<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
当たり作品。かなり面白かった。脱出ゲームや人狼ゲームなどのデスゲーム系、クローズドサークルのサスペンス系が好きな人にはおススメ。CUBEの内部設定も非日常的で、SFっぽくて良かったが、登場人物それぞれの設定も面白い。冒頭のシーンも、グロいが、良かった。
ジャンルとしては、リメイクホラー・サスペンス・サイコスリラー映画だ。
昔、あったカナダのCUBEのリメイク。あれも観た記憶があるが、かなり昔の事だから内容は忘れたので、今回のとは比べられない。
豪華キャスト。日本の芸能人には詳しくない(興味もない)私でも、知っている菅田将暉&杏&おっさんずラブの人。(吉田鋼太郎です笑。おっさんずラブで初めて知った)
あと、あのもう1人の優男風の青年俳優も観た事がある。だから、知っている顔ぶればかりだ。
だからだろうか。演技力も良いと思う。
日本の映画やドラマで思うのは、内容はともかく、たま〜に演技力が微妙な人がいるんだよね。棒読みの人とか、演技がわざとらしい人とか。女性に多いんだけど(失笑)。
欧米や韓国ものでは、それがなく演技が自然な俳優ばかり。なのに日本の作品をみると、演技が...って、その差に落胆する。だから今回は、出演者たちの演技力は良かったのは、ポイント高い。
杏が、運営側の人間かなってのは、最初から予想してたけど、やっぱりそうだった。
運営側の人間というか、AIの可能性もあるよね。あの担々とした口調や冷静な態度とか。
最後、菅田将暉が死んでなかったのは謎過ぎる。かなりの傷を負っているんだが、なぜ生きている?治療された?ゲームを続けるらしいが、もう内容はわかっているので楽勝に脱出できるよね...
彼の過去は悲しいし辛いし、重い。
弟の自殺を救えなかったどころか、自分の言葉が、死へ向かう弟の背中を押してしまった...
ああいう人にとって「頑張れよ」は、重い言葉というか、刃なんだよね。
自分も頑張れるから他の人も頑張れる....
そうできないのは努力が足りないからだと。
確かに、私も、色々と我慢してきたし、頑張ってきたから、だから成功しているという実績があるし、「まわりのせいばかりにする人は、どこにいっても同じ」という価値観ももっている。頭の中で、ケースバイケースなのは、わかっててもね。でも世の中、甘ったるい事ばっかりいって、親のせいや教師のせいや上司のせいや政府のせいにばっかりして、自分は特に努力しない人が一定数いる事も事実。(例:SNSで毎日、関係ないジャンルに首を突っ込んで発狂しているフェミニストとか、買われた..となぜか被害者ぶる元不倫女や売春婦のフェミニストとか)
このように、実際は、加害者の癖に被害者ぶってる汚い奴らが、一定数、世の中にいるのは事実だし、そういう奴らが、かなり強烈すぎるので、逆に本当に参っている人は、わからないかもしれない。
“狼がきたぞー現象”と同じなのかもしれない。被害者ぶって嘘つく奴のアピールが強烈すぎるので本当の被害者がわからない。けど、確実に実際にいるんだよね。今にでも死にそうな人って。
もちろん、全ての人を助ける事はできないし、ハッキリ言うが、私は助ける気もない。
そんな人の話を聞いてたら、こっちまでネガティブになるので、恋人や親友じゃない限り、距離を置くと断言できる。
ただ、親兄弟となると、そうもいかない。家族だから絶対に助けたい。
大切な家族だから絶対に死んでほしくないし、立ち直ってほしいと思う。
どうしたものか。助けたいと思っても難しい。
頑張って!という言葉は追い詰める事になるし。
あの時、父親からの虐待&学校でもいじめられてた弟を、助けるには、やっぱり、菅田将暉が弟をひきとって、一緒に暮らそう、一からやり直そう!一緒に!って言えば良かったのかも。それでも弟は自殺をしたかもしれない。でも、きっと、少し希望はあったと思うんだ。悲しいな。
菅田将暉って役者さんの本名で語ってしまったが、演じているキャラは、後藤裕一。
下記、登場人物。
後藤裕一〈29〉(演 :菅田将暉)
エンジニア。
甲斐麻子〈37〉(演:杏)
団体職員。
越智真司〈31〉(演:岡田将生)
フリーター。虐げられた過去を持ち、年上や権力者を嫌う。
宇野千陽〈13〉(演 :田代輝)
中学生。過去に受けたいじめの影響で心を閉ざしている。
井手寛〈41〉(演 :斎藤工)
整備士。
安東和正〈62〉(演 : 吉田鋼太郎)
広告代理店役員。
甲斐麻子は、運営側の人間。越智真司の殺害スイッチを押したのも多分、彼女だろう。
あと後藤裕一を次のステージに行かせたのも彼女だろう。(もしくは組織側の判断)
井手寛は、おそらく、みんなと会う前までは別のチームといたが、そのチームは全滅したので、彼だけプレイしつづけている。残念な事に亡くなったけど。
ホラー要素もあった。幽霊とか、そういう系ではなく、ぞっとする描写があった。
おっさんとバラバラに進んだと思ってた越智真司が、実は、おっさんの後ろにいてニヤって笑っている場面。ゾッとした。越智真司はサイコパス系キャラだな。おそらく過去からのイジメでああなってしまったのだろうけど。
CUBEの謎は残ったままで、運営側の目的がなんなのかも不明のままだ。
確かに解明してほしい気持ちもあるが、こういう作品の場合は、運営側が誰なのか、何なのかという謎が残ったままでも良いと思う。CUBEは、かなり広い。おそらく巨大ビルだろうけど、設定が凄い。
これを、ドラマにしても面白いと思う。
このCUBEという場所は、本当に存在するのか否か。
集まった人達は、何かしらの、「罰」を受けているのか。
運営側は、閻魔大王みたいな感じで、罰しているのか?目的は?誰なのか?
それとも、ただ単に、娯楽目的で、駒を集めて、デスゲームとして楽しんでいるのか?
こういった脱出ゲーム系の作品は、運営側というのは、SVIPな人達を顧客として、その大金持ちの顧客の娯楽の為に、デスゲームを開催しているという事が多い。
今回もそうなのかどうかは不明。
もしくは、実は、生と死の狭間であり、CUBEは、この世のものではないのか。
最後、唯一の子供キャラであった、宇野千陽は、脱出に成功する事ができた。
しかも、トラウマを克服して。
彼は無事に元の世界に戻る事ができたのだろうか。
描写からして、戻れたと思う。多分ね。
ただ、光の先に向かう様子が、まるで天国に向かうようだ...
もう一つの解釈としては、実際に彼が向かったのは天国という説もある。
CUBEの罠にかかって死んだら地獄。
脱出成功できたら天国。
CUBEは、閻魔大王が君臨する裁判の施設かもしれない。
だから、登場人物はみんな既に死んでいるのかもしれない。
そういう解釈もできなくはないなーと思う。
謎を残したまま終わったが、とても面白かったので、8.5点!やっぱり、こういう脱出ゲーム系の作品は面白いね。