2017年07月26日
LC500に足りないものは?(ジャーナリストインプレ編)
トヨタ系列の会社にはいわゆる「トヨタカレンダー」というものがあるそうで。有名なのはデンソー社やトヨタ紡織社などがwebで公開していますね。
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/calendar/
上記サイトによると、「8月12日(土)〜8月20日(日)」までが夏季休暇のようですから、この間はクルマの生産ラインが止まると思われます。つまり、LCの生産自体も8月11日(金)までの生産であれば月内納車が可能と思われますが、8月21日以降の生産であれば、配送やディーラーオプションの装着を考慮すると、登録・納車が9月にずれ込む場合もありそうですね。
さて、LCに関して、最近公開された、とあるジャーナリストの記事がなかなか鮮烈でした。
最初はちょっと「カチン!」と来たのですが、(ボディ剛性のあたりとか)冷静に見返してみるとなるほど・・・と思う点もあり、これはぜひメーカーの方にも今後の改良の際に参考にしてほしいと思いました。
▼オートックワン
燃費なんて気にしないけど気になる!レクサスLC500試乗&燃費レポート
http://autoc-one.jp/nenpi/3441692/
特に2ページ目については、既にお乗りのオーナーの方には 共感できる部分もあると思いますし、まったく相容れない部分もあると思います。
モータージャーナリストの方は専門知識をお持ちとはいえ、大多数の方は数時間程度の試乗でしょうから(今回の著者はかなりのロングドライブをされているのでその点では説得力がある。中には、「試乗したけど最後にようやくドライブモードセレクトの切り替え方法がわかった」という信じられないインプレをしているジャーナリストもいらっしゃる・・・)実際に所有することを前提としたインプレッションをされる方はかなり少ないですよね。いわゆる日常的な使い勝手や所有感など日々感じるところについては我々ユーザーが販売店やSNSを等を通じて意見をあげていくこともクルマを育てる(といったら言いすぎかもしれませんが・・・)一助になるのだと思います。
動力性能や静的質感においても、LCはまだまだ進化・改良すべき点は多いと思いますし、今後の年次改良等で少しでも魅力的なクルマになるよう応援していきたいですね。
しかし、往々にして、ジャーナリストの方は「ギミック系」を嫌う傾向にありますね。
ナビゲーション等の遠隔操作デバイス(リモートタッチ等)や、LFAインスパイアの可動式スピードメーター然り・・・。
NX・RCで採用された「タッチパッド式のリモートタッチ」(RTI)の操作性は確かにあまり評判は良くないようですが、慣れると(私は)まったく問題なく、むしろ他のブランドの操作デバイスやレクサスのマウス型のリモートタッチより使いやすいと思っています。もともとアウディA7でタッチパッドに慣れていたせいもありますが。
トヨタ/レクサス系のナビ画面やメニューの構成自体はわかりやすくとても良くできていると思いますし。
結局これはジャーナリストやオーナーが今までクルマに乗り慣れているかどうかということに依存するのではと思いますが・・・結局新型アウディA8のように最終的にはタッチ式のスクリーンに回帰する可能性もありますが。
また、可変式の「液晶メーター」についても意見がでていますが、先代クラウンや中期LSがTFT式のファイングラフィックメーターを導入したときはかなり批判的な意見が多かったですよね。「子供じみている」「ゲームみたい」「アナログの2眼に限る」・・・
それが、欧州車が次々と液晶メーターに移行するとそのような意見はずいぶん減り、逆に「日本車は遅れている」みたいなインプレッションも出る始末・・・。
LFAインスパイアの可動式メーターについては他メーカーにはないかなりインパクトのあるギミックですし、必要な情報のみを表示する手段としてはなかなかよい仕組みと思います。2013年のISで導入されたときはかなり話題になりましたし、それこそ欧州車にはないインパクトがありました。
それを「子供じみている」というバッサリ斬るのはどうかと思います。(メーターリングの質感はLCの車格に合ってないとは思いますけど)メーターリングの可動にあわせ液晶画面を切り替え表示するのなんてかなりすごいと思うけどなぁ。
リモートタッチとメーターについては新型LSのもほぼ同様の仕様で出てくるわけですからレクサスも考えがあって採用しているはず。モータージャーナリストなら単に個人の感性に合わない点について批判をするだけではなく、いったいどうしたら最善のインターフェイスになるのか、具体的にどのブランドのどういうクルマの操作性を参考にするとよいのか、など具体的な案を出して自国製品を育てていって欲しいところです。
ということで、相容れない部分もありつつ、基本的には参考になる点もあるインプレッションでした。
個人の声がメーカーに届くことはなかなかないので、モータージャーナリストの方の貴重な意見はぜひメーカーに届けていただいてより魅力的なクルマをつくっていただきたいですね。