せっかくなのでそのまま常設展の「中世から20世紀にかけての西洋美術」も鑑賞した。
まず2Fの中世宗教画から見る。主題と物語性がはっきりしていてピカソより分かり易い。「RICOH PENTAX PAPILIO II 6.5×21」で見ると絵画の隅々まで細かく丁寧に描き込まれており、背景の森の中や窓の外の風景を見るのが楽しい。静物のひとつとして骸骨が添えられる頻度が多いのが興味深い宗教観だ。
順路を進むと題材が聖書から一般的な風景や肖像に移り変わるので西洋画の変遷が垣間見ることが出来る。モネやルノワールの絵画もここで見られるとは眼福だ。
指輪の展示もありその細やかな装飾と彫り物を見て西洋にも手先が器用な人がいることに今更ながら気づいた。こちらはルーペ付きで展示されていたが「RICOH PENTAX PAPILIO II 6.5×21」なら好みの角度で見られて便利だ。
参考:版画で「観る」演劇 フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ
https://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_6_areaart.php?area.location=17
『版画で「観る」演劇 フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ』も1/22(日)までということで見逃さず鑑賞した。
テオドール・シャセリオー作「オセロ」、ウジェーヌ・ドラクロワ作「ファウスト」、ウジェーヌ・ドラクロワ作「ハムレット」の演劇連作を観ることが出来た。版画と言ってもリトグラフなので石板に描いた絵画がそのまま写し取られており細部まで見て取れる。
ミレーの「オフィーリア (1852年)」に先んじる「オフィーリアの死 (1843年)」は川に引きずり込まれる場面を描いておりこちらはモノクロながら強く目を引き付ける版画となっている。
1Fに降りるとポール・ゴーガンやポール・セザンヌの絵画が観られる。オーギュスト・ロダンのブロンズ像も展示されているが男の生首が転がっている女性像が多く、聖書のこの手の場面ばかりを選ぶ意図は何なのか気になる点だ。
国立西洋美術館の庭にもロダンの「アダム」「カレーの市民」「考える人」「地獄の門」が展示されている。国立西洋美術館本館自体もフランスの建築家ル・コルビュジエ設計により重要文化財(建造物)となっているとの説明パネルがあった。
こうして隅々まで見て16時には帰路に就いた。ここは2014年7月に放送されたテレビアニメ『東京ESP』の「SCENE 02:ガールミーツボーイ」の舞台となった美術館と知り意図せず聖地巡りにもなったと後で気づいた。(^_^;;
帰宅したら18:00から放送大学でスペシャル講演「リア王と疎外」を放送しておりシェイクスピア繋がりで興味深く視聴した。
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