『Game of Thrones: Season 2 (2012)』
<観賞5度目>
<観賞5度目>
<個人的な評価:10点中10点>
Caution SPOILER from Season 1 〜 Season 8
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
<この作品だけではなく、既にSeason 8まで観てるので全章のネタバレあり>
<原作の小説 A Song of Ice and Fire の内容について多少の言及あり>
Caution SPOILER from Season 1 〜 Season 8
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
<この作品だけではなく、既にSeason 8まで観てるので全章のネタバレあり>
<原作の小説 A Song of Ice and Fire の内容について多少の言及あり>
2章、全部観賞した。今回は、ゆっくり時間をかけて観た。
2章を観たのも、これで5回目。全く飽きないし面白い。最高のダークファンタジー。
ダークファンタジーといえば、魔術や幻獣などがたくさんでてくるが、GOTは、どちらかというと、貴族同士の争いや複雑な人間関係が、凄く惹きこまれるし何度みても面白い。
魅力的で個性的なキャラが多い上に、共感できるキャラも出てくればムカつくキャラも出てくる。でも死ぬキャラも出てくるし辛いシーンもあるから、涙なしではみられない。もちろん、ファンタジーの王道、ドラゴンも出てくる。急に出てくるのではなく、卵からどんどん大きくなって成長していく様子が面白い。気になるシーンは、巻き戻して何度も観る。お金も凄いかけて作っている作品だから、こんな壮大な作品は映画館のような巨大スクリーンで観たいが、家のPCで観てる。HULUは、邪魔な字幕も消せるので、映像をじゅうぶんに楽しむ事ができるのが良い。
(もちろん、字幕もつけようと思えばつけれる。英語字幕もあり。何いっているか聞き取れない人は、日本語字幕より、英語字幕をお勧め。日本語字幕の訳を少し見たが、たまに変な時ある。作品を100%理解して楽しみたいなら、英語字幕で観るのもあり。選べるのは、HULUの良い点。)
もう、観賞5回目なので、いちいち回ごとの内容の詳細は省きます。
ただ、印象に残ったシーンが複数あるので、それについて個人的に思った事を、長々と書きます。
1) Tywin Lannister's Legacy and Scene with Arya Stark
見どころの一つは、TywinとAryaのやりとり。
Tywinは、Aryaをみて、小さい頃のJaimeやCerseiを思い出してる。
Aryaは賢く、字も読める。そんなAryaをみて、Jaimeは字を読むのに苦労したんだよ、という昔話をするTywin閣下が、なんか微笑ましかった。
どうやら、Jaimeは文字を鏡文字にしてしまうらしい。でもTywinは、諦めず毎日4時間、座らせて、自分から教えてあげた覚えるまで徹底的に厳しく教えたと!(小説では幼い頃、Cerseiの知力は問題なかったが、Jaimeだけは軽度の発達障害みたいな疑いがあったような書かれ方をされている。実際に障害があったかどうかは不明。だが、知能は低く、性格は幼い頃から極めて短縮的で、頭で考えるのが大の苦手。)
また、Tywinが、ドラゴンの話をするAryaをみて、娘Cerseiを思い出すようだ、と笑った。
幼い頃のCerseiは、Aryaみたいなお転婆娘だったんだろう。
(Aryaの父Nedのように、TywinもCerseiに剣と師匠を与えてたら、Cerseiの視野も、もっと広まって、Jaimeとの扱いの差で不満を感じる事もなかったかもしれない。Tywinが、Cerseiの見た目だけの美に拘らず、Cerseiの中身をみていたら、Cerseiも、したたかに美と身体を武器に使うような娼婦のような娘にならなかったかもしれない。)
とにかく、Tywinが、Aryaをみて、自分の娘Cerseiの幼い時を思い出したのは、微笑ましかった。
毒親ではあるが、彼も、幼い頃のJaimeとCerseiが恋しいのかもしれない。
Tywinは、敵にすれば、とっても冷酷で残酷な男だが、彼にもギャップはあるし、なにより彼は子供を快楽で拷問したり虐待したりするようなキャラではない。(GOTには、そういうキャラもいるが)
なんだか、TywinとAryaをみてると、賢い子供とお話するのが好きな孤独なおじいちゃんな印象もでてきた。
Aryaも、相手がTywinとはいえ、ドラゴンの話をする時は、心底楽しそうだったし、他の女の子たちはバカよ!と言った時も、本心だったんだろう。そんな純粋なAryaだからこそ、Tywinは幼い頃のCerseiを思い出したんだろうな。お転婆な幼少期のCerseiとJaimeをみてみたい。
CerseiとJaimeといえば近親相姦の双子で恋人同士として描かれてる事ばかりだけど、その前に、この二人は一緒に生まれてきた同い年の姉弟で親友同士で、思春期はバラバラに育ったけど、幼少期は二人でいっつも一緒に遊んでた。恋人同士はもちろん、親友&幼馴染としての絆、双子の絆、姉弟の絆がある事、それも忘れてはいけない。恋人は惚れた腫れたで、とっかえひっかえできるけど、兄弟は血でつながったままだし、双子は宇宙で唯一無二の存在。誰も絆を壊せない。Tywinさえも、二人の仲を壊す事はできない。
Tywinは、Stark側からみたら悪だけど、彼の立場からしたら、彼のやる事はわかる。
そもそも貴族の権力争いだから、立場によって、何が善か悪かも変わる。
Tywinは、人を拷問する変な趣味はないし、サイコパスでもない。
Aryaが、話し相手みたいになってたのをみると、このおじいちゃんも、孤独なのかなと思った。
美しい双子は自慢の息子と娘になるはずだったが、期待はずれ。
末っ子は小鬼。
自分の子供達に過度に期待している毒親ではあるが、彼のような親はリアルでもいるんじゃないか。
(例えば、頭もよくなく能力もないのに医者になれって医者一家で洗脳されて生きてきた子供。又は自分がなれなかったスポーツ選手や音楽家などといった夢を子供に押し付け幼い頃から英才教育させる親。)
Tywin公は、Tyrionの事は本気で嫌ってるようだけど、JaimeとCerseiには、決して愛がないわけではない。
ただ、歪んだ愛情だ。とっても歪んだ毒親の愛情。
Jaimeには期待しまくってたはずだし、幼い頃から美少女のCersei の事も自慢してた。王妃になるべきだと洗脳してた。その影響を受けた双子達は、自分たちが美しいのも金持ちなのも知って傲慢に育った。
だが、頭の良さだけは、父親の期待通りにはなれなかった。(←皮肉な事に、頭の良さは、父親から嫌われているTyrionが受け継いだ)
そして、この美しい黄金の双子、近親相姦の仲。(←私が思うに、薄々Tywinは知ってたのかもしれない。知らないふりをしてたのか、認めたくなかったのか。でも、ある程度の年齢になったら、バラバラに育てたようだし、ドラマでもJaimeに嫌みをいってた。)
小説からだけど、Jaimeの夢に出てきた死んだ母親のセリフが切ない。
"We all dream things we cannot have, Tywin dream that his son would be a great night and that his daughter would be a queen" - Joanna
Jaimeは、ちゃんと騎士になった。最年少で。
Cerseiも、王妃になった。3人も子供を産んだ。
それでも、夢の中の母親は泣いていた。
誓いを侵しまくってる騎士。KING'S SLAYER という汚名つき。
近親相姦、不倫で知られてしまった王妃。産んだ子供達も全員、不義の子。
これは、父親のTywinが望んだ双子達の姿だろうか?
騎士としても、王妃としても、肩書だけが歪んだ形で叶った。
父Tywinの双子に対する期待は、歪んだ形で叶ってしまったのだ。
見た目は美しいが、それも上辺だけ。中身は...
ただ、双子の中身は一見、クズでも、Jaimeの侵した罪も、Cerseiの侵した罪も、ちゃんとドラマみて、小説よめば、私は理解ができる部分もある(子供を突き落としたのはバカすぎるし、自分に憧れてた従弟を急に殺したりするのも最低すぎで賛同できないけど。だって逃げる為とはいえ、何も悪くない自分を慕っている従弟を殺すのはありえない。それを、後々、Cerseiの為とかいうから本当に質が悪い。悪行をなんでもかんでも、Cerseiへの愛の為とか言うのが腹たつ笑。全然、Cerseiの為になってないじゃん、と毎回、私は突っ込むし、Cerseiがいつそんな命令したんだよと、イラつく怒。Jaimeは、短縮的でバカだからしょうがないし、本当にCerseiの為なんだと本人は思いこんでいるから、余計に質が悪い。自分の行動が状況を悪化させてる事に気づづけ!でも最後まで気づかない奴。これでも憎めないし大好きなキャラだけど。)
ただ、別にJaimeはサイコパスでも快楽殺人者でもないし、King's Slayerと言われる由来となった、あの狂王を殺したのは父親Tywinの命を救う為でもあった。(←後々の話で明らかにされる)
Cerseiの場合は、あまり自分の手で殺人を犯す事はないが、夫を殺したい気持ちは凄く理解できる。最低の結婚で最低の虐待酔っ払い夫だったし、そんな夫じゃなく愛する血のつながった双子のJaimeの子供を産みたかったのは理解できる。
その子供達を守り、自分の地位を守り、家名を守りたいのも理解できる。
だから、KING'S SLAYERだろうと淫乱王妃だろうと、その汚名こそが、上辺だけではないか。
彼らの苦しみを、特にCerseiの苦しみを父Tywinは知ろうともしないだろうし、幼い時に死んでしまった母Joannaも知らないだろう。
最初にGOTをみたら、Tyrion可哀想!みたいになるかもしれないが、私は、JaimeとCersei(特にCersei)も、とても可哀想だと思う。
幼い頃から金も地位もある双子、一番期待されてた双子、歪んだ英才教育に洗脳。
幼い頃に亡くなった最愛の母親。
特にCerseiが、母の死に心を痛め、大人になった今もその傷は全く癒えておらず、母親として自分は子供の為に絶対に死なないで愛して守ってやる!!という歪んだ信念があるし、それがCerseiの生きる糧となっている。それが、Cerseiの行動の源。
Tywinも、毒親で精神虐待親には違いないけど、彼も彼で、さっきもいったが、別にサイコパスではない。
彼自身も、心の病気。
彼にだって、愛する人はいた。最愛の妻でTywinの実の従妹(←これも近親相姦でしょうが従兄妹婚はセーフらしい。)
Jaime、Cersei、Tyrionの3人の母親のJoanna。
その最愛の妻が死んでから、彼は冷たくなった。Tyrionを嫌悪し、双子達にさらにプレッシャーをあたえて、過度に期待して、Cerseiに関しては、徹底的に自分の理想のお人形に育てあげ、王妃にしたてあげた。
Lannister家はみんな病んでいる。歪んでいるが、愛が深いキャラばかり。
死んだ従妹妻への愛が深いTywin。
双子姉への愛が深いJaime。
近親相姦で生まれた子供達への愛が深いCersei。
唯一、普通にみえるTyrionも、兄Jaimeへの兄弟愛は深いし、最後は姉Cerseiも見捨てる事ができなかった。
(最終章のネタバレになるが、最後にTyrionが救おうとしたのは、兄Jaimeと、自分を裏切った姉Cerseiだった。ドラゴン女王を殺すようJONにけしかけたのも、Tyrionだった。自分と血が繋がった肉親は、裏切られても救おうとするが、他人に対しては、家族が家族を殺すよう仕向けた。ドラゴン女王とJONは肉親同士なのに。自分のは守って、他人のは壊そうとする。Tyrion、彼もTywinと変わらないよ。やっぱり親子だし、Lannisterだ。私は、Lannister家の最終章は最高の出来だったと感動したけど。Happy Endではないが、納得いく、最後だった。そもそもHAPPY ENDになる方がおかしいよ。)
2)Siblings
Lannsiter3姉弟は、同じ父親で同じ母親だから、その両親も従兄妹同士で血が濃いから、おもしろい。
他の歴史ドラマだと、異母兄弟とか色々出てきて、その間で権力争いとかゴチャゴチャやるのが定番だが、意外とGOTでは、同じ両親から生まれた兄弟姉妹の関係が色々と複雑で面白い。Lannister家は最後まで家族愛が深かったが、Baratheonの3兄弟は、同じ母親から生まれたにも関わらず、お互いがお互いを嫌って、殺し合いまでした。Starkや他の家などもみてみると、色んな兄弟姉妹の関係がみえてくるから面白い。それぞれ本当に違う。例えば、Yara & Theon Greyjoy。このGrejoy姉弟も興味深い。私はYaraが結構好き。彼女は彼女なりに凄く弟想い。Theonは本当にバカ。Season 2では、最低と思ったが、よく見てみると彼も凄い追い詰められてたんだな。自分の父親に。本当に毒親が多すぎる。あと、薔薇の美形Tyrell姉弟も面白い。Jaime&Cerseiの若いバージョンで、この兄妹も近親相姦かなと思ったけど、別パターンだった笑。薔薇の騎士であるイケメン兄が、妹の夫と愛し合っているゲイだったとは。しかも後継ぎ産む為とはいえ兄も交えて3Pしようと言ったMarjoryも大胆...一応兄妹だが、Marjoryの方がしっかり者だから、姉にみえる不思議。Marjoryもとても家族思いで、兄が同性愛なのを周りに知られないように隠しているのが切ない。
本当に様々なパターンの兄弟姉妹が出てくる作品。様々な愛の形もあれば、裏切りや嫉妬もあるから面白い。
3) Cerse and Sansa's scene
"Love is weakness. Love no one but your children." - Cersei .
Cerseiから、Sansaへの助言。
これは本心だなと思った。
人を愛せば愛するほど弱みがでる。実際にCerseiの弱みは子供達(とJaime)。
子供を愛するのは母親として当たり前だし、子供がいなかったらとっくに自殺したであろうCersei。
できれば子供以外は愛したくないんだろうな。
でも、愛ってそんなに単純じゃないから、本当は愛しちゃダメなのに愛してしまう。これはどうしようもない。Jaimeの事は、あまり悟られたくないんだろうけど、彼女なりに、彼の事は愛しているし、彼からも物凄く愛されているだろう。幸せにはなれない禁断の愛だけど。双子で恋人で唯一無二の存在で、唯一自分を愛してくれる人。
Sansaに語ってた時も、ずっとJaimeの事が脳裏にあったんだろう。表情みてるだけでわかる。切ない。
"I had Grand Maester Pycelle, an army of midwives and... my brother. ... (Smiling slightly she continued,) "When they told Jamie he wasn't allowed in the birthing room, he smiled and asked which one of them proposed to keep him out...".- Cersei .
特に、子供を出産した時の話は、なんだか微笑ましいようで、とても切なかった。
Cerseiが出産した時、ずっと傍にいたのは夫のRobertではなく、Jaimeだった。
Jaimeが、回りの制する声を無視しても、傍にいてくれた。
そんなことをSansaに語るCerseiの表情は、とても切なくて泣きそうな感じだった。
(表向きは王様の子でも、実際はJaimeの子。もちろん、そんなスキャンダルな事はCerseiから、Sansaには言わないけど。)
Jofferyは難産で、苦労して産んだらしい。
今も手がかかる息子で、問題がたくさんあるのを、Cerseiは理解しているから、Sansaが、息子を愛さなくても、しょうがないと思っているし、期待もしてない。だから、Sansaに、子供だけは愛しなさい、って助言した。なんだか、そんなCerseiが、一瞬だけ聖母に見えた。
Cerseiが、ただの悪なら、Sansaに本心の助言もしないし、Joffの悪行を喜び、意地悪な魔女のようなキャラだったろう。でも、Cerseiは違う。そもそも、貴族や王族が権力争いしているだけで、立場が違っているだけで、悪も正義もない。
Sansaの家族とは敵対しているけど、彼女自身も、Jaimeを人質にとられたり、自分の意と反して娘が遠いところに嫁いでしまったり、サイコパス王子JOFFを制御するどころか、なんか恐れていたり、何より自分自身が、無理やり政略結婚させられ酔っ払い夫ROBERTに肉体的暴行と精神的虐待を受けた幸薄い女。
若い時は七王国一の美女ともてはやされたけど、彼女は、愛するJaimeとも結ばれず、夫にも恵まれず、それでも家族の誇りの為、子供達の為に、17年間も、あの夫を我慢しつづけ、一人で孤独に戦ってきた幸薄い女。あの父親の元で育ったからしょうがないけど、権力(POWER)=幸せって、価値観が身を滅ぼしているけど。幸せになるどころか、さらに不幸になっているのが皮肉。
若い時に、Jaimeと駆け落ちしていれば幸せになれたかもしれないが、Jaimeも七王国一番の騎士に憧れてたし、Jaimeは、Cerseiの為なら、全てを捨ててもOKだったかもしれないけど、Cerseiは、家に対する責任感はある娘だったから、すべてを捨てて、逃げる事なんか頭になかったんだろう。それに、JaimeもJaimeで、Cerseiと一緒にいる為に、相続権を捨てて、King's Guardになったようだけど、騎士として誇りある仕事だからなったんだろう。Cerseiと一緒にいる為に、剣を捨てて貧しい下僕になれっていったら、彼はなるかな笑。JaimeもJaimeで傲慢な性格だから、下僕なら多分ならないだろう(←まあ、知らんけど。)
たぶん、King's Guardという名誉ある職だから受けた仕事だし、Arthur Dayneという騎士に憧れてたから、なったんだろう。それに彼には父親のような頭脳もないし、城にも興味なければ君主にも金にも興味ない。
王の手になるチャンスさえあったが、それも興味が一切なかった。
そもそも、王を殺したんだから、王になるチャンスだってあった男だ。自分がTargarianみたいになって、Cerseiを無理やり嫁にもらえばいいじゃん。(←そうなれば、CerseiもRobertと結婚せず、もっと救われたかもしれないのに。)
でも、Jaimeは、権力にも興味なかった。
剣をもって戦って、好きな時に姉を抱くことができればいいだけ。Cerseiへの愛は深いけど、何が一番、Cerseiと子供達の為になるか何も考えない。
愛の為に何でもする男のように描かれてるが、愛の為に彼がしでかしたことは、全てCersei自身の身も滅ぼしている。子供を突き落としたり。あれ、Cerseiの命令じゃないし、Jaimeが、勝手に突き落とした。
そもそも、人の家でセックスするな。小説では、Cerseiがダメって何度もやめてってお願いしたけど、Jaimeがどうしても我慢できないとか。人の家にきて、イチャイチャして、みられたら、覗かれた!と逆キレ。そして、人の家のおぼっちゃまを殺しかける。(←小説では、Cerseiとの時間を邪魔された、覗き見をされたと、逆キレしてたJaime。その清々しいバカっぷりが大好きなんだけど。偽善者じゃないところが好き。開き直るのも面白い。)
とにかく、Jaimeは考えるのがすごい苦手な自分勝手で短縮的なバカだ。
姉の事を本気で愛しているのは最終章で、ようやく説得力をもったけど。
それまでは、こいつ、実はCerseiの身体目当てなんじゃないのか?とさえ思った事もあった。(もちろん姉弟や双子の絆があるのはわかってたが、恋愛に関しては、Jaimeの方が、あまりにもヤる事しか考えてないようだったので。まだ先だけど、Season 4では、Cerseiを無理やり犯してしまうし。)
そんな自分勝手でバカな弟を愛してしまったCersei。二人とも愛すべき大馬鹿だ。
でも、5周も観てると、そんなダメな二人がさらに親近感がわいて、大好きになってしまう。
今は2章だから、まだまだ先の話だが、JaimeもCerseiも、皮肉な事に最終章でようやく、何が大切か気づいた。その時は遅すぎ。親も子供もすべて失い、家も失い、権力も失い、すべて負けてから、ようやくCerseiを連れて逃げようとしたJaime。40歳すぎてじゃなく、30年前にも二人ですべてを捨てて逃げる決意をすれば、未来は違ったかもしれないのに。まあ、そんなことをするのはCerseiじゃないけど。Cerseiは、恋愛脳でもないし、父親に認めてもらいたい娘だったし、姉弟で一番のお気に入りになりたがってた。それに、Cerseiだけじゃなく、Jaime、Cersei、そして、Tyrionも、LANNISTER という家名には執着している。Tywinの教育の賜物だ。
4) Cersei and her dead mother...
大人になったCerseiは、まだ母親の死から立ち直れてないし、急に最愛の母親を失った傷はまだ彼女を蝕んでいる。それは、父Tywinもそうだし、JaimeもTyrionもそうだろう。でも、Lannister家で一番、母親の死に影響を受けたのは、Tywin公とCerseだと思う。
Cerseiは、Sansaに語ってた。幼い頃、Cerseiは、神に母を生き返らせてもらうよう祈ったと。
(Cerseiだって、幼い頃はとても健気だった...)
神に一生懸命祈ってたら、願いがかなうかもと。でも父親に怒られたと。
Tywinは、傷ついた一人娘を慰めるより、叱りつけて、愛を与えず、さらに厳しく育てて、成長したら嫁やった。嫁に行くことを、Cerseiは、父親と家族に売られた!とずっと今でも解釈しているのが切ない。幼い頃は憧れてた王妃という肩書きも、Cerseiにとっては不幸なんだろう。
Cerseiは、幼い頃に最愛の母を失ったから、だからこそ、母になった自分は、死なないで最後まで子供を守る!と決めたんだろうし、でも父の愛情を健全に受ける事もできず、姉弟関係も不健全、母を失った寂しい子供のまま、大人になって、母親になってしまったから、子供への重い愛情も歪んでしまったんだろうな。
Cerseiって、「能」で例えると、美しい「小姫」だったのに、子供の為なら何でもするという、恐ろしい「般若」になっていく女だなと。Season 2では、まだまだだけど、これからどんどん、そうなっていくんだろう。
誰も幸せになれないのに。
5) Cersei&her little cub...
死ぬ覚悟ができていたCersei。生きて捕らえられ拷問や辱めをうけるより自殺を考えた。特に息子は生かしてもらえないだろう。ただ殺されるだけじゃなく拷問を受ける可能性も高い。(史実でもマリーアントワネットの小さい子供達は酷い目にあったし、ロシアのロマノフ王朝の王族一家惨殺も酷かった。革命や戦争とはそういうもの。一番傷つくのは幼い子供達。)
Cerseiにも、王族の女性の覚悟がある。Cerseiが自分自身より愛しているのは子供達。その子供を自分の手で殺す事まで覚悟させた。もう負けると思ったのかな。子供に動物のたとえ話をするCerseiが切ない。
死に際でも、愛する子供に本当の父親の事を話せないのは辛いだろうな。それでも、どうにかして伝えたかったんだろう。あえてのたとえ話なんだろうな。あなたの父は強くて勇敢な獅子。あなたもあなたの父のようにそうなると。(愛するCerseiや幼い子供が、こんな大変な時に戦う事もできず、ヘラヘラと捕まってる勇敢な獅子Jaime...)
Cerseiは、子供に対しては、死んでも出生の秘密は墓場に持っていくだろう。
でも、本当の父はどんな人か伝えたかったんだろうな、という想いが切ない。
そして、Cerseiが子供の命を絶とうとした時、やってきたのは、Jaime(だったらいいのに)じゃなくて、Cerseiの父上、Tywin Lannister 閣下だった!!戦争は勝利したと!
どの家の立場かで、善も悪も変わるけど、この見せ方と、Tywinの登場の仕方は、まるで、Tywinがヒーローのようだった。カッコいいとさえ思った。本当にカッコいいけど。
Lannister家が勝利!!!
もちろん、このままで終わらないけど、この時のCerseiの安堵ははかりしれないだろう。
Tywinは毒親でも、Cerseiにとっては愛する父上。
ちなみに、Lannister家にとって敵であるStanis。
彼も本当は可哀想だけど、陰険な性格のせいで誤解されがちだし、この戦いでは、なんか悪者みたいだよ。(実の弟を殺した上に、王都略奪で戦争しかける)
でも、何度もいうが、正義か悪かなんて立場によって違う。Stanisの部下からみれば、Stanisは、義を通す正直で立派な君主。実際にStanisは、良い面ももっていると私も思う。Robert目線の血筋でいうなら、彼が正当の後継者かもしれない。Robert Baratheonの実の兄弟だから。
でも、そもそもRobert自身が、Usurper だから。
USURPER って日本語でなんていうか調べたけど、皇位簒奪(こういさんだつ)者って意味らしい。
本来君主の地位の継承資格が無い者が、君主の地位を奪取すること。
だから、本来ならば、Cerseiの子供達が、例えRobertの子供であっても、彼らは、Usurperの子孫でしかないし、そうなると、もちろん、Stanis自身も、Usurperの弟でしかない。
みんなが、Usurpers で、王座に座るべきは私!って戦っているのが、ドラゴン家のDaenerys Targaryen。
それこそが、Game of Thrones。
みんな権力欲がすごいですね。
6) Cersei & Tyrion's Scene. Seed of incest...
7話目の後半シーンで、珍しく、Cerseiが、Tyrion の前で泣いているシーン。
王になったJofferyの残酷さを制御できないと。
あんなに残酷になるなんて誰に似たんだろうと、悩んで泣いているCersei。
Jaimeに似てほしかった...と、泣くCersei。
Cerseiにとって、Jaimeは理想の男なのか?
JaimeもJaimeで、子供を突き落としたり、難ありですがね。
もちろん、Joffは、もっと酷いけど。Jaimeは難ありでもサイコパスではないから。
泣いているCerseiをみて、Tyrionは、なんかCerseiに優しい笑。
Robertに似ているんだよ、と、Tyrionは言う。
でも、Cerseiは、そのRobert さえも庇った。
Robertは、酔っ払いだったが、残酷ではなかったと。
小説でも、CerseiってRobertから、身体的虐待受けてたけど、それは酔っぱらったり、夫婦喧嘩だったりなんだろう。(それはそれで酷いと思うけど。)
ただ、Robertも別に、人や動物を痛めつけるのが趣味のサイコパスではなかったし、Cerseiも、それをわかってた。Joffが、こうなったのは近親相姦の罪かも、と嘆くCersei。
(小説でも、Jaimeと違って、Cerseiは、近親相姦の件で悩んでたし、Jaimeほど積極的じゃなかった。Jaimeは、Cerseiに結婚しよう!って言ってたようだけど、私達は姉弟だから一緒になれないよ、と何度もCerseiがJaimeに言い聞かせてたし、罪の意識をずっと感じてたんだろうな。)
でも、Tyrionは、JaimeとCerseiの仲を知ってても、責めないのが良い。
Targarian家だって、ずっと近親婚だよーと、Cerseiを慰めるような事を言うし、それに対して、でもTargarianは、半分が頭おかしい!と言うCersei。
でも、MyrcellaとTommenの二人は最高に良い子達だよ!だから、Targarianの連中とは違うよ!と、甥と姪を誉め、またもやCerseiを慰めるTyrion。
Cerseiの近くによっていくTyrion。複雑そうな顔。
慰めてあげたい、頭をナデナデしたいのかね笑。でも、そんなことしたら、突き飛ばされるから、やめよって感じなのかな。傍によるだけで、何もしないTyrion。
でも、Tyrion!実は家族思いの良い奴だなと私は思いました。
CerseiとTyrionは、仲良くすべきなのに。バカだな。本当に大馬鹿だ。TyrionとCerseiが、仲良かったら、Lanniser家で天下とれると思うけど。そんな事になったら、Lannister家が最強すぎて、物語が続かないか。
Cerseiから、歩み寄れば、Tyrionも快く受け入れると思うけど。
でも、Cerseiは、Tyrionの事を信頼できない(小説では、予言で弟に殺されるともいわれているCersei。まあ、多分、この予言の相手はJaimeだと思うけど)
Cersei は、かなり重度の人間不信キャラだから。
過去の予言のせいもあるけど。人間不信は時には良いけど、度が過ぎると思考停止してしまう。
それは占いや予言の類もそう。だから私はあまり占いとかみない。
そんなのに、囚われたら人生が縛られてるようで、つまらないし、イヤな事を言われたら、信じなくても、やっぱり心に引っかかてしまう。私はそんな風に生きるのはイヤです。
Cerseiは、人間不信で友達もいない、唯一信頼できるJaimeが人質で傍にいない、息子は新たな狂王。Cersei、独りぼっちで、着実に闇落ちに進んでいっている。
さて、Joffだけど、小説では幼少期からヤバいらしい。
まあ、幼少期から躾ておくべきだと思うけど。
Cerseiの場合は、自分の母親が幼い頃に死んでしまい、父親が毒親だから、なにが良い親なのか良いお手本がないから、子育てわからないのかな。それに、子供たちが全員死ぬよ〜っていう予言のせいで、Cerseiは、子供達を守る事に、ただならぬ信念があるし、特に長男のJoffに関しては、守るという名目で溺愛しすぎてたんだろう。毒親の元で育って、自分も毒親になっていくパターン。もちろん、Cerseiだけのせいじゃない。これは、家族みんなの責任。表向き父親だったRobertの責任もあるし、産みの親Jaimeの責任もある。小説では、Jaimeが自分の息子にかなり嫉妬をしているのがわかる。Cerseiの時間と愛と乳房を占領しているからという理由で。Jaimeは、Cerseiが赤ちゃんのJoffに、授乳が気に入らないらしい笑。小説のJaimeは、さらに変態的でヤバい。Joffが産まれる前は、JaimeがCerseiの愛を独り占めしていたが、Joffが産まれてから、変わったんだろうな。当たり前だよ。子供生まれたら子供優先になるのは母親としては結構普通だと思う。Cerseiは乳母じゃなく、自分で授乳したかったようだし。自分の子供なのに察せないJaimeバカすぎる。父親と名乗れない彼も彼で可哀想だけど。
小さい時は、どんなにかわいくても、成長したJoffは最悪な奴に育った。
Cerseiさえも、Joffを制御できないし、王になったJoffは、傲慢さと残酷さが悪化。
娼婦をあてがって、Joffを、なだめようとしたTyrionもバカだけど。
もっと他の計画はなかったのかな。難しい。
そもそも誇り高きLannister家で、娼婦なんか好むのは、Tyrionだけだろうに。なぜ、それで、あのJoffが喜ぶと思ったのか。Tyrionは、普段は頭良いが、娼婦関連だけはバカだな心底呆れる。自分の女の趣味を、甥で王であるJoffに押し付けてどうするんだ笑。私がCerseiだったら、どこの馬の骨かもわからない娼婦らを王である息子にあてがうのは、侮辱として怒るけど。Cersei、それに関しては、あまり怒ってないんだな。GOTでは、どこの馬の骨かもわからない変な娼婦が平気で王宮に出入りしてたり、勝手に王の子供を堂々と生んだり、娼婦が調子乗りすぎてるなと思ったけど。あの世界の文化なんだろうか。
Little Fingerみたいな娼館オーナーが、堂々と王の会議にいるぐらいだから。そういうのに寛容な世界観なんだろう。個人的に、ちょっとどうかなと思う。でもCerseiは、Tyrionが娼婦を息子の為に呼んだ事より、息子が娼婦を意味もなく虐待した事に対して、息子の残酷さを心配してた。それ以外にも、Joffは、数々やらかしていたんだろう。
私が思うに、Joffがヤバいのは、周りの大人がちゃんと躾なかったせいもあるけど、やっぱり近親相姦の影響も出てしまったんじゃないかなと思う。もちろん、Myrcellaのような良い子も産まれるけど。
そういえば、Cersei自身が、娼婦を個人的に嫌っている様子はないけど、Tyrionの愛人探しに関しては頑張ってたな。父上に密告する為だろうし、Tyrionへの仕返しだね。勝手にMyrcellaを嫁にやった件。あれは、さすがに私がCersei でも激怒するよ。子供を産んだ事も、父親になった事もないTyrionだから、人の親の気持ちがわからないんだろうな。父から愛されず、母も死んでしまったTyrionには、わからないね。(そんなTyrionも可哀想だけど。)でも、Myrcellaの為とはいえ、母であるCerseiに相談なしに、急に嫁にやるのは、きつい。もちろん相談したら、絶対阻止されるだろう。でも、子供が人生の全てのCerseiにとっては、悪夢だろうし、トラウマである自分が、売られるように嫁いだ時の事も思い出したんだろう。最悪だ。
Tyrionの愛人に関しては微妙。好きでも嫌いでもない。でも狡猾な女だけど、なんか精神的に強そう。Sansaを守ろうとした姿勢は評価したい。やっぱり、ここに出てくるキャラって、善と悪で割り切れるものじゃないし良い面と悪い面の両方を持っているキャラばかりだ。
そして、Tyrionの愛人ではないのに、トバッチリを受けた娼婦は可哀想だが、彼女も自分の意思で、平和な田舎から危険な王都にやってきたお金&男が大好きな売春婦。王族や貴族や貴婦人たちの闘いに巻き込まれる可能性もわかった上で、娼婦トップでも目指してたんだろう。個人的に、こういう下品な女達より、選択肢もない変な所に嫁がされる貴族の娘達の方が可哀想(Sansaや、幼い頃のCerseiとか)。とはいえ、あの世界にいたら、田舎の農家だって平穏じゃない。Starkの子供達の身代わりで、焼かれて吊るされた農家の少年たち。名前もわからない顔もわからない少年たちだけど、さすがに可哀想だし、残酷な世界だ。
7) The destiny of Daenerys Targaryen... seed of the Mad King, daughter of the mad family
Cerseiが言ってたように、Targarian家は代々近親婚の家系で、一族の半分は、頭がおかしい。
これは、GOTの世界では広く知られている事。
しかも、小説から厳密にいうと、すぐに狂っていくのではなく、後から狂ってしまう事もあるとのこと。
Jaimeが殺した狂王は、幼少期から狂ってたわけではない。
鉄の王座に就き、どんどん人間不信になり、徐々に狂っていったようだ。
さて、Daenerys の運命はどうなるんだろう。
民を想い、奴隷を介抱し、善良で、努力家で、若く美しい女王 Daenerys Targaryen。
人徳で、仲間と部下を得て、どんどん信頼を得て、立派な君主に成長していっているかのように見える。
彼女の両親は兄妹で近親婚で、父親は狂王。
彼女は、父親のようになってしまうのでは?と恐れている人々もいる。
でも、賢く、心優しく、美しいDaenerysは、きっと立派な女王になるだろうと信じてる人々もいる。
ドラゴンが産まれて、さらに強く自信家になった。
Season 1のDaenerysと比べると、Season 2のDaenerysは、成長した。たぶん良い方向に...
私は1回目に観た時は、この時点では、まだ普通にDaenerysを応援した。
5周目の今でも、彼女をみていると、応援したくなるようなカリスマ性が彼女にはある。
だが、彼女はとんでもない事も口にしていた。この時点から。(DISNEYのプリンセスは絶対言わないような事を)
自分を街に入れてくれない人達に対し、Daenerysは、いつか、この街を炎で焼き尽くしてやる!!といった。
Thirteen, when my dragons are grown, we will take back what was stolen from me and destroy those who have wronged me! We will lay waste to armies and burn cities to the ground! Turn us away, and we will burn you first. - Daenerys
かなり怖い脅迫。Season 2で既に、ヤバい発言をしてる。
彼女についている人達も、彼女が、これから介抱する奴隷たちも、彼女を救世主とあがめるが...
まるで神のように。けど、そんな恐ろしい脅迫をするキャラが、本当に世界の救世主になれるのだろうか。
(最終章では彼女は見事に炎で焼き尽くしまう。狂ってしまう。不思議な事に、最終章まで、Daenerysが、本当に女王になると信じてたファンが多かった事。それがHAPPY ENDINGなのだと信じてたファンが多かったから、あの狂った最終章n彼女に納得がいかないと怒ったそうだ。でも、ちょと待って。彼女は急に狂ったわけではない。かなり早い段階で、色々とヤバい発言をしている。)
Daenerysは、炎と血で、汚れた世界を洗うそうだ。
新世界の神にでもなりたいんだろう。
そう、Death Notesの夜神月。
Daenery と 夜神月は、とても似ている。
始まりは善意だった。
世界をよくしたい。ただ、それだけだったのに。
(Daenerysの場合は、2点あるけど。世界をよくしたい + 自分の一族の王座を取り戻したい)
こういう類のキャラはかなり危険だと思う。
こういうのがカルト教を生む。狂信者をどんどん生んでいく。
ただ権力が欲しい、ただ家族を守りたいだけのキャラより、新世界の神になってやる系のキャラは危ない。
Daenerysは、敵と自分を裏切ったものには容赦ない。本当に容赦ない。
甘さなどない。徹底的にやる。それは、Season 2の時からもわかってた。
10話の最後、彼女は自分を裏切った侍女さえも、空の宝物庫に、閉じ込めた。あれは生き埋めと同じだろう。長年自分に仕えてくれた侍女にも容赦ない。自業自得だと思うけど、でも、迷いもなく、そうするDaenerysは、やっぱり敵にまわしたら恐ろしいなと思った。
初めてGOTを観た時、Season 2の時点では、私は、まだ Daenerys Targaryen は大丈夫だな、きっと素敵な君主になるだろうなと思ってた。Season 4あたりから、こいつヤバいかも...と思って、先が読めなくなった。
けど、今は、5周目。最終章もすべて観て、改めて最初から見ると、もうSeason 1の時点で、ヤバさの芽はでてたし、Season 2では、堂々と、炎で燃やしまくるぞ!とか脅迫してるし、敵と裏切者には全く容赦ないし、既にヤバいキャラだったんだな。
でも、別にDaenerys も悪とは思わない。彼女が救った人達からみると、むしろ彼女は、善どころか女神。それに、 Daenerys に悪意はないし、人を痛めつける趣味もない。ただ、自分に従わない奴は、炎で燃やす。それが彼女の正義。
立場によって、正義も悪も変わる。実に面白い。
これが、GOTの面白い部分だ。
ダークファンタジーの世界だけど、人間を、リアルに、うまく書いていると思う。
綺麗事ではない。真のヒーローなんかいないと思う。
8) その他のキャラやシーン
他にも印象深いシーンがあったり面白いキャラが出てきたりする。
個人的には、好きではないが、良いキャラだと思うのが霊長類最強女子 Brienne of Tarth。
Honorを建前に、大層な大儀を掲げて、立派な復讐心を秘めて、堂々と、誇りをもって、人殺しするキャラだ。誇り高き騎士、と美化されているが、まあ、ある意味、誇りある人殺しだ。
(そもそも、この殺しがOKで、あの殺しはダメって、そんなの立場によって違うだろう。あの誇り高きNedなんか、初っ端から人の首、はねてたし。最後は自分の首がはねられたけど。)
視聴者から見ても、この人殺しが善って、あれは悪とか、共感できるか否か、それは視聴者それぞれだろう。
だから、視聴者Aさんがみて"悪"と思っているキャラは、視聴者Bさんからみれば、“善”かもしれない。
多数の貴族の家があるから、肩入れする一族やキャラもいるだろうし、推しも、視聴者でそれぞれ違うだろう。
それに、毎回、誰かしら残忍に殺されているドラマなので、感覚も鈍ってくる。
個人的に、Brienneの場合は、私は理解できる殺しばかり。(←これも変な感覚だが、このドラマみると感覚鈍る)殺しをするようなキャラに騎士だろうと何だろうと、個人的に善も悪もないから、Brienneも別に、善キャラとは思わないけど。
義を全うし、君主を守る為に、復讐の為に、そして自己防衛。
まあ、彼女なりの正義があるだろうけど、別に、理解はできても、私は彼女を善とは思わない。
(善なのは、ShereenやMyrcellaのような子供達だよ)
Renleyが殺された時、自己防衛とはいえ、入ってきた部下を容赦なく、ぶっ殺したのは、かなりヤバい奴だなと思った。理解はできるし自己防衛なのもわかるが、怖すぎ。
Aryaと違って、戦いにエレガントさがない上に、あの怖い顔だ。
まあ、恐怖を感じさせる女剣士なんて、他の作品では、ほぼ見かけないので、迫力あったし、最初に観た時はスゴイと思った。男よりデカくって、男より強い女キャラなんて最高だなとさえ思った。
それでも、私はGOTに関しては、全章4-5回は観ている。最終章もとっくに観賞済。
良いキャラではあるが、最終章の一部B専の為のファンサービスのような気持ち悪いキスシーンをみてから、彼女をみると、もうギャグにしか見えない。(私の彼はコーヒー吹いたし、弟は爆笑しまくった)
美醜差別はしたくないが、そういうシーンが似合うキャラではないだろう。
そのせいで、もうあまり純粋な目でみれないし、毎回、あの怖い顔を見るたびに、笑いが込み上げてくる。
相手酔っぱらってたし。気持ち悪かった。
元々そんなに好きではなかったが良いキャラだとは思ってた。なのに、存在が気持ち悪いギャグにしか見えなくなってしまった。
(申し訳ないが、Jaimeもそのせいで、イケメンが台無しだ。二人の友情は良かったんだけど。あの気持ち悪いシーンで台無し。しかも、JaimeとCersei愛の踏み台になってしまった。まあ、ぶっちゃけ面白いから良いけど笑。でも、やっぱキモイ。)
Brienneは、屈強で本当に強いが、見た目は公式で醜い設定。
ドラマの女優さんだと、醜いというより怖いという印象が強い。初めて見た時は、彼女の表情もあるだろうけど、顔の怖さに若干の恐怖を覚えた。小説だと、公式で、これでもかってぐらい、かなり醜い容貌と何度も言及されている。純粋な青い瞳以外は、酷く醜い顔と身体だ。女らしい胸も曲線もない。Catelynが、その醜さに同情するぐらいだ。皮肉でBreinne the Beauty と言われて、野獣、牛、熊と罵られている。
ただ、童話にありがちな魔女の呪いで醜くなったわけではないのだ。生まれつき、男以上にデカい屈強な身体に鍛え上げたマッスルに、数々の戦いの傷跡。だから、全部、本当の姿。
彼女が男だったら、そこまで見た目については、言われないどころか、その傷は、戦いの誇りとさえ言われるだろう。
彼女の醜さこそが、彼女の武器だろう。
男より大きい屈強な恵まれた体格に、修行や戦いで得た傷。醜いのはそれらが原因だ。
さて、日本の漫画では、女剣士といえば、なぜか細い美女がテンプレ。対して、Brienneは、Realityがある。あんなに強いんだから、きっと修業もたくさんしてきたし、戦いもしてきただろう。その男以上に強い腕力、筋力、これが細い美少女で傷一つなかったら説得力ないし、そういうキャラは苦手だ。
でも、Brienneの強さは、彼女の見た目をみても、戦いの強さをみても、説得力がある。
漫画ワンピースでいうなら、ミスマンデーのようなマッスルで、ビッグマムのようなデカさで、ローラのような顔で、ミスマンデーのような表情で、キレると発狂したビッグマムのようになる。そして美女ではない癖に面食いだから、その部分もローラに似ている。
不細工な自分に唯一優しくしてくれた男性、イケメンでゲイのRenleyに片思い。
次に自分にまた優しくしてくれたイケメンで病んでいる重度シスコンのJaimeに片思い。
男運悪すぎる。もう少し、自分にあう男がいるだろう。
もっと視野を広めれば、自分に優しくしてくれる良い男は難ありのイケメンばかりじゃない。
色んな人が、彼女を認めている。あのデカい野人の男とかお似合いだよ。
漫画キャラで例えるなら、ミスマンデー+ローラ+ビッグマムの、3人を足して、2で割った女。
(ちなみに、私はミスマンデー、ローラ、ビッグマム、みんな好き。男より強いから!)
日本人が演じたら、絶対に吉田沙保里だ。(←Brienneというキャラも彼女を演じている女優?も別に好きでも嫌いでもないけど、吉田沙保里はスポーツ選手として、タレントとして好きな方です。)
吉田沙保里さんは、Brienneという醜いキャラを演じるには、可愛すぎるかもしれないが、特殊メイクでなんとかなる。とにかく、吉田沙保里さんしか思い浮かばない。霊長類最強女子。Jaimeも一発で吹っ飛ぶ。
(霊長類だから、もちろんドラゴンにはかないません)
ちなみに、Cerseiは、絶対に沢尻エリカ。
ヘルタースケルターのエリカ様(リリコ役)。イメージ的に。赤が似合うし、美に執着する絶世の美女だし。狂人や悪女の面も持っているし、性格も良くない。なのに妹の前では家族思いの優しい顔も持っている。
Cersei Lannisterと似ている面がある。
沢尻エリカと、吉田沙保里、それ以外は、まったく思い浮かばない。普段、アジア人ならだれが良いかなとか思って観ないし。基本的に、GOTに出ている俳優たちがベストなので。
ただ、沢尻エリカと吉田沙保里はなぜか自然と思い浮かんだ。
あと、沢尻エリカの覚せい剤関連の逮捕の件をみて、さらに。演じているキャラだけじゃなく、沢尻エリカ自身が、なんかCerseiっぽいなと感じた。
まず、性格が冷たそうだが、情熱的な部分もあると思う。
超絶美人、大女優、お金も男も、一見何もかも持っているようなのに、麻薬絡みの逮捕とか、もったいない事をするな〜と思ったし、凡人にはわからないストレスや悩みがあったのかな、と同情さえしてしまう。
美人なのに、幸薄いし、ダークな人だなと。
大好きな女優というわけではないけれど、でもどこか妖艶な魅力を感じる。
そして、赤いドレスに赤いワインが似合いそう。
さて、次はSeason 3。
小説も読んでいるから、ドラマもゆっくり見る予定。
まだまだ、時間はある。
Season 1〜 Season 2
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