<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
観る前は、浮気し放題の恋多き女の印象があったエカテリーナだったが、このドラマに描かれてたエカテリーナは、違った。最初は一生懸命、夫に尽くそうと努力した女性にみえたし、聡明さもあった。必死にロシア語を勉強して、卿に入り、卿に馴染む努力を惜しまなかった。
でも、夫からの愛は得られなかったのが悲しい。賢く美しくもあったのに、どんなに努力しても、フョードロヴィッチはエカテリーナを愛する事はなかった。フョードロヴィッチは悪人というわけではないが、知的とは程遠い人物で、はっきりいって、子供っぽく、愚かな時もある。
当時の女帝エリザヴェータは、本当に、グレイな人物。正義とも悪人とも言い表せない。でも人間ってそんなもんだよね。(綺麗ごとをSNSで吐いて人を批判する、なんちゃって正義人はネット上ではなぜか多いが、実際は、本当に正義な人なんているんだろうかね)
それにしても、エリザヴェータ女帝はやっぱり怖いと思った。
情をみせる時もあるし、殺しもしない人だが、やっぱり冷酷な人という印象。でも、頭がよく、責任感がある人で、君主としては、立派な面も多々あっただろう。
(エリザヴェータ女帝より、その母親のエカチェリーナ1世の方が、クズだけどね。略奪愛の後妻だし)
というか、このドラマで、一番可哀想なのって、監禁された、あの皇子だな。
あの子は本当に可哀想で、純粋無垢だった。
しかし、エカテリーナも、彼の存在を脅威に感じ、そのままにした(というか殺害をうながした?)
エカテリーナも、このドラマのシーズン1の終わりには、女帝になったが、彼女も、この先、冷酷な判断をする事もあるんだろうな。
あの監禁された忘れられた皇子に、友愛みたいな感情を示してたのって、フョードロヴィッチだけだったね。
フョードロヴィッチは、バカだけど、純粋でもあるから、ゆえに、純粋すぎるから君主にはあわないんだろう。
冷酷すぎるのも反感をかってしまうが、ただ優しいだけでは、君主は務まらない。
やはり、聡明さと、時には冷酷な判断も下す事ができる人が、立派な君主として、名を貫いていくんだろうか。
あとエリザヴェータ女帝の長年の恋人(のちに夫)は、珍しくも、欲がなく、最後まで良い人だったな。
まあ、良い人というより、権力争いに巻き込まれたくない、平和主義な人だったのだろう。
ある意味、それはそれで賢いだろう。