2019年05月21日
ベランダのFRP防水修復をDIYで行う(第三弾)
第二弾では旧FRP層と新しいFRP層を強力に接着する目的でプライマーを塗りました。この工程が終了したら乾燥後にもう一度サンドペーパーで表面を荒らしてアセトンで清掃作業を行います。今度は簡単に激しい凸凹を削る程度でよいと思います。
それが済んだらいよいよ、FRP層を作る工程です。ガラスマットを引いてPRF樹脂をしみ込ませていきます。
せれではもう一度工程一覧を振り返ります。
工程一覧
- 剥がれかかったトップコートを剥がす。
- 表面をサンドペーパーで荒らしアセトンで清掃
- プライマーを塗る
- 乾いた後に再度サンドペーパーで荒らしてアセトンで清掃
- FRPの痛んだ部分の上にFRP層を作る酷いところは2回繰り返す
- FRP層を作ったところだけプライマーを塗る
- 乾いた後にサンドペーパーで荒らしアセトンで清掃
- トップコートを塗る
このうちの3.プライマーを塗るまでが終わったことになります。
FRP層が痛んだところだけに新たにFRP層を作ります。痛みの激しいところは2層作ることにしましたので同じ作業をぅり返すことになります。
この作業はFRP樹脂が硬化するスピードと、作業にかかる時間がタイミングが合わないとうまくいきません細かなところまでよく読んであらかじめシュミュレーションをして見ると良いかもしれません。
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FRP層の痛んだ部分の上にFRP層を作る
先ずは出来上がった状態をご覧ください。写真の緑の線内がFRP層を2層作った部分です。FRP樹脂は透明なのでほとんどわからない。ガラスマットは白いが樹脂が浸透していくとほぼ透明になる。写真で見ると少し白っぽいところがFRP層を作ったところです。写真は、2層完成後です。赤い線はガラスマットに1mごとに入っている線です。
写真ではあまり良くわからないですが、現物を見ると結構な厚さにFRP層ができていて防水効果がありそうに見えます。
今回使った材料と道具
【FRP商品ガラスマット1kg 耳あり・ほぐしあり】100cm×255cm 価格:719円 |
ガラスマットは1m幅で長さ1mごとに赤い線が入っています。今回使ったものは#380もので厚さは0.6~0.8mmで端がほぐしてあります。2回に分けて厚くするので排水溝の部分の細工がしやすいと思います。
このガラスマットは、端がぼぐしてありますので重なり分が厚くならないで段差ができにくくなっていますが、そのまま使う平面部分は言いにですが、立ち上がり部分などの自分でカットした部分は、ほぐそうとしたがうまくいかないため、切りっぱなしで行うしかなかった。自分でのほぐしはあきらめて、段差が出ても問題がないように配置を考える方がよいようです。
【FRP樹脂 FRPポリエステル樹脂 ノンパラ 2kg】ワックス無し 価格:2,138円 |
FRPポリエステル樹脂です。ノンパラとはワックスが入っていないので次の処理の前の表面の荒らし処理がいらないと言われている。
ただし、硬化後も表面がベトベトしているので、異物の混入が起こりやすいことと、完全硬化したかどうかの判断がむずかしい。今回これを使った理由は、インパラ樹脂を使った場合次の作業の前に行う表面の荒らし作業とワックスの除去が完全に行われない場合、後日のその上の層との剥離が心配だったからです。今回のベランダは以前プロが行ったにもかかわらず早い段階でトップコートの剥がれがあったことから、素人が行うには難しいのではと思ったからです。見栄えより実を取ろうということからです。
価格:538円 |
FRP硬化材100ml入り。
硬化剤の量は温度により違うので、素人には非常に難しかったです。硬化が早すぎると脱泡作業の途中で硬化が始まるので表面にダマが残ってしまい表面処理に苦労します。硬化が遅すぎると完全硬化までに時間がかかるので次の作業に移れなく、トップコートを塗るまでを1日で終わらせられない。
硬化剤の量は冬の寒い日は、2%から3%・春は1%から2%・夏の暑い日は.05%から1%と言われてます。今回は5月でしたので、初めは2%位で行ったのですが、排水溝回りなど時間がかかったせいか、脱泡作業中に硬化が始まってしまい苦労しました。
価格:950円 |
FRP樹脂を塗ったときガラスマットの下に残った泡を追い出すための脱泡ローラーです。これにはアルミ製の細かな筋の入ったネジローラーを使いましたが、もう一種類、黒豚の毛を利用した脱泡ローラーもあります。
価格:1,018円 |
違いは、ネジローラーは泡を追い出すのが目的ですから、泡を抜く方向に転がしていくものですが、豚毛ローラーは硬い毛を利用して樹脂に穴を置けて泡を消すタイプです。アルミネジローラーは使用後アセトンにつけておけば再利用可能ですが、豚毛のローラーは硬化が始まってしまうとアセトンにつけてもなかなか元には戻りませんので再利用はできそうもないということで選びました。
使ってみた結果平らな場所で使いにはよいのですが、細かな場所を行うには難しかったです。次は豚毛のローラーを使ってみたいです。
作業開始
プライマーを塗り終わって完全に乾燥してから、表面をサンドペーパーで軽く荒らし、アセトンで清掃を行います。この作業は、プライマーを塗ってあるのであまり神経質にならなくても簡単に行う感じでよいです。プライマーを塗れば荒らし作業はいらないと、書いてあるサイトもあるくらいですから。
いよいよFRP層を作ることになりますが、全体の流れとしては➀ガラスマットを置く。AFRP樹脂をローラーバケで伸ばし、しみ込ませる。B脱泡ローラーでガラスマットの下に入っている泡を追い出す。
基本的にはこれで完成です。
ただし、実際に行ってみると細かなところで問題があります。
まずは、立ち上がり箇所にガラスマットを置き、FRP樹脂をしみ込ませる時、ガラスマットがズレてしまい位置調整が大変になります。
こんな時は、最初にガラスマットを置く個所に先に樹脂を塗り、そこにガラスマットを張り付けるようにすると位置の固定が簡単です。その上からローラーバケで樹脂をしみ込ませて脱泡ローラーで泡を逃がすと簡単です。
今回の場合排水溝周りにガラスマットを敷くところが一番大変なところですが、ガラスマットをいくつかのパーツに切ってから重ねるように順々に張り付けていけばうまくいきました。
続きは「第四弾で最終工程トップコートを塗る」までをご覧ください。
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ただし、2枚重ねで1回塗りならもっと持つそうですが、私の場合は慎重を期して、1回乾燥してからもう一度同じ工程を繰り返しての2度塗りですから、使用量が増えたようです。
ガラスマットに染み込んでいくので、完全に染み込むまで塗っていきますので、塗る量は調整できません。
塗装するにはこれからが良い時期ですので頑張ってください。
FRP 用のポリエステル樹脂は、平米辺りどの程度使用したでしょうか?