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2021年05月12日

5兆円の純利益!

ソフトバンクが、3月期の決算で、純利益がほぼ5兆円になることを発表した。
これまでの最高額は、トヨタ自動車の2兆円超えで、その時も非常に驚いたが、4兆9879億円というのはけたはずれのスケールである。世界で見ても、一位のアップルに迫る第3位というものすごいポジションである。
もちろん、保有株式の評価益というものを含んでいるのだが、我々世代の企業常識からいうと考えられない規模である。私がかつて勤めていた会社は、今期決算の売上が1兆円台で、経営環境の厳しさから、純利益は、130億円だという。売上1兆円も決して小さい数字ではないと思うが、売上でなく利益でほぼ5兆円というのは、まさに天文学的数字である。前年の決算では、過去最大の1兆円近い赤字決算だっただけに、その振れ幅も新記録だろう。
210512孫正義5兆円利益.jpg
(画像は、NHK
NHK)
孫正義という経営者は、日本でも稀代のカリスマ経営者である。常に新しいビジネスモデルを生み出し、日本のITなど先端産業をずっとけん引してきている。広告のセンスも素晴らしく、ソフトバンクのCMは、ほとんど孫正義プロデュースといっても過言ではないだろう。CMの力が企業業績を押し上げてきたところもあると思う。ビジネスセンス、ブランドコミュニケーションセンスのどちらにおいても、時代をリードする力を持った経営者だと思う。今回の驚異的な業績は、ファンドなど投資が大きな貢献をしている。孫社長が、長年行ってきた投資戦略が、ようやく当たったというところだろうか。本人も、5兆円や6兆円に満足する男ではないと自ら言い放ち、ばくちではないというようなことも語っていた。

私は彼より少し年上だが、ほぼ同世代ということになる。彼が若い頃、注目のコンピューターソフト会社を立ち上げ注目されたところからずっと見ていることになるが、やはり本当に凄い人だと思う。
しかし、カリスマ経営者のずば抜けたバク才?とも言うべき経営センスで引っ張ってきた企業だけに、この先、ポスト孫正義時代に、どのような方向に向かうのかが、ソフトバンクと言う企業の企業価値が、本当に定まることになるのだろう。

世界のお金持ちにも名前を連ね、企業業績でも世界のトップに方を並べることは、同じ日本人として誇らしいことではあるが、投資による利益というのは、なんだかバクチで当てたもののようについ思ってしまう私は、やはり古い価値観の人間ということなのだろうな。
#ソフトバンク純利益5兆円
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