先日、経産省で出力抑制の関する状況と今後の展望等の議論がなされた模様ですw
第18回 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ
この会議、アントレも出たかったんですが、どうしても外せない予定があり、参加できませんでした。
ソモソモこの膨大な資料を読み解くのは大変なんですが、以前記事にした通り、
原発の状況から見る出力抑制の今後!
九電の抑制を見て、俺も俺も!っと、ムラビトたちが追従するのは確実で、当方の予想としては、次の候補は、
・抑制は九電の次は四国電。伊方原発が動き出せば、確実に抑制入りそう
・審査結果次第だが、北電と北陸電が第三候補
・東北と中国電は販売量も多く、意外に抑制入らないかも
という感じだったんですが、一体どーなっちゃうんでしょうか?
会議を受けた報道記事(朝日新聞デジタル)がありましたので、ご紹介しますw
再エネの出力抑制、九州以外でも準備 東北・中四国で
シンプルに、
「東北、中国、四国、沖縄各電力は12日、再生可能エネルギーの出力抑制に向けた準備に入ったことを明らかにした。」
ということだそうで、四国電力は予想通りだったんですが、東北電と中国電は抑制入らないかも、と予想してましたが大外れ。それと、まさかのダークホース、無原発の沖電が登場しちゃったりしていますw
うーん、予想って難しいですねw
それと資料を読んでいて、やはり事務局としては抑制は極力減らしたいと考えているようで、以下の取り組みを行っていくと明記されてましたw
(1)連系線のさらなる活用
(2)オンライン制御の拡大
(3)火力等の最低出力の引き下げ
(4)出力制御における経済的調整
で、この中で気になったのが、、、、
(3)火力等の最低出力の引き下げ
です。
あれ?エネの出力抑制の際に火力って止まってないの?
当該ページを早速見てみましょうw
イロイロ書いてますが、要約すると、九電管轄の場合ですが、
@12社については出力制御時に定格出力の30%以下への引き下げに合意済み。
A一方、その他の6社は発電機の技術的制約により、現状の最低出力は55〜 80%にとどまっている。
とのこと。
はい?
おいおいおいおい、九電さんw
再エネチームには認定取消までチラつかせて、抑制制御装置をつけさせたんだよね?強制的にw
火力チームが18社中、6社が間に合ってねーじゃん???
ってことはこの6社は火力発電の発電認定取消しだよね。違うの???
火力が間に合って無いのに、何で抑制制御し始めるんだよぉ。おかしくない?
ってか、ソモソモ抑制の順序は
火力→再エネ→原発
だったよね?百歩譲ってその順序が正しかったとして、再エネに抑制が入っても、火力は30%は出力してよいってこと?
皆さん、コレ、何だかおかしくないですか?
コンナンでいいんですかねぇ。本当にw
イロイロ調べていたらこんな熱い記事を発見しちゃいましたw
九州電力が再エネ出力抑制の前にすべき6つのこと(プレスリリース)
NPOの環境エネルギー政策研究所さんからの提言となります。かなり建設的な内容となってますので是非ご一読ください。今回の九電の出力抑制はこーいった提言を無視する形で強行突破のようですね。他の電力会社の追従もあきれるばかりですw
原発の影響で火力と再エネで小競り合いをしても仕方ないので、あまり言いたくは無かったんですが、もっとしっかり考えて実行しましょうよw
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※編集後記※
火力や原子力は急には止められないという説がありますが、本当なんでしょうか?太陽光だって発電してるけど制御装置で系統に電気流してないですよね。それとおんなじ仕組みを導入すれば、タービン回してても電気を系統につなげなければよいだけの話ですよねぇw ママチャリだっておんなじですよ。ダイナモ回しててもライトまでの導線が切れちゃったらライトつかないですよねぇ。全く同じ原理w
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つまり、旧態依然の暴走機関車ならソモソモ再稼働何て絶対ダメで、新基準でそのあたりが改善できているなら、100万歩譲って再稼働OKだとして、であれば、原発であっても出力抑制にも柔軟に対応できるでしょ?ということです。
原子炉の場合、エネルギーの吸収機構として緊急炉心冷却系がありますが、これは常用する想定ではないので出力制御には使えません。
太陽光の場合、パワコンのブレーカ落ちがおきると即座にパネルから電力を取り出すことを止めてしまいます。これは電気だけの世界なのでほぼ瞬時にコントロールができます。しかし機械系を有する発電所の場合、熱慣性、機械慣性があるので即座に止めることができません。熱応力とかも関係してくるので、時間オーダの期間で出力を変化させないと発電設備が壊れてしまいます。