オンラインゲームには実際の金銭でゲーム内のマネーやアイテム等を販売購入するリアルマネートレード(RMT)という暗黒面がある。プレイ規約に禁止項目として書かれているが人気MMO RPGでは必ずと言って言い程業者が出現する。
RMT業者が活動すると狩場やモンスターを独占して一般プレーヤーのゲーム進行の妨げになる、ゲーム内通貨の供給が過剰になりインフレが進むといった弊害をもたらす。これがゲームサービスの質を低下させ寿命を縮める可能性があり、業者はゲーム会社と一般プレーヤーから嫌われている。それでも無くならないのは需要と供給の関係が成り立つからだろう。
NHKでもRMTの実態をレポートする番組が放送されたが、東南アジアの人件費が安い国の若者を集めて24時間交代制でゲームをプレイさせてアイテムやマネーを集めていた。あとはパソコンとインターネット環境があればビジネスが始められるのだから参入し易い商売だ。
イングレスの場合、実際にポータルのある現地まで行ってハックしなければならないから大変な肉体労働だなーと思っていたら”GPSの現在地位置情報を偽装するアプリ”があるらしい。それを使えば一歩も動かずポータル巡り放題ということでビジネスが簡単に始められる訳だ。
そうだとしてもイングレスでRMTが成り立つとは驚きだ。RPGであればリアルマネーを払って優れた武器や防具を手に入れてゲーム内で活躍すれば優越感に浸れるが、イングレスでは全て消耗品。高性能なシールドでガチガチに守られているポータルを攻略して「俺様ツェエー!」と叫びたいのだろうか?
ポータルをハックすればアイテムは手に入り、特にXmp Bursterは良く出る。真面目にグリフハックすればL5,L6,L7であれば各250発ぐらいいつの間にか集まっていてアイテム数2000を越えてしまうことが良く起きる。わざわざお金を払ってまで買う必要はまったく感じない。
確かにMODのシールドと言った防御アイテムは出にくい。ウェポンの10分の1程の確率だろうか。それでもAXA ShieldといったVery Rareな高性能シールドを装備したからと言ってポータルを守り切れる訳ではない。お金を払う価値あるのかなーという感覚だ。
ちなみに丁度プレイ31日目で1824回ハックしたと記録されているが、ADA Reffactorは2個、JARVIS Virusは2個、Very Rare Portal Shieldは11個、AXA Shieldは3個、Very Rare Multi-hackは1個出ている。
業者が出現したことでイングレスが人気ゲームということを実感した。幸いなことに業者による一般プレーヤーへの悪影響は少ない。せいぜいポータル攻防が一層激しくなるくらいだ。これはイングレスでは日常的なことだったりする。業者の動向を注視し目に余る様だったらグーグルに報告しようと思う。
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