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2020年10月22日

無線LANルーターの買い替え時に知っておきたいこと Wi-Fi遅いなどの困ったの解決方法

wi-fi.jpg無線LANも一般的になってから20年近くたつので、最初の頃に導入した方は今使っている無線LANルーターがどの規格に当てはまるのか、最高速度や使用周波数などが分からないという人が案外多いようです。
パソコンやスマホを買い替えてもインターネットの回線を変えても一向に通信速度は変わらないような気がするという人は、一度ルーターの規格を調べた方が良いかもしれません。
無線LANのカタログを見ても11a・11b・11g・11n・11ac・11ax対応などと書いてあるがどの規格が最新なのかもわかりづらく、何を買い替えたらよいのかもわからないのが実情のようです。
2020年現在無線LANルーターの最新規格はIEEE802.11axとなっています。ただし、無線LANルーターを最新にしても、他の環境によっては思うように速度の改善はできないかもしれません。
そこで、買い替え時に知っておきたいことをまとめてみましたので是非続きをご覧ください。
↓↓↓続きはこちら
無線LANルーター規格

muse lanru-ta-.jpg無線LANの規格は1999年に登場した、IEEE802.11aと11b辺りから一般に浸透してきました。その後、2003年に11gが2009年に11nが登場しましたが、ネーミングのせいか何が違うのかさえはっきり把握している人は少なかったようです。
そこでもう一度これらの違いを復習してみましょう。
このころのルーター規格は速度と周波数の違いが主なものでした。

IEEE802.11aは
使用周波数5GHz・速度は54Mbpsで周波数帯が5GHzのため壁や天井などの障害物に弱く通信距離が短いため敬遠されあまり使われなかった。

IEEE802.11bは
使用周波数2.4GHz・速度は11Mbpsで最高速度は低いが壁や天井の影響を受けにくかったので多く使われた。ただし、同じ周波数帯を使う機器が多かったため、電波干渉により通信が不安定になったり通信速度が低下しやすかった。

IEEE802.11gは
使用周波数2.4GHz・速度は54Mbpsですので、壁や天井の影響を受けにくく速度が速いと言う事で、一時期は
この規格を使う事が非常に多かったようです。

IEEE802.11nは
使用周波数2.4GHzと5GHz・速度は600Mbpsと言う事で周波数帯が2.4GHz帯と5GHz帯の両方を備えていてその時の状態により切り替えることができるため、環境によりどちらかを選ぶことができる優れものです。なおかつ、速度もけた違いにはやい600Mbpsと今でもほぼ問題が無いと思われます。

IEEE802.11acは
使用周波数5GHz・速度は6.9Gbpsですので、使用周波数帯が5GHzですから障害物の少ない至近距離の通信に特化して速度を11n規格の約10倍に引き上げたものです。ただし、この速度が出るルーターは現在存在しません。将来的なことを考えた規格ですので今後の新製品が楽しみです。

IEEE802.11axは
使用周波数2.4GHzと5GHz・速度は9.6Gbpsと言う事で11ac規格の周波数帯に2.4GHzを加え最大速度を9.6Gbpsまで引き上げた規格です。

正式名称はこのような規格となっていますが、最後の2文字程度が違うだけでしかも規則性が無いので非常に分かりにくい状態です。そこで、最も新しい11ax規格をWi−Fi6と呼ぶことになりました。ほかの規格もわかりやすく11ac規格をWi−Fi5とし、11n規格をWi−Fi4と呼ぶことにしました。
こうすることで、どの規格が新しいかが一目でわかるようになったわけです。


実際の製品の規格

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無線LANルーターの規格はあくまで理論上の最大速度ので、この規格の物を買えばすべてこの速度が出るわけではありません。
例えばWi−Fi6規格の場合一つのチャンネルの周波数帯域(周波数帯の広さ)を大きく取り同時に通信できるストリーム数(同時に通信できる数)をたくさん取ることにより実現できるのですが、最大速度の9.6Gbpsを実現するためには周波数帯域は160Mhzを使いストリーム数は8ストリームを実現しなければなりません。しかし現在販売されているものでは4ストリームが最高ですので、現在の最速は4.8Gbpsの商品が最大です。

インターネット速度だけに絞ると、もっと問題なのはインターネット回線の速度が一般的なものでは最大1Gbpsの物が主流である点です。(最大のサービスでも10Gbps)このような環境ではルーターを変えてもインターネット速度が目に見えて早くなることは期待薄です。
ネットワークの構成にスイッチングハブなどに有線LANを使っている場合はそれらの機器の最大速度、早い物でも1Gbpsの物がほとんどですのでこの辺がボトルネックになる場合が多いです。
現在販売されているパソコンも高速無線LAN搭載と書いてあるものでも2.4Gbpsがほとんどです。

それでは、実際はどの程度の速さがあれば問題なく通信ができるかというと、インターネットで動画を見るには4K動画でも20Mbpsの速度を持続できれば良いとされていますので、それからすると相当古い規格でも全然問題ないことになります。
ではなぜ速度不足を感じるかというと、一般家庭でも同時に繋がる機器が増えたことに原因の一つがあるのです。今ではWi−Fiにつなげる機器はパソコンだけではなく、スマホ・プリンター・TVなどどんどん増えているので同時に通信を行う事が当たり前になてしまっているのです。
例えば2台の機器が同時に通信を行えば、理論上速度は半分になりますし、近くの他家の無線ルーターや電子レンジなどの電波干渉が起こる場合も多いので、電波干渉の少ない5Ghz体を使い、階の違いなど距離が離れる場合には中継器を使うなどしなければならない場合もあるのです。
どの機種を揃えればよいのか


全てを今から揃えるのなら、Wi−Fi6規格のルーターを揃えるのが良いかもしれません。ルーターはそう簡単に買い替えるものではありませんし、技術改革は思っているより早く進むものです。何年か後には周りが追いついてくるでしょう。
Wi−Fi6対応ルーターと言っても速度は色々あります。ストーリーム数が多いものほど高速になりますので、規格詳細を確認してください。外見で確認するにはアンテナの数が多いほど高速だと思っても良いです。
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現在のネットワークで速度に問題がある場合は、最初に現在のインターネット回線の契約速度と無線ルーターの規格を調べてください。

Wi−Fi4より前の規格(IEEE802.11a・11b・11g)であればルーターの買い替えを考えた方が良いようです。

Wi−Fi4以降の規格であるにもかかわらず。スピードに問題がある場合はその原因を探り対策を取りましょう。
考えられる原因は次のようになります。

◎他のルーターのチャンネル間での干渉

2.4ghztai.png2.4Ghz帯のチャンネルは14チャンネルありますが1チャンネルの帯域幅が狭いため普通は5チャンネル置きに使うのが普通です。つまりルーター同士が接近している場合は一度に4個の基地局が限界となります。
ところが、近年は何処の家でもルーターを設置するようになってしまったので、至近距離に4か所以上のルーターがある状況が当たり前になってしまいましたので、この電波干渉が原因でスピードが出ないことが多いようです。
また、ルーターによっては干渉で電波が弱くなると自動的にチャンネルを変更する機能を持っているものがありますが、空きチャンネルが少ないわけですから、どこかにシワ寄せが来ることになるので、当然通信は不安定になってしまいます。
右の図はスマホの無料アプリWi-Fiアナライザーで調べたチャンネルグラフですが、これで見てお分かりのように街中では、いくつものルーターの電波がひしめき合っていて空きチャンネルなどほとんどありません。ほかのチャンネルの弱いところに設定するしかないのが現状です。

5ghztai.png一方5Ghz帯は比較的すいてると言われていますが、近年はチャンネルによっては結構込み合っています。
5Ghz帯のチャンネルは大きく分けて3タイプに分かれています。W52(12チャンネル)・W53(12チャンネル)・W56(40チャンネル)という具合ですが、そのうちののW52とW53については気象レーダーと周波数が重なるため、屋外では使用禁止モードとなっていまして、もし、ルーター側が気象レーダー波をとらえた場合は強制的にチャンネルが変更されるように設計されています。

上の図でお分かりのように一つの電波の周波数帯域がこの例では80Mhzと非常に広いのでチャンネル数は多くても使える数は多くはありません。
特に最新のモデルでは、速度を上げるため帯域を広く取る傾向にある為5Ghz帯もそんなに余裕があるわけでもないのです。しかし、チャンネルグラフを見ると干渉はあまりないように見えます。これは5Ghzの周波数の特徴で、障害物に弱く到達距離が短いため離れたところにある無線ルーターの電波が届かないためだと思われます。

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個人の家で各部屋の壁がコンクリートで区切られている場合以外の場合は5Ghzの方が速度も混信も少ないのでお勧めになります。どうしても電波強度が落ちてしまう場合は中継器を使うという選択肢もあります。

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◎電子レンジなどの電波干渉

dennsirennji.png2.4Ghz帯を使っていて時々極端に通信速度が遅くなる場合に考えられるのが、電子レンジの電波干渉です。この使用周波数は2.4Ghz帯を使用していますので、電子レンジを使っている時だけ速度が落ちるのであればこれが原因です。実は電波干渉はレンジだけではないのです。例えばコードレス電話・Bluetooth・医療器械など数多くあります。時々極端に速度が落ちるのであればこれらの機器を考えるべきです。
この場合、手っ取り早いのは5Ghz帯への引っ越しです。
5Ghz帯では電波干渉が無いのかというとそんなことはありません。代表的なものが気象レーダーです。先にも述べましたが、タイプW52とW53チャンネルの場合には、気象レーダーと同じ周波数を使っていますので、一部環境ではこのチャンネルは使えません。しかし、影響は限定的ですので、実際に使ってみれば案外問題なく使う事ができます。窓際などを避けて設置して見て下さい。

◎壁や天井などがある為電波の減衰が激しいあるいは距離が遠い

2.4Ghz帯の場合は壁や天井などの影響が少ないので2階や2部屋離れた場所なども電波強度的には問題が少ないです。しかし、家の構造上壁や天井がコンクリートであったり、極端に大きな家の場合はやはり速度が遅くなります。この原因かどうかは、先に紹介したスマホの無料アプリの「WI-FIアナライザー」のシグナルメーターで見れば一目瞭然です。
この場合には無線LAN中継器を設置するか、2.4Ghz帯に切り替えて様子を見て下さい。

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どうしても2階・3階が繋がりにくいとか、特定の部屋が繋がりにくいなどの悩みがある場合は、「メッシュWi−Fiルーター」の導入を考えると選択肢もあります。
このシステムはメシュ対応の本体と中継子機から構成されていて、届きにくいところに中継子機を追加していく方式で、網目状に繋がる範囲を広げることのできるシステムです。

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Wi−Fi6対応でメッシュ対応ならこの商品があります。同時接続台数は10倍の150台以上対応です。性能は申し分ないのですが、外国製ですのでアフターが心配です。

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◎同時に使う子機が多い

古い規格の無線ルーターは同時に使う子機数が多くなると速度低下が激しくなります。現在ではWi−Fiに繋がっている機器はパソコン・スマホ・タブレット・プリンターだけでなく、テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電に加え照明器具・ロボット掃除機・ゲーム機などどんどん増える傾向にあります。
比較的新しいWi−Fi5対応規格の物でも10〜16台以下で使う事が推奨されて折ます。2〜3人の家族ですとパソコン・スマホ・テレビ・ゲーム機だけでも限界に近い数になっている場合が多いです。
これを回避するにはやはりWi−Fi6規格のルーターに変更するべきです。この規格の商品は色々な技術により同時接続台数を飛躍的に増やしなお速度が落ちないよう工夫されています。

おすすめの機器

契約しているインターネット回線の最大の速度はどの契約でしょう。今までは1Gbpsがほとんどですが、近頃の契約では10Gbpsの契約も出始めています。しかし。何年も前の契約の物では300Mbpsや600Mbpsもあり得ます。この際契約を確認しましょう。
この時設置されているルーターも無線ルーターなのか有線ルーターの後に無線ルーターを付けているのかも確認しましょう。有線ルーターの後に無線ルーターを追加するのであればいくら無線ルーターを最新のものにしても有線ルーターの最大速度以上は出ませんので投資が無駄になってしまいます。
10Gbps契約以外ですとほとんどの場合有線ルーターは1Gbps最大のものですから、もっと速い速度が必要であればこの際契約を変更すべきです。
ただし、現在の通常のインターネットサービスに必要な速度はというと4K画質の動画を見る時でも、20Kbps程度の速度があれば問題ないとされています。速度に不満を持っている場合のほとんどは、20Kbpsの速度も出ていないと言う事になります。
その原因を解決してくれる機能の大部分を備えているのがWi−Fi6規格のルーターだからです。

無線LANルーターだけ変えても、子機にあたるパソコン・スマホ・テレビ・プリンターなどWi−Fiで繋ぐ機器がその規格に合っていなければ真価を発揮できないのですが、先ずは基幹部分を整えておけば後は後々少しずつでも揃えていけるというわけです。

現在国内最速の無線ルーター WXR-5950AX12(BUFFALO)

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このルーターはインターネット回線速度10Gbpsに対応、Wi-Fi6規格対応のため2.4Ghz・5Ghz帯両方が使え、各家庭の環境により最適な条件を提供できます。
実験では現在の国産最速ルーターであると言われています。
安心の国産品ですから説明書も日本語でサービスセンターも完備していますのでもしもの時は安心です。

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この商品については「話題の面白い商品紹介」で詳しく説明しています。

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WIFI6対応のゲーミングWi−Fiルーターと言われるようにゲーミングLANポートを装備しているのでこのポートに接続されたデバイスは優先的にパケットを処理するように設定されています。
同じASUS製のルーターを繋ぎ合わせて広い通信範囲を提供するメッシュネットっワークシステムを構成することができます。

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インターネット接続1Gbpsの無線ルーターですので、10Gbps回線でも1Gbpsしか出ませんので注意してください。Wi−Fi6規格対応ですが、5Ghz帯ですと最大規格1.2Gbpsですが2.4Ghz帯ですと最大規格300Mbpsとなります。
取り合えず5Ghz帯も経験してみたいという方には投資金額が少なくて済む選択肢です。

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