クルマは非常に高価な買い物ですので、我々が少しでも満足するクルマに乗るためには、メーカーには少しでもよい商品を生み出すため頑張ってもらいたいですし、命を預けるツールでもありますので、ユーザーからの改善・要望の声は大切だと思います。そのためには、自分の乗っているクルマや同じブランドのクルマがどのような水準の仕上がりにあるのか知っておくことは有益と当方は考えます。特にメーカーの威信をかけた高価格帯の車においては・・・
さて、カー雑誌の本命?である、「カーグラフィック」ですが、この雑誌は「データに基づく」分析を行うことが多く、単なる個人の「感覚」とは異なる切り口でインプレッションをしていることが好印象です。
新型「LS500h」に関してはハイブリッドなのに「乗り心地が・・・振動が・・・」というインプレッションが多数を占めるようですが、「果たして数値(データ)では?」ということで、本日発売のカーグラ2018年3月号には早速その点が記載されていましたので興味深く読むことができました。
しかもライバルはメルセデス・Sクラス、BMW・7シリーズの他、ポルシェ・パナメーラ、マセラティ・クアトロポルテと価格がワンランク上がったLSが避けては通れないライバル達。
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結論はなんと!特集ページの「冒頭」にいきなり書いてあります。
これは・・・・編集者も相当「落胆」したのでしょう。カーグラは「LC」開発の密着レポートを実施していますし、(まとめたのが 「THE PRIDE LEXUS LC500/LC500h」)また、LC500hを実際に編集部で購入してロングタームテストを行っていますし、同じプラットフォームを使用する新型LSには相当期待していたのだと思います。
詳細な内容は雑誌を見ていただくとして、やはりみなさんが感じている感覚はその通りで、「乗り心地指数」とでもいえばいいのでしょうか、高級車の基本となる「乗り心地」や「快適性」などに関しては、残念ながら メルセデス・ベンツSクラスとBMW7シリーズ(ディーゼル)の後塵を拝する結果となっているようです。
しかもテスト車両はハイブリッド、そして最上級の「EXECUTIVE」。
絶対的な運動性能や官能性能はパナメーラやクアトロポルテに劣り、フラッグシップサルーンとしての乗り心地・快適性はSクラスや7シリーズに劣る、燃費に関してもトヨタ/レクサスハイブリッドシステムが得意とする「郊外の一般道」以外のシチュエーションではいずれも2番手以下、という結果は、目指したポジションではないでしょう。
なお、カーグラフィック3月号でのレポート車両はハイブリッドの「LS500h」のみ。
ツインターボのLS500でのレポートもきっと実施してくれると思うので、今後評価を挽回できればいいのですが・・・
ツインターボ仕様については、納車されたオーナーさんの話を聞く限り、比較的評判は良いようですが、その前にLS自体の評価が定まってしまいそうで、非常に残念に思います。
開発陣の狙いがどこにあったのか?ここまで専門家やオーナーとの「ズレ」があるのは果たして想定内なのか。
レクサス第3章は始まったばかりですが、道を誤ると大変なことになるかもしれません。
本当は本日発表の 「RCF/GSF」 "F"10周年記念限定車 の話題にしたかったのですが・・・
https://lexus.jp/pressrelease/news/20180201_2.html