先日のことだ。友人からWindows XP SP3パソコンが急に遅くなって反応しなくなり使い物にならないとのSOSが入った。まだXPをつかっているの?というツッコミは後でするとして、まずはパソコンの再起動を試してもらった。これでも改善しないという。
タスクマネージャーを起動してもらいプロセスを見てもらうとsvchostでCPU使用率99%を占めていて、パフォーマンスのグラフもずーっと天井に貼り付いたままになっている。
パソコンの電源を切っても駄目で、起動後数分間触らず放置してもらっても、そのうちsvchostのCPU使用率99%になってしまう。
ネットで検索して原因を調べると、過去にWindows Updateが原因で起きたという話は色々見つかるが既にパッチ提供が終了しているXPでは該当しない。
パソコンが遅くなる原因として、ハードが故障しかけている前兆としてエラーが発生し、プログラムが再試行を繰り返してループ状態に陥ることがある。
コンピューターの管理を起動してもらいイベントビューアーのWindowsのログを見てもらった。その中から黄色の「警告」と赤色の「エラー」を読み上げてもらう。
するとFaxでエラーが発生していることが分かった。印刷ジョブを見てもらうと1件残っている。友人曰く、「そう言えばさっきプリンターに印刷した筈なのに印刷されなかった書類がある」とのたまう。
もちろん友人は1度もWindows FAXを使ったことが無くパソコンに電話回線は繋がっていない。そのドキュメントを取り消したところ「あら不思議」パソコンがサクサク動く様になり問題は解決した。
こう顛末をまとめると「見た目は子供、頭脳は大人」の某名探偵の様に30分間であっさり事件を解決した様に思えるが、とにかくパソコンの反応が遅いので再起動するにも時間が掛かり、劇場版並みの難事件に2時間近く格闘させられた。
やはりエラー処理によるループ状態に入っていたのだが、まさかそれがFAXドライバーとは想像もしなかった意外な真犯人だ!