2021年03月30日
ふとんの手入れは天日干しでよいのか?
昔からふとんの手入れと言ったら天日干しがあたりまえでしたが、本当にこれが最善の方法でしょうか。
寝心地・衛生面・便利性などの面から検証してみたいと思います。
ふとんの状態を悪化させる要因は、湿気によるカビ・ダニ・細菌繁殖ですが、天日干しで改善できるのは、湿気だけだそうです。天日干しでふとんの表面温度は上がっても50°Cだそうですが、ダニが死滅する温度は60°Cですし、温度が高くなるとふとんの奥深くか、裏面に移動してしまうので殆ど効果なしだそうです。
太陽光の紫外線による殺菌作用は、現実にはほとんど効果がなく、かえって材質の劣化を招くことの方が問題のようです。
これらをひとつひとつ解説していきたいと思いますので興味ある方は是非続きをご覧ください。
↓↓↓続きを見る。
毎日寝ているふとんは、人の汗による湿気でカビの生えるリスクはかなり高いとされています。そのため、床や畳に直接敷いたままのいわゆる万年床の場合は、布団の裏側に黒いシミのような斑点が現れる場合がります。
これがカビです。この時はすでにふとん内部は相当なカビが繁殖していますので、このまま使用することは健康被害が出る場合もあります。
人はひと晩寝ている間にコップ1杯もの汗をかくと言われていますので、昼間の間に最低でもこの分を乾燥させなければ湿気はどんどんたまっていくことになります。
この湿気と人の皮脂などをエサにダニが繁殖することになります。ダニ自体はそんなに害はないのですが、そのフンや死がいを大量に吸い込むことで、アレルギー症状が出たり、喘息になったりすることがあります。
一昔前は、朝布団をたたんで押し入れに入れておけば、密閉度の低い部屋や押し入れは換気機能があり自然にある程度は乾燥したものです。しかし、現代の家は密閉度が高く特に押し入れは完全密封状態ですのでこの機能はほぼありません。
とは言っても現代の生活では、ベットの生活が増えていますので、これほどひどい事にはなりにくいと思いますが、それでも寝具の湿気対策には気を付けなければなりません。
1年中見られるダニと言えばヒョウヒダニです。このダニは0.3mm~0.4mm程度の大きさですから目視で発見するのは難しいです。
人を刺す事はないのですが、室温20℃から30℃・湿度60%~80%の環境で、人のフケ・アカ・汗で大量発生し、このダニの死がい・フンがアレルギー疾患の原因となることは知られています。
ヒョウヒダニが大量発生すると、これをエサにするツメダニが発生します。大きさは0.3mm~1mm程度ですので肉眼でも発見できる場合もあります。このダニも基本的には吸血はしないのですが、まれに人間の体液を吸う事があるのでこの場合はかゆみや赤い発疹が出て、これが3~4日、長ければ1週間以上続く場合もあります。
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ふとんを清潔に保つためには、湿気対策と、人のフケ・アカ・ホコリなどの有機物質の除去が基本となります。
◎天日干し
湿気対策として、昔から行われている方法に天日干しがあります。確かに条件の良い時であれば素晴らしい効果が期待されますが、この好条件とは良く晴れた日の午前10時から14時の間ぐらいまでで、雨の翌日の午前中とか午後4時過ぎななると湿気が逆にふとんに戻ってしまう場合もあります。また、ダニは天日干しでは温度が低く死滅はしないことも解っていますし、逆に花粉やpm2.5などの付着の問題の方が大きいかもしれません。
昔天日干しの後には、必ず布団タタキでしっかりたたいてホコリを落とすことが、一般的になっていましたが、このふとんタタキが実は布団を早く傷める要因であることが指摘されています。
太陽光には、紫外線が含まれています。この紫外線で殺菌効果があると思っていましたが、実は、紫外線には大きく分けて3種類ありまして、UV-A・UV-B・UV-Cがあります。この内、実際に地上に到達しているのはUV-B波が大部分なんですが、このUV-B波には殺菌作用はほぼありません。この波長の紫外線は物の劣化に大きくかかわっていて、布団の表面の生地などを劣化させるのです。この状態で、強い衝撃を当てると生地の損傷が進み中綿が出てきたり、破れたりすることもありますので、ふとんの寿命を縮めることになります。
天日干しを行うなら、必ずふとんカバーをかけて10時から14時の間に行う。その後、掃除機をかけてください。これでも、ダニは死滅していませんので、その後何らかのダニ対策が必要になります。
◎ふとん乾燥機
ふとん乾燥機を使って乾燥させる方法は、一度に掛ふとんと敷ふとんまたはベットのマットレスの温度を60℃ぐらいまで上げることができるので、乾燥と同時にダニを死滅させることができます。
一見素晴らしい方法思えるのですが、これには注意が必要です。乾燥と言っても室内で行うのですからふとんから排出された湿気は部屋の中に拡散されます。もし密封された空間ですと、温度が下がれば再び湿気はふとんへ戻ってしまいます。必ず風通しの良い部屋で行ってください。
もう一つ、ダニは死んでも死がいがそのまま残ることになりますので、これがそのままアレルゲンとなります。
必ず、使用後は掃除機をかけて取り除いてください。
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◎ふとんクリーナー
掃除機でふとんをクリーニングしようとすると、ふとんが吸い付いてしまい、うまく移動できなくなってしまいます。この為掃除機にふとん専用のアタッチメントを取り付けて行う方法が一般的ですが、普通の大きな掃除機でこの作業を行うと案外大変な作業になってしまいます。そこで、ふとんクリーニング専用のふとんクリーナーをお勧めします。
近頃の商品は、UV-C(深紫外線)を使い殺菌まで同時に行うものや、温風が出るものまであるので一度に乾燥・ダニ死滅・殺菌・掃除機機能まで行えるものまで登場しています。
代表的なふとんクリーナー「レイコップ」については「話題の面白商品紹介」でも取り上げています。参考にしてください。
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寝心地・衛生面・便利性などの面から検証してみたいと思います。
ふとんの状態を悪化させる要因は、湿気によるカビ・ダニ・細菌繁殖ですが、天日干しで改善できるのは、湿気だけだそうです。天日干しでふとんの表面温度は上がっても50°Cだそうですが、ダニが死滅する温度は60°Cですし、温度が高くなるとふとんの奥深くか、裏面に移動してしまうので殆ど効果なしだそうです。
太陽光の紫外線による殺菌作用は、現実にはほとんど効果がなく、かえって材質の劣化を招くことの方が問題のようです。
これらをひとつひとつ解説していきたいと思いますので興味ある方は是非続きをご覧ください。
↓↓↓続きを見る。
湿気について
毎日寝ているふとんは、人の汗による湿気でカビの生えるリスクはかなり高いとされています。そのため、床や畳に直接敷いたままのいわゆる万年床の場合は、布団の裏側に黒いシミのような斑点が現れる場合がります。
これがカビです。この時はすでにふとん内部は相当なカビが繁殖していますので、このまま使用することは健康被害が出る場合もあります。
人はひと晩寝ている間にコップ1杯もの汗をかくと言われていますので、昼間の間に最低でもこの分を乾燥させなければ湿気はどんどんたまっていくことになります。
この湿気と人の皮脂などをエサにダニが繁殖することになります。ダニ自体はそんなに害はないのですが、そのフンや死がいを大量に吸い込むことで、アレルギー症状が出たり、喘息になったりすることがあります。
一昔前は、朝布団をたたんで押し入れに入れておけば、密閉度の低い部屋や押し入れは換気機能があり自然にある程度は乾燥したものです。しかし、現代の家は密閉度が高く特に押し入れは完全密封状態ですのでこの機能はほぼありません。
とは言っても現代の生活では、ベットの生活が増えていますので、これほどひどい事にはなりにくいと思いますが、それでも寝具の湿気対策には気を付けなければなりません。
ダニについて
1年中見られるダニと言えばヒョウヒダニです。このダニは0.3mm~0.4mm程度の大きさですから目視で発見するのは難しいです。
人を刺す事はないのですが、室温20℃から30℃・湿度60%~80%の環境で、人のフケ・アカ・汗で大量発生し、このダニの死がい・フンがアレルギー疾患の原因となることは知られています。
ヒョウヒダニが大量発生すると、これをエサにするツメダニが発生します。大きさは0.3mm~1mm程度ですので肉眼でも発見できる場合もあります。このダニも基本的には吸血はしないのですが、まれに人間の体液を吸う事があるのでこの場合はかゆみや赤い発疹が出て、これが3~4日、長ければ1週間以上続く場合もあります。
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基本的なふとんの手入れ方法
ふとんを清潔に保つためには、湿気対策と、人のフケ・アカ・ホコリなどの有機物質の除去が基本となります。
◎天日干し
湿気対策として、昔から行われている方法に天日干しがあります。確かに条件の良い時であれば素晴らしい効果が期待されますが、この好条件とは良く晴れた日の午前10時から14時の間ぐらいまでで、雨の翌日の午前中とか午後4時過ぎななると湿気が逆にふとんに戻ってしまう場合もあります。また、ダニは天日干しでは温度が低く死滅はしないことも解っていますし、逆に花粉やpm2.5などの付着の問題の方が大きいかもしれません。
昔天日干しの後には、必ず布団タタキでしっかりたたいてホコリを落とすことが、一般的になっていましたが、このふとんタタキが実は布団を早く傷める要因であることが指摘されています。
太陽光には、紫外線が含まれています。この紫外線で殺菌効果があると思っていましたが、実は、紫外線には大きく分けて3種類ありまして、UV-A・UV-B・UV-Cがあります。この内、実際に地上に到達しているのはUV-B波が大部分なんですが、このUV-B波には殺菌作用はほぼありません。この波長の紫外線は物の劣化に大きくかかわっていて、布団の表面の生地などを劣化させるのです。この状態で、強い衝撃を当てると生地の損傷が進み中綿が出てきたり、破れたりすることもありますので、ふとんの寿命を縮めることになります。
天日干しを行うなら、必ずふとんカバーをかけて10時から14時の間に行う。その後、掃除機をかけてください。これでも、ダニは死滅していませんので、その後何らかのダニ対策が必要になります。
◎ふとん乾燥機
ふとん乾燥機を使って乾燥させる方法は、一度に掛ふとんと敷ふとんまたはベットのマットレスの温度を60℃ぐらいまで上げることができるので、乾燥と同時にダニを死滅させることができます。
一見素晴らしい方法思えるのですが、これには注意が必要です。乾燥と言っても室内で行うのですからふとんから排出された湿気は部屋の中に拡散されます。もし密封された空間ですと、温度が下がれば再び湿気はふとんへ戻ってしまいます。必ず風通しの良い部屋で行ってください。
もう一つ、ダニは死んでも死がいがそのまま残ることになりますので、これがそのままアレルゲンとなります。
必ず、使用後は掃除機をかけて取り除いてください。
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◎ふとんクリーナー
掃除機でふとんをクリーニングしようとすると、ふとんが吸い付いてしまい、うまく移動できなくなってしまいます。この為掃除機にふとん専用のアタッチメントを取り付けて行う方法が一般的ですが、普通の大きな掃除機でこの作業を行うと案外大変な作業になってしまいます。そこで、ふとんクリーニング専用のふとんクリーナーをお勧めします。
近頃の商品は、UV-C(深紫外線)を使い殺菌まで同時に行うものや、温風が出るものまであるので一度に乾燥・ダニ死滅・殺菌・掃除機機能まで行えるものまで登場しています。
代表的なふとんクリーナー「レイコップ」については「話題の面白商品紹介」でも取り上げています。参考にしてください。
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