ゴシックホラー:『ペニー・ドレッドフル 〜 PENNY DREADFUL』
シーズンT感想★6話&7話&8話(最終話)
シーズンT感想★6話&7話&8話(最終話)
シーズン1、全部で8話。観終わりました!
6話と7話はとにかくヤバかった。ヴァネッサが、とりつかれてましたね。
なんか、もう映画、エクゾシストより苦しそう。
謎の美青年ドリアンとヴァネッサ、情事中にヴァネッサの中の闇がまた出てきたんですね・・・
ドリアンと交わることは、ヴァネッサにとっては、とても危険。
それにしても、とりつかれたヴァネッサ怖いよ。
そんなヴァネッサを救ったのは、最終的には、実は謎の力をもっていた、イーサンだったんだけど。
イーサン、フランケンシュタイン博士、マルコム卿、この三人が力を、とりつかれたヴァネッサの面倒を1ヶ月近くみていたんです。みんな諦めずに。面倒をみたという生易しいものではなく、本当に闘いだった。悪魔との闘い。ヴァネッサもずっと、自分の中にいる悪魔と戦っていた。
最終的に、イーサンのおかげで、正気を取り戻したヴァネッサ。
しかし、ヴァネッサ。彼女、本当に辛い運命の女性ですね。
悪魔に魅入られた女性。悪魔は彼女を欲し、彼女を嫁にしようとしているんです。それで世界が暗黒になるらしい。
その後、正気に戻ったヴァネッサは、ドリアンに「私たちには特別な繋がりがある、でもそのせいで私の中に邪悪なものが生まれる」と別れを告げます。美青年ドリアンは生まれて始めて拒絶され、涙します。
見た目も繊細だけど、心も繊細なんですね、ドリアン。
ヴァネッサの行動は正しい。だって、あんな恐ろしい経験して、まわりに迷惑をかけたのだから、やはりドリアンとは深い関係になってはいけないんですよ・・・
そして、マルコム卿。マルコム卿はヴァネッサを犠牲にしても娘を救う、救うまでは娘と繋がっている君を死なせられないと正直にヴァネッサに話します。だから、ヴァネッサがとりつかれてた時、ヴァネッサを頃した方が、ヴァネッサも楽になるだろうに、頑なに、ヴァネッサを生きさせようとした・・・
でもね、マルコム卿。彼も本当の所、娘ミーナは、既に手遅れで人間じゃないと勘はついているはず。
それでも、はっきりと真実を知りたいんだろうね。それにマルコム卿とヴァネッサ、最初は愛人かなと思ってたんだけど、違うようです。義親子のような関係なんですよね。ヴァネッサにとって、マルコム卿は幼い頃から知っていたおじ様で親友の父親。それだけではなく、母親の不倫相手でもあった。ヴァネッサもマルコム卿に対して、複雑な感情はあるけれど、やはり、頼りになる安心感がある存在でもあるんだろうな〜
(関係ないけど、ワンピースのミホークとペローナも、こんな感じかなと思っています。血は繋がっていないけど父と娘。)
そして、ヴァネッサ、せっかく正気を取り戻したのだけれど、話の展開が進みます。
ヴァネッサは、不思議な力でミーナがグラン・ギニョール劇場にいると知る。それを、マルコム卿に話します。イーサンらにも召集をかけます。閉館後の劇場に乗り込んだマルコム卿、ヴァネッサ、イーサン、フランケン、センベーヌの5人は、そこを寝ぐらにしていた吸血鬼を発見します。激しい戦いののちボスの吸血鬼の息の根を止めた!
そこへ、ミーナが姿を表します。ヴァネッサとミーナは抱き合います。けれど、ミーナは、もう人間ではない。悪魔の僕なのです。ミーナは、ずっと、ヴァネッサを誘き寄せようとしていただけ。ヴァネッサを、悪魔の主の花嫁にするために。そんなミーナを、マルコム卿は咄嗟にミーナを撃ち頃してしまいます。
私は、あなたの娘よ!というミーナだけれど、「娘ならもういる」と言って、マルコム卿はトドメを刺したのでした。
マルコム卿、やはりミーナはもう人間じゃないと、悪魔の僕に墜ちたのだと、前から勘はついていたんだけれど、目の前で真実をみて、自分の手でミーナを終わらせたんですね、切ない。
そして、マルコム卿は、ヴァネッサの事を、やっぱり、本当の娘のように、愛していたんですね。ちょっと感動しました。
そして、フランケンシュタイン博士と彼が生み出した人造人間のクリーチャー。
このキャラ、本当に人間らしい。私より人間らしいですよ笑
こいつ、色々しでかかしたけど、かわいそうな化け物だなと、私も同情はしていました。
けれど、一番、許せないのは、フランケンシュタイン博士の恩師で老人であるヴァン・ヘルシングを頃したんです。博士の目の前で!!人造人間の嫁を作ってくれないと、博士の大事な人間を次々と頃していくぞって脅して、それを実行しています。
また、クリーチャーは、劇場で裏方として働いていたんだけど、舞台女優モードが、クリーチャーに優しくするんですよ。
うーん、モード、悪気はないし、本当に優しいんだろうけどさ、でも誤解させちゃうよね。
(あまり言いたくないけど、あまり愛されてないような人や、友達がいない人や、モテない人って、少しでも優しくされると誤解して、暴走する傾向があるんだよね。リアルでも、みた事があります。だからね、優しくしたくても、躊躇してしまいますよね。こっちが危険になるかもしれないからね。うーん、難しいですね、人間関係。)
そして、クリーチャーも、モードに優しくされ、喜んだのか、恋愛と勘違いしたのか、化粧したおかしな顔で、モードの楽屋に現れます。(怖いって・・・)
そして、案の定、暴走。モードに、無理やりキスをして迫り、怖がらせてしまいます。
そんな事がバレて、優しかった劇場の団長も、クリーチャーをクビにせざるおえないのでした・・・
行き場をなくしたクリーチャーはフランケンのもとに。
なぜ、俺に感情を持たせたのかと悲しみを訴えます。
クリーチャーは、愛を凄く求めているんですね。
そんなの家族愛でも友情でもいいのに、頑なに、花嫁がほしいと、男女の愛を求める情熱的な人造人間!!
フランケンシュタイン博士も、自分が生み出したその化け物を頃そうと引き金を引くんだけど、でも、頃せなかった。
あまりにも、哀れで・・・人造人間クリーチャーも、博士が自分を頃そうとしてたのを知って、頃してくれ!と言ったんだよね。生きているだけで辛いから。そんなクリーチャーの声を聞いて、博士は頃すどころか同情してしまうんですよ。
そして、フランケンシュタイン博士、イーサンから、恋人のブローナを観てほしいと。
もう救いようがないだろうな。イーサンは最後まで諦めなかったけど。
しかし、このブローナ、個人的に、あまり可愛くないと思う。
売春婦なんだろうけど、見た目も本当に下品な安っぽい売春婦で、不潔な感じ。
私は、あまり好きではないですね。病気だし可哀想とは思うけど。
でも、よく、こんな病気で不潔な女とS●Xできるな〜と。
そして、フランケンシュタイン博士、なんと、死期が近づいたブローナを回診に行き、イーサンが席を外した隙に窒息させ頃してしまうんです!!おいおいおい・・・まぁ、どうせ死ぬんだろうけど。待ってても、どうせ氏んで氏体は手に入るんだからさ、頃さなくっても・・・
でも、そうですよね。博士はきっと、はやく、ブローナを楽にしてあげたかったんだろうな。
その後、ブローナの遺体を引き取った博士はクリーチャーの花嫁にしようします!
イーサンというと、ブローナを失い悲しみ、酒場で飲んでいました。
そこへ、イーサンのの依頼を受け、ピンカートン探偵社のウォーレンとキッドが現れまる。
イーサンの父親って、アメリカの権力者かな?イーサンにも謎がありますね。
いや、謎というか、イーサン、実は狼男!!!
なんと、イーサンは父が雇った二人組みを、無残にも、頃してしまいます。満月の夜、狼人間に変身して!!!
イーサン自身も、狼人間になった記憶はないんです。
でも、ようやく気づき始めた・・・
まさか、1話の冒頭の、無残な刷人事件って犯人はイーサンなの?
そして、8話の最後。
シーズン1の最後・・・
ヴァネッサは神父に悪魔祓いを頼みに行きます。
しかし、神父はヴァネッサに問いかけます。
「長く危険な闘いで失敗に終わることもある、悪魔が君に触れたなら神の手の裏側が触れたのと同じだ。ある意味、聖なることだ。普通の人間になりたいか?」
ヴァネッサの答えは・・・
こんな感じで、シーズン1が終わりました。
うーん、なんだかな。面白いんですけど。暗い話だなーと改めて思いました。
シーズン2は、魔女も出てきます。ゴシック要素たっぷり!!
本当に、かなりゴシックテイストが強いドラマです。
ゴシック好きはおススメですね。観て損はないでしょう。