『探偵・由利麟太郎 (2020)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
和風ゴシックな雰囲気が漂う殺人事件簿。
その雰囲気が気に入ったので観ました。
あと主人公の由利麟太郎先生が、落ち着いていて紳士的でシックな感じがして良いですね。
助手の男の子はちょっとウザいけど。
ただ、犯人、又はそれに関わる登場人物に共感できる者は一人もいなかったし、ムカつくキャラもけっこういる。由利麟太郎以外に、好きになれるキャラ、共感できるキャラ、そんな魅力的があるキャラがいないのが残念。
決してつまらないわけではないけど、ゴシックな雰囲気が美しい事だけが、私が個人的に高く評価できる部分かな。
1話)花髑髏 → 評価: 7.5点
タイトルもゴシックだし、予告を観た時点で、雰囲気がありまくり。好みの世界観。
犯人は可哀想で同情するし、悲しい話ではあるけど、個人的にあまり好きになれないかな。嫌いでもないけど。まわりの犯人に対する可哀想アピールが、くどすぎて、ちょっと。
同じく作中でマンセーされまくったり美化されまくったりしてるキャラがいると、胡散臭くみえる。
まあ、一応、この犯人の動機は理解できるし、確かに可哀想ではあるけど。
あと近親相姦っぽくみせかけて、結局は赤の他人の兄妹か。そういうの萎える。
どうせなら、ガチの兄妹でも良かったんじゃないのと思う。そっちの方が、もっとゴシックっぽいダークな雰囲気出て良いとおもう。まあ、兄の方のキャラも、微妙だから、どう転んでも微妙か笑。
殺された父親キャラはマッドサイエンティスト。マッドサイエンティストという設定は良い。ゴシックな雰囲気が漂う。そして秘密の研究部屋。
ただ、キャラは置いといて、一連の雰囲気と犯罪のモチーフ(花髑髏)とかが芸術的だったのが良い。人殺しに芸術もなにもないけど。
ゲームのくだりは良かったな。母から息子への想い...の部分はやはり美しいと思った。
やっぱりフィクションなので、私は、殺人事件でも、好みのものを、そうでないものはある。
2話)憑かれた女 → 評価: 5.5点
ゲストヒロインのホステスがウザい。まあ略奪愛の末にゲットした男を元カノの前で甘えたり、始終酔っぱらってビクビクしているだけで印象が悪いんだけど。しかも、これ全部勤務中!!!!!もう一人の、意地悪とされている元カノの方に同情するよ。あの、あのクソ彼氏なんなの。あの彼氏が一番ウザいな。略奪愛するような奴は応援も同情もできないよ。真犯人はサイコパスなストーカー。もちろん同情の余地もない。サイコパスだし。犯人もクソで、ゲストヒロインもビッチで、その彼氏も最低なクズ。元カノのホステスの子には同情するけどど、典型的な意地悪キャラという感じ。クラブのママさんは、良い人っぽいけど頭が弱いのかな。そもそも、自分の店で、あんな状態のホステスを表に出している時点で、マジでありえない。どんなクラブだよ笑。一度だけじゃなく、何度もあんな状態のホステスを表に出すなんて普通にお客様と他のホステス達に迷惑。あと、自分の店なのに、ホステス同士の仲を何故なんとかしない?男を巡っての不仲っぽいけど、そういう世界では御法度じゃないの。しかも、同じ店で働いているのなら、シフトとか色々と配慮すべきじゃないの。店の雰囲気悪くしてるでしょ。普通に出入りしている彼氏も、店の中で暴力ふるってる(今カノを守ろうと元カノに暴力する最低な奴)のも、出禁にしろよ。普通は出禁でしょ。3人とも出禁にしろよ。怪しすぎるオーディションにヒロインを一人で行かせる?
関わってるキャラが全員クズじゃん。誰にも感情移入できないし。本当にツッコミどころ万歳。
でも、これも突っ込みどころ万歳とはいえ、雰囲気はゴシック感が漂う。
洋館とかバスタブとか、タトゥーが入った腕とか。
そういう設定は好きです。あと殺害現場のトリックは面白かった。
3話)殺しのピンヒール → 評価: 7点
犯人が早い段階からバレバレだったストーリー。1話、2話と比べて、ホラー要素がほぼないが、ピエロはやはり不気味だ。ピエロの背丈からしても、ああ、犯人は、ゲストヒロインの夫かなと予想してたし、何より、いかにも怪しい感じだったからね。ストーリーは普通。まあ、不倫をしてた妻への復讐といった感じだろうが、作中にはハッキリ出てなかったが、おそらく保険金も目当てなのでは?と思う。犯人は金が必要だったしね。
妻に不倫された夫として、同情心も沸くが、間違いで殺された一人目はあわれすぎる。はじめから妻がターゲットだったのか。
4話 & 5話(最終話)マーダーバタフライ → 評価: 7点
うーん。亡霊の部分が、ちょっと怖かったけど。真相を知って、なるほどと思った。芸術的な犯行というべきか。こういう愛の形もあるんだな。オペラ歌手の原さくら、才能があり美人だが、精神状態がよくなかった人だな。現実と妄想の区別がつかなくなったのか。元々、その方面では才能があった人だろうけど、現実と妄想の区別がつかなくなり、だからこそ、さらに天才的な演技力や歌唱力を発揮でき、不思議な魅力があったのかもしれない。死んでしまった人たちは、誰であれ可哀想だなと思う。犯人の犯行には共感できないけど、そういう愛もあるんだなというのは、わかった。