京都・2018年日帰り旅行G
★『二条城 〜 大政奉還から150周年』その伍
二の丸庭園
★『二条城 〜 大政奉還から150周年』その伍
二の丸庭園
2018年、今年6月に京都に日帰り旅行に行った時の記事や写真を順次アップします。
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/1518/0 の続き・・・
二の丸庭園
作庭の年代については記録や作風から推測して、慶長7年(1602)〜8年(1603)頃(家康時代)二条城が造営されたときに、その建築に調和させて作庭されたものです。しかし、寛永3年(1626)(家光時代)の御水尾天皇行幸のために一部改修を加えられたと考えられています。
書院造庭園である二の丸庭園は神仙蓬莱の世界を表した庭園と言われ、また八陣の庭とも呼ばれています。
神仙蓬莱の世界かぁ・・・素敵ですね。
確かに庭園を見ると別世界の高い場所にいるかのような気分になり落ち着きます。
さて、神仙蓬莱とはどのような世界でしょうか。
そういえば、実家の和室の掛け軸にも似たような風景がありましたね・・・
まず、神仙蓬莱とは、神仙思想がくるものです。
中国語でも、神仙思想といい、Shen-xian si-xiang とよみます。
(私は中国語勉強中)
古代中国では、不老長寿の人間、いわゆる仙人の実在を信じており、みずからも仙術によって仙人たらんことを願った思想です。前4世紀頃から、身体に羽が生えていて空中を自由に飛行できる人が南遠の地や高山に住んでいるとか、現在の渤海湾の沖遠くに浮ぶ蓬莱などの三神山に長生不死の人とその薬があるとかいう説があり、そのような人々が仙と呼ばれたのだそうです。仙人になるには、体操による訓練か薬かのどちらかが選ばれ、両方の研究は唐代以後にも続けられ、その過程で中国の医学や化学が発達したのだとか。この神仙思想が道家思想や五行説と結びついて成立した宗教が、中国3大宗教の一つとされる道教です。
(現在の中国は、共産主義になって、宗教どころか昔の歴史も文化も、あってないようなものですけどね。逆にこのような昔の中国の文化や歴史は、台湾、又は世界の各地に散った中華系の民族達に受け継がれています。)
池には3つの島が浮かんでいます。中央にあるのが蓬莱島、その左右に鶴島と亀島。
4つの橋をかけ、西北隅に滝を設けています。亀島は亀の形に、鶴島は鶴の形にそれぞれ名前のとおりに石が組まれていますが、蓬莱島は亀島とともに見えるアングルからは鶴の形に、鶴島とともに見えるアングルからは亀の形に石が組まれていて、常に鶴亀の一組を表現する趣向となっています。まさに神仙蓬莱の世界を表現しているようです。
庭園を眺めていると、心が安らぎます・・・
アメリカの実家で、10年ほど前、元々プールがあったところを埋め立てて日本庭園にしたのですが、母一人では手入れが中々大変で庭師を週2で雇っています。しかし、アメリカ人やメキシコ人では、中々思うように手入れしてもらえないので、2年前から日本人のプロを雇いました。やっぱり、違いますね。すごく綺麗になっています。旅行などで家を空ける時は毎日手入れにきてもらっています。こんな立派な二の丸庭園とは比べられない小さな自己満足の日本庭園だけれど、心安らぐといって母が気に入っていますし、実は結構、アメリカ人(白人)に人気がありますね。
日本の家では普通の日本庭園であっても、結構アメリカでは珍しいので人気です。
写真: ブログ管理人撮影(転載禁止)
>>>参照サイト<<<
https://www.travel.co.jp/guide/article/22984/
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/nenpyo/index.html
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