私は、かつて、仕事でこの会社の担当をさせていただいたことがあった。そのご縁もあって、以来ずっと応援している。今は廃止されてしまったが、以前はわが故郷と東京を結ぶ便もあったので、田舎に帰る時には、できるだけその飛行機を利用していた。クレジットカードも、こちらのマイレージ付きカードを今も使い続けている。
百貨店も苦戦を強いられている。今は同じグループになっているが、三越も伊勢丹も苦しい状況が続いている。いずれも、コロナ禍による売上不振が原因だ。
家電量販店が好調だという昨日の投稿で、社会の構造変化について少し書いた。老舗が苦しんでいることもまた、社会構造の変化である。エアラインの不況は、コロナVによる観光需要の大幅減が原因だが、業績不振で経営を圧迫する要素には、老舗のエリート企業である故の苦しみもあるだろう。JALも、三越もその業界ではトップクラスの企業だけに、給料も良い。つまり人件費も大きい。業績不振になったとたんに、エリート企業としての重さが、どうしても経営に重くのしかかってくる。老舗ブランドであればあるほどの苦しみともいえる。
以前NHKで、JALを特集していた番組があり、社長インタビューを見た。苦しい状況だが、社員だけは守りたい、社員を切ることはしない。そうトップは語っていた。人こそが企業の資産である。
この状況下では、その資産にもメスを入れざるを得ないのではないかと心配している。
企業には、カラーがある。その企業らしい社員の傾向とか。私がいた企業も、人の良い優しい企業だと言われた。支社にいた時に、分社して現地会社を立ち上げるために地元採用する社員面接をしたことがあった。その時に当時の支社長が、「こいつに、うちの会社の名刺を持たせてもいいか?納得できるか?」と自問しながら選んだと言っていた。私も同感だった。同じような気持ちで面接していた。そうやって選ぶ社員は、どこか自分と似ているところがあるなど距離の近い人になるのかもしれない。そして、それが、企業文化になるのかもしれない。
JALも三越も、独特の企業文化と社員の方の雰囲気があった。老舗ブランドは、社会の公器であり社会文化でもあると思う。コロナ不況の今、その歴史と企業文化が、失われずに守り継がれることを心から願っている。
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