シニア・初心者に役立つ豆知識・困ったの解決方法（Windows・DIY・健康）

高齢者の交通事故が後を絶たない状況に当然のように免許返納が勧められている。しかし、高齢者だけで生活している世帯が年々増えている状況で、自宅の周辺２〜３km以内にスーパーやコンビニがない世帯がどの位いあるか考えたことがあるのでしょうか。
10〜20kmも離れている田舎なら、乗り合いタクシーや移動販売などのサービスの話も近頃聞くこともあるが、もっと一般的で、歩いても大したことがないと思われている距離も、重い買い物袋を持っての移動は年寄りでなくても大変なことです。
そこで今まで考えられたのが、自転車での移動でした。しかし、これが高齢者にとっては非常に危険な移動手段なんです。
少し前のデータですけど、高齢者（65歳以上）の自転車事故件数は届け出があったものだけでも年間19,510件あり、事故におけるハンドル操作ミスの割合が他の世代の約2.5倍であることや、「転倒事故」の約半数を高齢者の事故が占めているということがわかりました（2015年データより）。このように運動能力の落ちた免許証返納者には自転車はお勧めできない乗り物なんです。
そこで近年注目されてきているのが電動シニアカーという乗り物です。電動車いすなどとも言われ介護機器の印象が強いのですが、最近の新製品はスポーティーでスマートな製品も多く、健常者がチョットした移動手段に使うにも適したものがあります。



ここで言うシニアカーは電動で動くもので免許証もヘルメットもいらない乗り物。道路交通法では歩行者に分類されるものですので、歩道を走行でき最高時速６km以下で走行可能なものと言う事になっています。
時速６kmの早さとは普通の人が早足で歩く程度の速さですので快適な速度というわけにはいきませんが、現行法の取り扱いが電動車いすの分類になっているので仕方ない面もあります。

実際に乗っている人の感想から、一番多いのはこの時速６kmの壁です。ママチャリと言われる自転車でも平均速度は15kmと言われていますから、速度への不満は出てくると思われます。
市販されている電動シニアカーの中には時速15km〜20km出るものもありますが、この車種はミニカー扱いになりますから普通免許が必要になり歩道の走行はできなくなります。しかし、操作方法は多くのシニアカーと同じアクセルは手元のレバーで操作し、止まる時はレバーを離せば電磁ブレーキで止まることができるという簡単操作であることから、今世間で問題になっている、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故とは無縁になるというものです。
このままの道路交通法のままでしたら、免許証の返納はもう少し考えた方が良いのではという結論も出てしまうかもしれません。

しかし、2023年7月1日から電動キックボードが時速20km以下で免許不要・ヘルメットは努力義務という特定小型原付という分類が登場したことにより、新しいシニアカーが誕生するかもしれません。


今までのシニアカーと言えば、いかにも歩行に困難がある人が移動のために乗るというイメージのものが多かったのですが、近頃はスポーティーなデザインで重量も軽く折りたためて普通車のトランクスペースでも運搬できるようなものも出ています。また、軽量化に貢献したのがバッテリーの進歩です。今までの鉛電池では重量が重く、走行距離も10km〜20km程度で寿命も2年ほどと短かったのですが、リチュームイオン電池の発達で、軽量で大容量のものが安価にでき、走行可能距離も30km〜40km程に伸びて寿命も5年ほどに伸びています。

次に現在販売されているいくつかを紹介してみたいと思います。

ポルタス・ドリームCX32
英国の電動カート販売大手、グリーンパワー社の電動カートを日本仕様にしたものです。
リチウムイオン電池 を搭載しているので軽量なのに32km走行が可能です。

商品の重量 40 キログラム
スタイル CX32-走行32km クラッチ付き‐バッテリ着脱-ブルー
商品寸法 (長さx幅x高さ) 110 x 50 x 90 cm
シート幅 50 センチメートル
シートの高さ 520 ミリメートル
シート奥行き 38 cm
ホイールサイズ　前8インチ・後9 インチ

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ボルタス・ドリームM48
ボルタス・ドリームSX32には姉妹機として、簡単に分割して運搬をより便利にしてバッテリー容量をアップして45ｋｍ走行可能にして、高速充電器、信頼性の高いハイエンドモーター採用の　M48が存在します。
この機種は、コアブロックシステムというドライブユニット・フレーム・バッテリーを分割できる構成にしてメンテナンスと携行性を良くしています。


商品の重量 40 キログラム
商品寸法 (長さx幅x高さ) 125 x 56 x 90 cm
シート幅 400 ミリメートル
シートの高さ 45 センチメートル
シート奥行き 40 cm
ホイールサイズ 9 インチ

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HAIGE 電動シニアカート
国産メーカーHAIGE産業株式会社が販売しているオプションパーツが豊富に揃ています。
問題は重量が58kgと非常に重いこの原因は、バッテリーがリチュームイオン電池ではないのが原因のようです。また、口コミで座席のクッション性が悪いと多く上がっているのが気になります。
デザインはいいので、改良版の新機種が出るのを期待しています。

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トヨタ C+walk s
あの自動車メーカーのトヨタが販売しているシニアカーです。
操作は他のシニアカーとほぼ同じでアクセルレバーを押せは進み、離せば止まるものですが、安全性を考慮して緊急時に握ると停止するレバーもついています。
その他にも安全には数々の機能が装備されています。
急斜面に入るとお知らせを表示。坂道を降りる際の速度が速いと、自動で減速します。また、カーブなどでハンドルを切る角度が大きい時も自動的に速度を抑えます。
走行中、障害物を検知すると、音と画面のマークで警告し、速度を約2km/hまで自動的に減速します。この減速により、障害物を回避するゆとりが生まれます。
後方左右に2か所ある電磁ブレーキ解除レバーを「手押し」側に切り替えると、車体を手で押して移動することができます。
座席下には買い物かごがそのまま入る大容量スペースがあり予備バッテリーの収納にも便利です。
バッテリーは取り外せて家で充電可能です。
車両重量は58kg
電池はリチュームイオン電池容量は少なめ
連続走行距離は12kmとやや少なめ

なお、購入はトヨタの自動車販売店になります。
購入のほかにもレンタルやリースが利用できます。


スズキセニアカー ET4E

スズキ自動車が販売しているシニアカーです。スズキではセニアカーと命名しているよです。

他に比べると重量が重く85kgにもなります。この原因の一つがバッテリーに鉛蓄電池を使用している点のようです。連続走行距離は19kmとなっています。
販売はスズキの車販売店となります。
なおこの商品の旧タイプが中古品は楽天市場にも出品されています。

Amazon市場ではここにあります。




シルド（SILD）LX4W-L
この機種は現在日本ではミニカーに分類されますので、普通免許が必要で歩道は走行できません。車検・車庫証明・ヘルメットは不要です。
走行は最高時速20kmに制限されていて操作は右のハンドルのスロットを回すことで加速し戻すと電磁ブレーキにより減速する。ブレーキは自転車と同じようにレバーを握れば効く、右レバーが前輪・左レバーが後輪ブレーキです。すべて手の操作で足は使いません。
バッテリーはリチウムイオン電池使用で、最大走行距離は40km充電時間は4〜6時間です。
ブレーキは前輪：ドラム式 後輪：ドラム式+アクセル連動電磁制動装置でタイヤは空気入りですから、ノーパンクタイヤとは違い乗りごごちも良いです。

公道を走るにはナンバープレートの取得が必要ですが、各市町村役場で簡単に取得可能です。

販売は今のところオンラインショップのみのようです。

この手の商品は今のところはっきりとした規定がなく販売店も限られています。

道路交通法の改正による、特定小型原付に適合したシニアカーの誕生に期待したいところです。



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