『The Autopsy of Jane Doe
(ジェーン・ドウの解剖)(2016)』
(ジェーン・ドウの解剖)(2016)』
<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想です。
ネタバレありです。
ネタバレありです。
サスペンスホラーの部類かと思われますが、ホラー色の方が強いですね。
閉鎖された空間で、父と息子が運悪く体験してしまう奇妙で恐ろしい出来事。
ただただ本当に運が悪かったとしか言いようがないです。
あらすじ
バージニア州の田舎町で息子のAustinと共に遺体安置所と火葬場を経営し、検死官もつとめるTommyのもとにある夜、保安官から緊急の検死依頼が入る。一家3人が惨殺された家屋の地下から発見された20歳代とみられる身元不明女性の全裸死体、通称「Jane Doe(ジェーン・ドウ)」の検死をしてほしいというものであった。
Jane Doe とは日本でいう名無しの権兵衛みたいな感じで、身元不明、名前も不明の人間に使われる通称。
父Tommyと息子Austinは早速検死解剖を始めるが、切り取られた舌、傷つけられた膣内、通常なら見られない執刀時の出血、真っ黒に変色した肺、胃の中の不思議な紋様の布切れ、皮膚の内側の同様の紋様の入れ墨など、遺体に隠された不可思議な事実が次々と判明し、折からの暴風雨で電気が遮断、2人は様々な怪奇現象に襲われる。
これがあらすじ。
本当に運が悪いTommy と Austin。仕事してただけなのに。
全裸死体は、とても美しい。外側は美しいのに、中身は拷問されてぐちゃぐちゃ。
奇妙なマークもみつかった。
解剖をつとめた2人は「Jane Dou」としてきた女性の遺体は、1693年のニューイングランドで起きた魔女狩りの犠牲者であることを突きとめた。
実際におきた事件で、Salem witch trials(セイラム魔女裁判)として、歴史に刻まれている悲惨な事件だ。
200名近い村人が魔女として告発された。その中に本当の魔女がいたかどうかは不明だが、見境なく告発されてたので無実がほとんどだろう。
この映画の死体の正体は、魔女(または魔女拷問にかけられ殺された人間が、復讐のために悪魔になったのか、拷問された苦しみから死後も生き続ける念に変わったのか)。
まあ、死体というのはおかしいかもしれない。解剖で、実は死んでいないと判明された。
だが映画の中で、このJane Douが動き出して人を殺すといったものではない。むしろ、呪いで、殺しているんだ。だから、このJane Douが埋められてた家に住んでた、一家が惨殺された事件も、このJane Douが殺したんだろうな。
うーん。想像できる展開でしたね。
解剖しながら真実を突き止める展開は面白いけど、やっぱり魔女拷問にあった人かーってのは想像できた。
ただの死体じゃないと、タイトルやあらすじの時点でわかるようなもの。
最後、お父さんも呪われて死んでしまい、息子も死んだ。運が悪かった息子の恋人も死んだ。
この3人は運が悪すぎ。
このJane Douとかかわった連中はみんな苦しんで死んでいくのかな。おそろしい。
さて、このJane Douは、魔女なのかそうでないのか、まあどうでもいいですね。
元々魔女だったとして、人間だったとしても、いずれにせよ、女は今も生き続けて復讐をしている。
私が思うには、彼女は既に死んでいると思います。
でも念は生きている。
これこそ、HUNTERxHUNTERという漫画に出てきた、死後も生き続ける念。
又は死んでから発動する念。
この念は、死んでから発動するので、さらに強いし厄介。
Jane Douの呪いはこれに値すると思います。
死後の念。
これを除念するのは、むずかしいでしょう。
そう、除霊というより、除念といった方がピンとくる。
実際に、魔女裁判にかかった人の念は今も根強いでしょうし、生き続けているでしょうね。
心霊スポットとか、私は信じてます。
心霊スポットというより、苦しんで死んだ人たち、悲しんだ人たち、死んだあとでも、念はその場に残り、その一帯の空間をどよーんとさせているのは、あると思います。
よっぽどの鈍感じゃない限り、霊感もってなくても感じるかなと思うんですがね。
まあ、そのようなところには近づかない、関わらないようにしたいものです。