特に施設警備の現場ではどうでしょうか。
編成上、隊長がいてその下に副隊長が
います。変則勤務の現場では複数の
副隊長を置きます。
これは、隊長もシフトに入るためで
隊長不在の時は、副隊長が責任者に。
隊長がシフトに入らない現場もあり、
カテゴリ「施設警備３～ブラック企業編」
のB社がそうでした。
僕の持論では、警備隊の評価は隊長より
も、副隊長の働きで決まると思います。
隊長はいわゆる看板で、知事や市長の
ようなもの。副隊長は副知事・副市長
よろしくその下で実務的な仕事をします。
もちろん隊長が優秀に越したことはあり
ません。ただ僕が見聞きする限り、隊長より
副隊長がクライアント側から信頼されている
ケースが多かった。
警備において、隊長は部下である隊員を
押さえ主導権を握る事が第一であるよう
です。
如何にも体育会系らしい組織の在り方です
が、それとクライアント側から信頼される
事は別なのです。
カテゴリ「施設警備２～市役所迷走編」の
A社市役所警備隊I隊長は、管財課係長と
仲良くなり、やりたい放題。
係長の権勢をバックに付けたI隊長は、
一緒に市の保養施設へ泊りがけで飲みに
行く事を計画し、シフトを変えました。
これは、他の隊員にしわ寄せが来るもので
月２５０時間勤務の中でのやりくりは
無理がありました。
この直後、T副隊長は限界を迎え市役所警備
を去って行きました。
I隊長のやりたい放題、ここに極まれり。
犠牲よろしくT副隊長は排除されたのです。
当時T副隊長は役職を解かれ、僕が後任と
なっていましたが、何度投げ出そうと思った
ことか。
こんな形で役職に就く組織は呪われている。
それでも隊長不在の時は職務遂行をしなければ
なりません。
当時から責任感を搾取されていたのでは、と
回想するものですが、管財課係長も市幹部から
良く思われていなかったようです。
それをバックにやりたい放題のI隊長はどう
評価されていたか。「旗振り隊長」と揶揄
したある職員の言葉が全てを表しています。
結論として、隊長がいまいちでも副隊長が
しっかりしていれば警備隊は何とか回り
ます。
怖いのは、昨日の記事で書いたように
トップが絶対的支配者で、№２が無能
だと部下は悲惨な運命になります。
組織の鍵を握る№２。働きぶりや人となり
を見る事で、組織の命運を占う事も可能です。
№２に甘んじていても、隊長より仕事を
している、とクライアント側から信頼
されれば、警備員として成功です。
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