2022年03月23日
腸内環境の改善に短鎖脂肪酸を増やすのが良い

そこで、腸内にもともと存在する善玉菌を育てる方が良いのではと言われています。最初の善玉菌を摂取する方法をプロバイオティクスと言い、次の腸内の善玉菌を育てる方法をプレバイオティクスと言うように区別しています。
どちらの方法も、腸内に善玉菌を増やすための方法ですが、ではなぜ善玉菌を増やせばよいのかと言うとあまり理解されていないようです。端的に言うと、短鎖脂肪酸を多く作るためその原料である食物繊維と善玉菌が必要だからです。
この短鎖脂肪酸とは、何なのかを知りたい方はぜひ続きをご覧ください。
短鎖脂肪酸とは

それとは別に短鎖脂肪酸が作られると大腸内が弱酸性になり、悪玉菌の活動を抑制することで発がん性物質(二次胆汁酸・有害な腐敗産物)ができ難くなります。また、カルシュウムやマグネシュウムなどのミネラルが水溶性に変化して体内に吸収されやすくなるとも言われています。
これらを効果別にまとめると
発がん予防効果
短鎖脂肪酸が腸内を弱酸性にすることで発がん物質ができにくくなるため大腸がんの予防効果がある。また大腸細胞の異常な増殖を抑えて、大腸細胞の病変を抑えるため大腸がんの発症を抑えることができる。肝臓がん細胞に作用して肝臓がん細胞の増殖を抑えると言われている。(主に酢酸の効能)
バリア機能の強化
短鎖脂肪酸の一つである酢酸には病原性大腸菌に感染しても、毒素が体内に入り込みにくくすることが分かっている。なお、酪酸には粘膜物質であるムチンの分泌を促し、大腸を保護する働きがあります。(酢酸・酪酸の効能
免疫機能の適正化
全身の免疫細胞の60%があると言われている腸の免疫が強くなりすぎると過剰な免疫反応が全身に影響すると言われていますが、酪酸には過剰な免疫反応を抑える免疫細胞を増やす効果があります。(酪酸の効能)
肥満の予防効果
短鎖脂肪酸は脂肪細胞へのエネルギーの取り込みを抑えることにより、脂肪細胞の肥大化を防ぐとされています。また、神経細胞に作用して交感神経を刺激してエネルギー消費を促すなどエネルギーバランスを整えると言われている。(主に酪酸の効能)
糖尿病の予防効果
酪酸は腸管に作用して、腸管ホルモンの分泌を促す作用があり、インスリンを分泌する腎臓細胞の減少を抑えインスリンの分泌を促す作用がある。現実に糖尿病の治療薬にも使われている。(酪酸の効能)
食欲の抑制効果
酪酸やプロピオン酸には腸管細胞から腸管ホルモンを分泌させ、脳に作用して食欲を抑える働きがある。また酢酸自体はそれ自体が脳に作用して食欲を抑えるのではと言う研究報告もある。(酪酸・プロピオン酸の効能)
こんなに素晴らしい効果がある短鎖脂肪酸がもう少し見直されてもよさそうに思うのですがいかがでしょうか。
短鎖脂肪酸の増やし方
一番使用されると言われるでんぷん性植物繊維とは、レジスタントスターチと言った方が分かる人が多いと思いますが、消化されないでん粉のことで、難消化性でん粉とも言われていて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の性質を併せ持つと言われバナナ・ライムギパン・トウモロコシなどに少し含まれています。含有量は(3%〜4%)ほどですから食物から取るとしたら効率は非常に悪いです。
現在では、生成したレジスタントスターチも手に入りますので、そちらで摂取することもよいのではないでしょうか。(1日の摂取量目安は5g〜20gとされています)
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オリゴ糖の中の代表的なフラクトオリゴ糖は短鎖脂肪酸の中の酢酸を多く作るこのが知られています。酪酸を多く作りたい時にはやはりレジスタントスターチの方が良いようです。
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これらのでん粉性食物繊維を酢酸菌が発酵させると酢酸ができ、酪酸菌が発酵させると酪酸ができ、プロピオン酸生産菌が発酵させるとプロピオン酸ができるといわれています。

このことが、食物繊維をしっかりとっても、症状が改善しない人がいる理由の一つなんです。
こんな場合に有用なのが、同時にサプリで短鎖脂肪酸を摂取するという方法です。これで、一時的にでも腸内環境が良くなり、善玉菌が増えれば食物繊維との発酵が進み、短鎖脂肪酸が作られるという良い循環が始まると言う事になるのです。
短鎖脂肪酸をサプリメントでとる

実用的なサプリとしては、短鎖脂肪酸を直接接種すのではなく、腸内で短鎖脂肪酸を増やすものが良いようです。中でも近頃その効能が話題になっている「酪酸」を増やす酪酸菌を含んでいるサプリです。

腸内にまで酪酸菌が届けば、でん粉性食物繊維と酪酸菌により短鎖脂肪酸である「酪酸」が作られるという仕組みです。
酪酸を増やすための「酪酸菌」を主に配合してあるもの
その他、酪酸菌と乳酸菌をセットにして錠剤やカプセルにしたものが数々あります。酪酸菌以外は胃酸にはほとんど耐えられませんので、短鎖脂肪酸を作るのが目的であるなら、何らかの処理を行って、大腸まで届くような工夫がしてあるものを選んだ方が良いと思います。
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まとめ
短鎖脂肪酸はあまり聞きなれない言葉ですが、この中の一つの酪酸菌が、近頃注目を浴びていることにより、色々なサプリが発売されるようになりました。しかし、何のために必要かを理解していないと、十分に活用できないことになります。
なぜ、短鎖脂肪酸を増やす必要があるかは、「腸内環境を整える最新の方法」を参考にしてください。
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