ホラー好きのフライマン

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濁りきつく、厳しい釣行に

　5月10日以来の浜益・毘砂別海岸。それも、いつもの平日とは異なる土曜日の釣行で、現地がどうなっているのか恐る恐る向かった。毘砂別海岸に到着した4時半には、毘砂別川から浜益方面にかけての海岸、約５００メートルにわたって20人はいただろう。そのアングラーが小雨の中、1列に並んで黙々とルアーを投じていた。

　彼らの釣果は分からないが、1〜2人、サクラマスをキープしたと思われる、大きなポリ袋を後ろに従えていた。海岸に到着してから、しばし釣人の様子を見ていたが、ヒットシーンは見当たらない。雨模様ながら、海岸に寄せる波は小さくて風もほとんどないことから、アングラーの打ち出すルアーは気持ちよく飛んでいく。

　立ち込む場所探しをしていると、目の前にいたアングラーが撤収、すぐにその場所を確保してジグミノーを打ち込む。この浜益海岸をホームグランドとしているkojiさん（このへん釣れマスか：http://blog.goo.ne.jp/qqxq4xvdsongocnnejp）のブログでは、5月３１日にサクラマスを連続ヒットした模様を載せている。今回釣行した理由のひとつがこの記事。

　まだアメマスも残っているようで、いつになく期待が高まる。沖目で回遊するサクラを狙った、他のアングラーと同じようなジグミノーを遠投したが、そう簡単にはアタリは来ない。アメマスが残っているのならば、遠投しなくても手前にいるのでは、と赤金のスプーンに変更する。以前の釣行では、このルアーでアメマスがヒットした。考え方は間違っていないと思うが、結果がでない。

　また、しばし他のアングラーの様子を見るために、海岸の空き地に止めた車に戻ると、思いがけずkojiさんがこちらに向かってくる。同じ海岸にいたのだ。
　5月10日に、この毘砂別海岸で初めて会って挨拶をしてからも、ブログを通して交流してきたので、久しぶりという気がしない。
　そして、この浜益・毘砂別海岸はkojiさんにとってホームグランド。アタリの来る確率の高い場所に案内され、kojiさんの仲間の方々と並んで竿を出す。
　なぜか、自宅に招かれて、歓待を受けているような気分になった。感謝！！

　自分は気が付かなかったが、この浜益・毘砂別海岸をフランチャイズとしているkojiさんには、「前日の雨のせいで濁りがきつく条件は良くない」と映ったようだ。大釣りした5月30日は「波や風は今日と同じようなもの。しかし濁りはなく海は澄んでいた」と、その違いを教えてくれた。

　確かに今日は苦戦しているようだ、仲間の数人にアタリはあったがバラしてしまったり、ヒットしたのがアメマスだったりと、思ったような釣果は出ていない。また、常連組が多い周りのアングラーにも、サクラマスやアメマスが数えるだけという状況らしい。

　6時を過ぎて、小降りだった雨が本降りとなり、海岸からアングラーの姿が消えていく。気が付けば、広い海岸にはkojiさん達と自分のほかの、合わせて5人ほどしかいない。土曜日の人込みを恐れていたのが嘘のようだ。

　そしてkojiさん達も仕事で撤収、毘砂別海岸は自分と遠くに霞んで見えるアングラーしかいなくなった。その後に不思議な光景が。海はうねりもなく凪ぎ状態だったが、逆に雨は飛沫を上げて激しく打ち付ける。この波の無い海と、その海に打ち付ける雨が織りなす景色で、いつの間にか大きな川の中にいるようによう思えてきた。それもこれも、アタリが全くないことからの幻覚なのだろう。

　結局、4時半から午後2時半までの10時間、粘り腰のない自分も珍しく粘ってみたが、濁りがさらに増したこともあり、ほとんどアタリは来なかった。

　これからのシーズン、自分のショアトラウト釣行は激減すると思う。その分、渓流や湖のフライ釣行が増えていくだろう。ショアトラウトの情報を求めているのならば、浜益や積丹の日本海方面はkojiさんのブログ「このへん釣れマスか」、日高や噴火湾方面はAki缶さんのブログ「Aki缶修行ブログ：http://ameblo.jp/akikan20/」が非常に参考になります。是非ご来訪してみてください！

　写真は上から、浜益・毘砂別海岸に立ち並ぶアングラー、凪の海に振り注ぐ雨が幻想的な風景を作る



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