<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
不思議な世界観の不思議な国のアリス!!
こちらのアリスは、1988年にスイス、イギリス、ドイツによって製作されたチェコスロバキア映画。
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の初長編映画。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を原作に、シュヴァンクマイエル独自の世界観で脚色、映像化した作品。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』とも違うし、DISNEY版アニメーションの『不思議の国のアリス』とも異なる世界感。独特で、ダークで、陰気な雰囲気が全編を通して漂っている。人間キャラはアリス1人。そう、アリス役のクリスティーナ・コホウトヴァー以外はすべて人形!
シロウサギも凶暴だし、アリスはとてもアリスらしいけど、無邪気の中に残酷さも秘めているような感じ。
でも私が持っているアリスのイメージにぴったりだった。
でもさ...アリス!!!
なんでもかんでも口に入れるんじゃないの〜!!!
可愛いお菓子なら気持ちわかるけど、明らかにグロいものを口に入れるのは、ちょっと...ヤバいよ。
少女アリスの夢の中の物語なんだろうけど、この不思議の国は、不気味で摩訶不思議な玩具の世界。人形もトランプのカードも、不気味。ただホラーではない。
ファンタジーな可愛らしい世界というより、暗くて、不気味で、汚くて、ちょっとグロい世界。
『不思議の国のアリス』って本当に色んな世界感でアレンジできるよね。
こういう世界観も良いし、現代世界感でもいいし、SFにしても面白いし、ホラーでもイケる。
それがアリスの魅力。
というか、フィクションの映画やドラマを観る事じたいが、アリスの世界に飛び込んでいくようなもの。
現実逃避癖がある私は、アリスが昔から大好き。
他の映画やドラマを観ている時も、アリスになった気分で、その世界に飛び込んでいく感じで、観ている。