、正式にはあがっていない。このコロナVの猛威の中で、どうしてオリンピック開催を止められないか?とふつうの神経の持ち主なら考えるが、巨大な権益で動いている世界最大級のイベントは、もはや止められないのだろうか。もし中止すれば、巨額の放映権やIOCの財源などが、おそらく大打撃を受けるだろう。しかし、その目先の権益によって、日本は、来年の年末には、世界と肩を並べる感染者数になるかもしない。冗談ではなく、急激な感染増によって、東京の社会システムが壊滅的な打撃を受ける可能性は十分にある。
世界中で、5000万人を超える感染者がいても、オリンピックをやめる理由に当たらないというなら、いったい何人が感染したらやめる理由になるのだろうか?
あっそうか、今回のバッハ会長の来日は、日本の責任者たちに直接会って、中止を勧告するつもりなのかもしれない・・・なんて、ことはきっとないんだろうな。
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