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2021年05月16日

五輪中止すべき=59%という世論

パラリンピックまであと100日だという。
そんな折に、菅内閣の不支持率が急増して、47%になった。ワクチン対策などいくつかの対応に対する率直な国民感情の表れだろう。ワクチン対応の遅さと不手際への不満は、高齢者への接種が始まってから急速に高まっている。前期高齢者である私もそれを実感している一人だ。
そして、五輪を中止すべきという国民は、実に59%にものぼっているという。国民の6割が開催すべきでないと考えているイベントを、この国は是が非でもやろうと動き続けている。
210516菅内閣不支持、五輪中止59%.jpg
(画像はヤフーニュース)

五輪を開催すれば、選手と関係者とマスコミを合わせると、世界中から数万人が日本にやってくるだろう。様々な国から、防疫意識の高い人、低い人、色々な人がどっと押し寄せる。仮に、3万人が来日するとして、そのうちの2%が感染者だとすれば、実に600人がウィルス保持者として、ウィルスを持ちこんでくる。そしてそれは、変異ウィルスである可能性が高くなる。600人は、あくまで私の勝手な想像である。実際には、もっと高い比率かもしれない。そうしたオリンピック関連の外国人は、いわば国賓に順ずる人たちだから、もし感染した場合には、きっと優先的に治療を受けることになるだろう。その結果、東京の病床の逼迫が加速するかもしれない。

そもそも、例えば変異ウィルスが広がっているインドやパキスタンの選手たちは、入国を認められるのだろうか?アフリカ大陸からの人たちはどうなのだろう?世界最大の感染国であるアメリカとて同じだ。それやこれやのデリケートな判断が必要なことを全て官僚任せにしてオリンピックを開催し、結果、もし外国人の感染者が急増すれば、政府への批判はますます増大する。
私は、大型イベントなども担当する会社に勤務していたから、このタイミングで中止するのはとんでもないことだということは、十分に理解できる。中止になれば、もしかすると、私の古巣の会社も大打撃を受けるかもしれない。
ともあれ、すでにタイムリミットはとっくに過ぎていることはわかっているけれど、ことは世界的な異常事態である。まさに国益を損なう可能性のある判断である。

まあ、おそらくこのまま、無観客で開催されるのだろうとは思うけれど、結果的に変異ウィルスの感染拡大が加速し、日本中の医療が混乱する事態になったらどうするのか?責任をとって総理の首をすげ替えるということで片付くことではない。
恐らく政府は、7月までに高齢者のワクチン接種を完了し、少しでも感染拡大するリスクをさげることで乗り切ろうとしているのだろうが、そんな甘い状況にないことは、この数週間の国内での感染拡大を見ても明らかだ。
人の命は、取り戻せない。人の命は、国の体面よりも当然大切だ。
この病気は、入院して命が助かっても、簡単には完治しない。ワクチンはあっても、根本的な治療薬は今のところないのだ。そのことを肝に銘じるべきだ。
#五輪中止

2021年05月15日

二人の女優

NHK朝ドラ「おちょやん」が終わった。
シナリオ・演出・キャストの三角形がしっかりできていれば、良いヒットドラマが出来上がる、というセオリーの典型のようだった。
210515.jpg
(画像は、NHKのサイト)

八津弘幸の脚本は、見事な起伏のストーリーで、見ている者を捕え続けた。
そして、キャスティングの妙である。まず、主演の杉崎花。正直、この番組でしっかり見るまでは、可愛い系のアイドルのような人かと思っていたが、その芝居のうまさに舌を巻いた。大阪弁の習得にも大変な努力をしたという。そのセリフ回しは、大阪出身の役者も絶賛するほどだという。さらに、父親役のトータス松本。このキャスティングセンスも天才的だと思う。よく彼の演技力と言うかキャラクターの魅力を見抜いていたなあと感心させられた。どこまでも駄目な父親で、ヒール(悪役)的な憎まれ役のようでもあるのだが、憎めない。そうした位置づけを見事に演じていた。

そして、4月に入ってから、二度目の出演となった子役の毎田暖乃ちゃんである。ドラマの最初のパートで、主人公である千代の子供時代を演じて、「なんだ?この子うまいなあ!」と驚かされたが、その彼女が、今度は、父が再婚して生まれた娘で、のちに千代の養子となる春子役で再登場し、その芝居のうまさをあらためて披露した。
ネットにもその演技力への称賛が溢れているが、本当に2つの役を見事に演じ分けていた。
今回の朝ドラは、この二人の女優が、大きなポイントになった。

その他、篠原涼子と名倉潤の夫婦役も、いい味を出していたし、当郎役の塚地武雅も、愛すべきキャラを作り上げていた。千代の継母役を演じた宮澤エマも存在感があった。また、西川きよしの息子である西川忠志も、なかなか渋い芝居を見せていた。とりわけ、千代が新喜劇の舞台に再び立つ日の「千代ちゃんには、ここがよう似合うてるわ」というシーンは、心に沁みた。

もう数日すると、また新しい朝ドラがスタートする。
長丁場のドラマ作りの現場は、日本のエンターテイメント界でも異色の制作環境だが、またどんな感動が生まれるのか、楽しみである。
#おちょやん #朝ドラ #杉崎花 #毎田暖乃

2021年05月14日

雪岱というデザインスタイル

昨日は、久しぶりに水墨美術館を訪れ、開催中の小村雪岱展を楽しんだ。
210514小村雪岱おせん.jpg

雪岱といっても、ご存知ない方もあるかもしれないが、大正から昭和にかけて活躍した画家である。資生堂の、ちょっとあやういようなほっそりとした線の文字デザインなども手掛けている。画も書けば、本の装丁デザインもやり、舞台美術までこなしている。画家と言うよりも、いわば、デザインプロデューサーのような人である。今で言えば、佐藤可士和のような存在かもしれない。

私は、ずいぶん前に、細い線で描かれた和傘の画を見て心を動かされ、小村雪岱という人を知った。資生堂の書体デザインのことを知ったのも、たぶんその頃だと思う。

今回、展示会を訪れ、原画を間近に見て、その繊細な筆遣いの力にあらためて心を動かされた。私が最初に出会った傘の画が、おせんというタイトルで、小説の挿画であることを学んだ。いくつになっても勉強することは多い。

彼のデザインは、非常にソリッドだ。ちょっとクールな世界観で、彼の書くまっすぐな線には、とても現代的なニュアンスを感じる。

優れたデザインが持つ力は、例えば小説の世界のイメージを何倍にもふくらますかもしれない。泉鏡花が、彼に本の装丁を連続して依頼しているのも、その世界観が持つ力を感じたからだろう。

日本におけるデザインという概念の日本語は、「図案」であった。しかし、デザインは、図案にとどまらない。そこには、暮らし方や思想や、思いが込められる。コンセプトを具体的にアウトプットするものがデザインである。

雪岱の画を眺めていると、泉鏡花の世界観や、里見惇の思いが感じられた。
グラフィカルアートは、時に文学をも凌駕するかもしれない。
#小村雪岱 

2021年05月13日

ワクチン狂騒曲

コロナウィルス用ワクチン接種の混乱が続いている。
そもそもスタート時点というか、ワクチンの買い付けからつまづいている。イスラエルのように、高値でも買い付ける札束で顔をはたくような買い方はできないににしても、先進国中屈指の遅さであった。そして自国での生産対応でも、うまく歯車がかみ合わなかった結果、ワクチン開発はおろか、ライセンス生産でさえ未だに進んでいない。世界トップクラスの医療先進国で技術立国のはずが、一体どうなっているのだろうか。

そして、いよいよ高齢者への接種が開始されたら、予想通りと言おううか、予約対応で日本中が大混乱になっている。電話がつながらない、というのは、まあ絶対起きるだろうと思っていたが、ネットでの予約もなかなかうまくアクセスできなくて何度もやり直したけれど出来なかったという話も散見した。私も、自分の町の最初の予約は、あっというまに埋まってしまい乗り遅れてしまった。(まあ、これは自分の対応ミスでもあるが)
ネットのシステムトラブルも多発し、セールスフォースという外国の会社が、実はシステムで大きな力を持っていて、その会社のシステムにトラブルが発生して、契約している日本国内のいくつかの自治体の予約システムがストップするという事態も発生していた。これなどは、ネットワークシステムに潜む思いがけない国際問題を我々に教えてくれた。
ちなみに、ワクチントラブルで検索すると、大量の項目が表示される。
210514ワクチントラブル.jpg

さらに、起こるだろうなとは思っていたけれど、案の定というのが「俺に先に接種してくれ!」という類のトラブル。有名企業経営者が地元の自治体トップに直談判したり、自治体の首長や上層部が、優先的に接種してもらえるように調整をしたりといった「職権乱用型ワクチン接種問題」もあちこちで発生している。

そんな折に、総理は、7月までに高齢者への接種を完了する!とぶち上げた。しかし、その途端に、実はできないと言っていた自治体も多かったことなどが露呈している。私自身の場合を考えても、初回の予約ができなくて、今月中旬の二度目の予約受付にトライする。仮に無事に1回目の予約が出来たとしても、実際に接種できるのは、おそらく早くて6月中旬だろう。そうなると2週間後が基本となる2回目の接種は、早くても7月になる。もし、1回目の予約が、6月中にできなければ、7月中に2回目の接種ができるかどうかは不安になるような状況だ。7月中に終わらせるという宣言は、かなり勇み足という気がする。

まあ、何であれ、私と同じように、ワクチン接種券を受け取りながら、まだ予約できていない高齢者は、とまどいながら、この先の予約確保を目指すしかない。接種し終わっても、免疫力が体に備わるにはさらに時間を要する。それまでに感染しないことをただただ祈るばかりだ。
#コロナウィルスワクチン

2021年05月12日

5兆円の純利益!

ソフトバンクが、3月期の決算で、純利益がほぼ5兆円になることを発表した。
これまでの最高額は、トヨタ自動車の2兆円超えで、その時も非常に驚いたが、4兆9879億円というのはけたはずれのスケールである。世界で見ても、一位のアップルに迫る第3位というものすごいポジションである。
もちろん、保有株式の評価益というものを含んでいるのだが、我々世代の企業常識からいうと考えられない規模である。私がかつて勤めていた会社は、今期決算の売上が1兆円台で、経営環境の厳しさから、純利益は、130億円だという。売上1兆円も決して小さい数字ではないと思うが、売上でなく利益でほぼ5兆円というのは、まさに天文学的数字である。前年の決算では、過去最大の1兆円近い赤字決算だっただけに、その振れ幅も新記録だろう。
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(画像は、NHK
NHK)
孫正義という経営者は、日本でも稀代のカリスマ経営者である。常に新しいビジネスモデルを生み出し、日本のITなど先端産業をずっとけん引してきている。広告のセンスも素晴らしく、ソフトバンクのCMは、ほとんど孫正義プロデュースといっても過言ではないだろう。CMの力が企業業績を押し上げてきたところもあると思う。ビジネスセンス、ブランドコミュニケーションセンスのどちらにおいても、時代をリードする力を持った経営者だと思う。今回の驚異的な業績は、ファンドなど投資が大きな貢献をしている。孫社長が、長年行ってきた投資戦略が、ようやく当たったというところだろうか。本人も、5兆円や6兆円に満足する男ではないと自ら言い放ち、ばくちではないというようなことも語っていた。

私は彼より少し年上だが、ほぼ同世代ということになる。彼が若い頃、注目のコンピューターソフト会社を立ち上げ注目されたところからずっと見ていることになるが、やはり本当に凄い人だと思う。
しかし、カリスマ経営者のずば抜けたバク才?とも言うべき経営センスで引っ張ってきた企業だけに、この先、ポスト孫正義時代に、どのような方向に向かうのかが、ソフトバンクと言う企業の企業価値が、本当に定まることになるのだろう。

世界のお金持ちにも名前を連ね、企業業績でも世界のトップに方を並べることは、同じ日本人として誇らしいことではあるが、投資による利益というのは、なんだかバクチで当てたもののようについ思ってしまう私は、やはり古い価値観の人間ということなのだろうな。
#ソフトバンク純利益5兆円

2021年05月11日

こんにゃくランチ60日超え!

ケーキやパンを自分で作るようになって半年ほど経ったら、体重が劇的に増えていた。
これはいかん!ということで、お菓子は食べたいけれど、ダイエットをする必要に迫られた。そこで、ランチの主食をこんにゃくにするという「実験」を思いついた。それが2ケ月くらい前のことだ。そして、5月7日のニラモヤシそば風こんにゃく麺で、のべ60日を数えた。

「実験」と書いたが、毎日、あれこれ考えながらこんにゃくランチメニューを工夫してきた。毎日休まずこんにゃく、となるとややハードルが高いので、週5日くらいをこんにゃくランチにしよう、というやや軽めの取り組み方でスタートした。
結果的には、こんにゃく以外のメニューは、週1回程度というようなペースでなんとか食べ続けることができた。こんにゃくしばりで、どんなレシピがいいかなとあれこれ考えながらランチの支度をするのは、実際なかなか大変だったが、クリエイティブワークである料理が、こんにゃくという制約条件を受けることによって、さらにクリエイティビティが高まったようにも思う。全部違うメニューを作るのは、料理家ではないので到底できないから、10種類くらいの基本メニューを軸にして、それをローテーションしながら、さらにバリエーションを思いついた時には、それもトライする、というふうにしていった。
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写真は、そうしたメニューの代表格。ニラモヤシラーメン風、ミートソース風、クリーム煮風。これらは、安定の味として楽しめる。

ところで、60日を過ぎて、ダイエットの成果は出たのか?ですって?
はい、お陰様で、のべ60日のこんにゃくランチを続けた結果、約2.5kg、体重が減少!
もう少し続けて、さらにどんな変化が訪れるのか、引き続き実験を楽しみます。
#こんにゃくランチ #こんにゃくダイエット

2021年05月10日

夜行列車の旅

このところのお気に入り番組であるBS日テレの「友近・礼二の妄想トレイン」。
今夜は、寝台特急WESTEXPRESS銀河の試運転乗車レポート。この番組の常連ゲストである鉄道マニアの徳永ゆうきと伊藤壮吾が、旅を楽しむといううらやましい企画であった。
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私は、寝台列車にはかなりなじみがある。今を去ること半世紀近く前、大学時代、東京から北陸の実家の行き帰りには寝台列車をよく利用した。当時は、寝台急行の「能登」と寝台列車の「北陸」が、北陸への夜行列車であった。能登は、急行なので、寝台車もあるが、普通の4人掛けの席も接続されていて、大学生の頃は、「学生は、普通席に乗るもんだ」という父の言葉に従い、固くてせまい4人掛けの席で時々帰郷した。当然、とても眠れるものじゃないが、それでも若さのおかげで、数時間眠っただけで実家や自分の家に帰りつき、そのまま家に帰って布団に倒れこんでむさぼるように眠ったりしていた。
昔は、北陸新幹線などないから、特急で6時間くらいかけて帰るか、夜行列車しかなかったので、サラリーマンになってからも、仕事を終えて帰郷しようとすると寝台列車しかなく、普通席であれば予約なしで乗れたので、時々利用していた。
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(画像は、トレたび サイトより)

夜行列車で忘れられないのは、母が危篤という知らせを受けて夜行列車に飛び乗って帰った時のことだ。朝6時頃に古里の駅に着いた時に、改札を出たとたんに私の名前を呼ぶアナウンスが聞こえた。窓口で伝言を確認してほしいというものだった。昔は、駅でのそんな呼び出しにも例外的に対応してくれたようだ。その放送を聴いた瞬間に、あ、母が逝った・・・となぜか感じた。すぐにタクシーで病院に向かったけれど、到着した時に、母は既に息絶えていた。ちょうど私が駅に着いた頃に亡くなったようだった。

故郷の駅に着く時には、眠っていると金沢まで行ってしまうので、寝過ごさないように注意が必要だった。上野に着く時には、終着駅なので、わりに安心して乗っていられた。

夜行列車の社内放送は、23時前くらいに終了する。次は朝の5時過ぎくらいから、終着駅近くのいくつかの駅から始まる。「チャララララララ、チャララララ〜」独特の機械式チャイムの音を懐かしく思い出す。

上野駅に着く時には、たしか高崎あたりから少しづつ夜が明けていき、B寝台の4つのベッドの中で、もぞもぞと動き出す人の気配が感じられ、やがて着替えを終えて、各々のベッドのカーテンが開けられ、通路側にあった腰掛に座り、明るくなっていく窓外の景色を眺めながら備え付けの灰皿を使ってタバコを吸う人が多かった。(私も当時はその一人だった。起き抜けは、タバコがとても吸いたくなる)朝の寝台車の通路は、ものすごくタバコ臭かったことを思い出す。

新幹線が開通し、能登も北陸も、今では無くなってしまった。しかし、夜行列車は、寝ている間に目的地に着くので、とても効率的な乗り物でもある。そして、どこか抒情的な乗り物でもある。非日常的な移動空間。夜の中を疾走するあの独特の揺れと音が懐かしい。
#夜行列車の旅 #寝台列車 #寝台特急WEST EXPRESS銀河

2021年05月09日

本当に五輪を開催するのか?

今日も、東京でのコロナV感染者は、千人を超えた。北海道では、過去最高の506人を記録した。
そんな中、元日弁連会長で都知事選にも連続出馬した弁護士の宇都宮健児氏が、「東京五輪の開催中止を求める」と5日からオンラインで呼び掛けた署名が、8日午後8時時点で27万筆を超えたという。
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(画像は、ヤフーニュース/スポニチ)

感染拡大が治まらない状況の中で、世界中から選手や関係者が日本を訪れ、その人たちを、何千人もの国内スタッフがケアする・・・あと2ケ月で、そうした状況を本当に受け入れられるのだろうか?開催を受け入れたら、それは新たな感染拡大をもたらすのではないか?・・・誰が考えても答えは明らかだろう。それが、宇都宮氏の呼びかけに対してわずか数日で27万人が賛同したという結果に表れている。
名もない年金老人である私も、ずっとオリンピック開催に異論を唱えてきた。

オリンピックという超大型のスポーツイベント運営で、人と人の密な接触をさけることはかなり大変なことである。ルールを守ることについては、世界トップクラスのまじめな日本国民でさえ、このところ緊急事態宣言に慣れてきているところがあって、多少気も緩んだのか、この週末は、繁華街へ出かける人がまた増加したという報道も数多く流れていた。
そんな日本に、選手や関係者として様々な価値観を持つ世界各国の人たちが来日すれば、中には日本を楽しむために、空き時間に町に出かける人も出てくるだろう。多少ハメを外す人もいるかもしれない。
そして、それがもたらすものは、日本国内でのさらなる感染拡大と世界中への拡散である。
拡大と拡散の両方の可能性があることにもっともっとナーバスになるべきなのだ。
ワクチン接種を7月までにと政府が焦っているのも、オリンピック前にワクチン接種済みの人間をできる限り増加させる必要があると考えているからだろう。

「今さらやめられるわけがない」、という政府やオリンピック関係者の思いこみは、こうしたビッグイベントに関わる関係者に共通の心理状態だろう。しかし、コロナV感染者数が増え続けている今、そんなことを言っている場合ではないのではないか。今やめたら多額の経済損失が出る、と懸念しているのかもしれないが、開催によってもたらされる可能性のある感染拡大は、医療崩壊を助長し、お金で買えない人の命が失われるリスクを高めることなのだ。経済損失は、人の努力と時間によってリカバリーできる。しかし、失われる命は残念ながらもとには戻せない。
感染者などの数字に対して少し感覚が麻痺してきているのかもしれないが、重症者と死者数は、このところ劇的に増加しつつある。大阪では、もはや重症者をケアする病院のキャパは限界に来ている。医療崩壊が現実化しているのだ。

宇都宮氏も言っているが、オリンピックの選手を責めるのは筋違いも甚だしい。
止められないイベントはない。そして、命の重さより大切なイベントはない。
#東京五輪 



2021年05月08日

感染者数7千人超え!

本日8日の夕方時点で、全国で新たに確認された新型コロナVの感染者は7043人となった。一日の感染者数が7000人を超えるのは1月16日の7042人以来だという。
すさまじい数字である。東京も大阪も千人を超えた。
210508感染者数7千人超え.jpg

数字には、怖いところがある。コロナVが流行り始めた頃には、全国で千人の人が感染したと聴いただけで大変だと思ったけれど、毎日ニュースで増え続ける感染者数が報道されていると、感覚が麻痺してきて段々驚かなくなる。切迫感も薄くなってくるようだ。

慣れというものは、良い面もあれば悪い面もある。コロナVの感染防止のための対処法については、かなり慣れて来て、スーパーなどに行けば、帰りには自然にアルコールで手を消毒している。これは良い慣れだが、先ほどの数字に対する慣れは、時に悪い慣れになる。警戒心が薄れていくのだ。感染者数は減らないけれど、とりあえず今のところ自分は元気だ、となると、なんの理由もなく自分たちは大丈夫だというような気になる。慣れによって、気のゆるみが生まれてしまう。それが、「ちょっと近くまで一泊二日の旅行に行くくらいならねえ・・・」とか、「少人数ならそろそろ会食くらいしてもいいよね?」とか、自分に言い訳しながら出かけるようになる。かくして感染拡大は、とどまらなくなる。

我が町でも、65歳以上の高齢者向けにワクチン接種券が郵送され、前期高齢者である私も受け取った。連休明けの6日に接種予約受付が開始されたが、ちょっと油断して初日に予約しなかったら、一日で予約枠が埋まってしまった。今月中旬の二回目の予約受付まで待たなければならなくなった。やれやれ。仮に2回目に予約できても、接種できるのは、6月中旬以降になる。ワクチンによる免疫ができるのは、接種から何日か経ってからだから、仮に無事接種できても、6月末くらいまでは、感染リスクがある。
ワクチンを無事に打ち終わるまでは、なんとか感染しないようにしたいものだ。


2021年05月07日

老舗企業の危機

決算発表の時期を迎え、昨日は、家電量販店の好調ぶりについて書いたが、今日は苦境について書くことになった。JALが、3月期の連結決算を発表した。最終損益は、2866億円の赤字(前の期は480億円の黒字)。恐るべき数字だ。
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私は、かつて、仕事でこの会社の担当をさせていただいたことがあった。そのご縁もあって、以来ずっと応援している。今は廃止されてしまったが、以前はわが故郷と東京を結ぶ便もあったので、田舎に帰る時には、できるだけその飛行機を利用していた。クレジットカードも、こちらのマイレージ付きカードを今も使い続けている。

百貨店も苦戦を強いられている。今は同じグループになっているが、三越も伊勢丹も苦しい状況が続いている。いずれも、コロナ禍による売上不振が原因だ。
家電量販店が好調だという昨日の投稿で、社会の構造変化について少し書いた。老舗が苦しんでいることもまた、社会構造の変化である。エアラインの不況は、コロナVによる観光需要の大幅減が原因だが、業績不振で経営を圧迫する要素には、老舗のエリート企業である故の苦しみもあるだろう。JALも、三越もその業界ではトップクラスの企業だけに、給料も良い。つまり人件費も大きい。業績不振になったとたんに、エリート企業としての重さが、どうしても経営に重くのしかかってくる。老舗ブランドであればあるほどの苦しみともいえる。

以前NHKで、JALを特集していた番組があり、社長インタビューを見た。苦しい状況だが、社員だけは守りたい、社員を切ることはしない。そうトップは語っていた。人こそが企業の資産である。
この状況下では、その資産にもメスを入れざるを得ないのではないかと心配している。

企業には、カラーがある。その企業らしい社員の傾向とか。私がいた企業も、人の良い優しい企業だと言われた。支社にいた時に、分社して現地会社を立ち上げるために地元採用する社員面接をしたことがあった。その時に当時の支社長が、「こいつに、うちの会社の名刺を持たせてもいいか?納得できるか?」と自問しながら選んだと言っていた。私も同感だった。同じような気持ちで面接していた。そうやって選ぶ社員は、どこか自分と似ているところがあるなど距離の近い人になるのかもしれない。そして、それが、企業文化になるのかもしれない。

JALも三越も、独特の企業文化と社員の方の雰囲気があった。老舗ブランドは、社会の公器であり社会文化でもあると思う。コロナ不況の今、その歴史と企業文化が、失われずに守り継がれることを心から願っている。
#JAL 
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