2022年11月21日
Wordできれいな日本語組版を目指す。
Microsoft WordはWindowsパソコンのほとんどにインストールされているワープロソフトです。しかし、このソフトで複数ページにわたる文書を組み上げたときに、JIS規格に規定されている組版ルールに則っていない個所が随所に見受けられます。このような文書を見慣れてくると違和感に気づき難くなり、当たり前になってしまわない為にも、時には組版ルールに則ったきれいな日本語文書を作ってみませんか。
この日本語組版ルールとは、簡単にまとめるときれいな日本語組版に必要な日本語の決まり事をまとめたもので、これがすべてではないがこれを基本として組版を行うことで後世にも日本語組版文化を伝えていくべきだと思います。
そこで、Wordでくみ上げた文書の問題点を挙げ、Wordの機能だけで日本語組版ルールになるべく近づける方法を考えてみました。
詳しい事は続きをご覧ください。
Wordの標準書式の問題点
Wordの標準書式で文書を組んだ場合用紙はサイズがA4縦置き、文字サイズは10.5ポイントで40文字横組み、36行・行送り18ポイント・フォントは日本語がMS明朝・英文はCenturyとなります。
しかし、この設定のまま長文を組んでいくと幾つかの違和感のあるものになってしまいます。ここでは、標準書式で組んだ例をあげてその幾つかを指摘してみたいと思います。
@字送りが広くなる
A隣のページや段と行位置が合わない
B句読点がぶら下がり設定になっている。
C本文中のアルファベットの書体が日本語書体より太い
目立つものでもこんなに例が挙げられます。
これらの原因の一つはWordがもともとは英文ワープロソフトであったことのようです。日本語の文字が一字一字を同じ送りで送るのに対して、アルファベットは一字一字がピッチを持っていて送りは文字によって違うのです。
このため、英文の書式を作る時は、用紙の左右に余白を決めてその中に文章をつくり、一行に入りきれなかった場合は、単語単位で次の行に送ったり、単語同士の間隔を詰めて送り込んだりするようにします。これに対し日本語組版では、文字の送りは文字の大きさと同じ送りにしなければならないのですが、先に余白を決めてしまうと、文字の入るスペースの横幅が文字のサイズの倍数になっていない場合一文字が次の行に押し出され開いたスペースを行全体の字送りを調整して埋めることになるので、文字間が開いた間の抜けて感じになってしまうのです。
この他にも、日本語特有の規則に沿うように書式を決めないと美しい日本語組版を行うことはできないのです。
問題点を知って対策を取れば、見違えるような文書が出来上がると思います。
これらの原因と解決策について知りたい方は、「Wordで美しい日本語組版を目指す」をご覧ください。
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