11:10に会場入り口に着くと入場待機列が長く伸びていた。てっきり11:30からの入場者と思ったら、11:00の入場待ちとは「コミケの壁サークルの購入待機列の最後尾はここですか?」と心の中でツッコミを入れたくなるほど。当日券でこれ程大勢を入場させるのであればWEBで日時指定購入させる意味はないのではないか?
流石ルーヴルにLOVEという企画の良さから入場者の8割は女性と大人気で入場できたのは11時半だった。会場は混んでいたが空いている所から見て回れば絵画鑑賞と解説を読むのに困らなかった。
ルーヴル美術館展愛を描く
23/03/01(水)〜23/06/12(月) 10:00〜18:00 [休館日:火曜]
国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
事前予約制(日時指定券)ART PASS(オンライン決済)一般2,100円
https://www.ntv.co.jp/love_louvre/
会場は5部屋に分かれており最後の部屋の「IV.19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇」の絵画8点のみ写真撮影可能となっていた。
その前の「プロローグ − 愛の発明」「I.愛の神のもとに−古代神話における欲望を描く」「II.キリスト教の神のもとに」「III.人間のもとに−誘惑の時代」が撮影不可なのは古代ギリシアの神々は裸体と少々エロいのを配慮した結果なのだろうか?古代ギリシアの青年は皆美青年だから女性は乳房を描かないと性別が分からないから胸元が開けているのかと勘繰るくらいだ。
古代神話では愛と性は密接に結びついて描かれているとの解説通り男性による略奪愛と女性の誘惑がテーマになっていて、そう聞くと上品な芸術絵画ではあるがなかなかエロい絵に見えてくる。
「ドメキニーノ《リナルドとアルミーダ》」を見るとアモル=キューピット達がタイトルになっている大人達よりイチャイチャと抱き合っているのには笑ってしまう。
これがキリスト教をテーマになると家族愛と自己犠牲が描かれるようになる。でも「リオネッロ・スパーダ《放蕩息子の帰宅》」の例え話を聞くと財産を無駄遣いした息子もアホだが息子の性格を考えず分け与えた父親もアホな気がする。「悪銭身につかず」という諺をしらないのか。
ルネッサンス以降は庶民の生活が描かれるようになり「ジャン=オノレ・フラゴナール《かんぬき》」は絵画中に描かれている静物の暗喩が色々解釈出来て、なるほど傑作と言われるだけあって鑑賞していて面白い。
参考:【第4回】『かんぬき』徹底解説
https://irohani.art/study/11518/
ルーヴル絵画を満喫して楽しい2時間弱だった。もっとも13時半に会場を出ても国立新美術館には常設館はなく時間を持て余す。この半券を持って「サントリー美術館」と「森美術館」へ行けば入場料100円または200円引きになるとのことだが「吹きガラス」と「ヘザウィック・スタジオ展」には興味ないし美術館をハシゴすると感動が混在しそうなので止めた。
折角なので明治神宮外苑まで1.8kmを散策したところ「聖徳記念絵画館」があり施設維持協力金が500円なので入ろうかと思ったら水曜休館だった。赤坂御所の周囲を半周して16時に南青山一丁目駅から帰宅した。
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