『天河伝説殺人事件 (1991)』
<個人的な評価:10点中6点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
ちょっと金田一耕助風な感じの殺人事件で、古い映画。
超面白かったというわけではないが、暇つぶしには良い程度。
主人公の浅見光彦というキャラは結構好きだな。
けど、金田一耕助にも言える事だけど、なんとなく犯人の予想ってつくんだよね。
ヒロインタイプの女が犯人ってパターンは多いし。
案の定、今回もそうだった。
敏子というキャラは、私はあんまり好きじゃないな。てか嫌いではないけど苦手。
和鷹の父と梅子が結ばれなかったのは身分違いっぽいけど。
なんだかなー。同情はできない。
最後は因果応報で、自分の息子である和鷹を殺してしまう悲劇。
うーん、それでも同情も感情移入もできないわ。
殺された和鷹は可哀想だけどね。
宗家の和憲も、イライラするな。
秀美の母親にも誠実じゃないし、嘘をついてた事になる。
秀美の母親に対して、秀美を後継者にするから、他の女が産んだ和鷹を育てろって言ったのに、
和鷹の母親である梅子に対しては、和鷹を後継者にするから、子供を諦めろと。
どっちに対しても誠実じゃない。
まあ、梅子は自業自得だけど。恋愛脳で身分違いの男と恋におして、結婚もせずに身ごもる。
いつの時代であろうと、そういうタイプの女は、私はかなり苦手だわ。
恋愛脳で、頭も股も緩いというか。まったく同情できないんだよね、そういう女。
ただ、逆に、秀美の母の場合は、家の為に、婚約で結婚したんだから、そういう人は尊敬できる。
そりゃ、自分が産んだ秀美に継いでほしいよね。
だから彼女には同情する。
いずれにしても、梅子も悲劇的な結末になったけど、やっぱり悪いのは殺人者の梅子だね。
作風の雰囲気は、能がテーマになっている。
能面を使ったトリックなども面白い。できれば、もっともっと能にフォーカスしても良かったが、お家騒動のドロドロの方が目立った印象だ。