2013年12月27日
【都立中高一貫校】「学力面で求める生徒像=受検問題の傾向」だ
★ 「英語」「数学」「表現力」の学力向上に力を注ぐ
細かく分析した訳ではありませんが、大雑把に息子の勉強の様子を見たり聞いたりしていると、都立中高一貫校は「英語」「数学」「表現力」の学力を向上させることに、非常に大きな力を注いでいるように思えます。
これは、どうも中高一貫校としてスタートしてから変わらないスタイルのようで、明らかに「子供達に難関国立大学を突破できる力をつけさせる」ことを狙いにしたものだと思えます。
これは、都立中高一貫校を次々と作っていった当時の石原都政による、都立高校を復活させるという強い意志の表れなんだろうと思います。
難関国立大学の入試においては、文系に進もうが、理系を選ぼうが、「英語」と「数学」の能力は必ず高い配点をもって求められます。
又、論文形式の問題や、直接の論文でなくとも記述式問題への回答力として、「表現力」の高さは非常に重要です。
★ どのように学力向上を図るのか
まずは英語ですが、中学生の教科書としては最もレベルの高いプログレスという教科書を使用しています。
この教科書は、難関私立中高一貫校で使用しているもので、非常にレベルの高い内容になっているようです。
(教科書の中身を見ても、このような表現って、俺は高校ぐらいで習った気がする・・・と思うような内容です。)
又、授業の都度、予習を必ず行ってくるように厳しく指導されていたり、宿題もよく出るようです。
特に、定期テストの前には、問題集100ページ分ぐらいの分量がドーンと宿題として出されます。
毎回の定期テスト前に大量の問題が宿題として出され、それを提出することがわかっていますので、要領の良い生徒やまじめな生徒は、テスト前に慌てなくてもいいように上手く計画的に問題をこなしているようですが、大多数の生徒は徹夜をするなどで大変な思いをしながら、宿題・テスト勉強を行っているようです。
続いて、数学もかなり力が入れられていて、よく小テストが実施されているようです。
勿論、小テストで合格基準に達しないと、放課後や早朝に補習や再テストが待っています。
問題の難易度もかなり高く、ハイレベルの問題に全員の理解がついてこれるよう、合格点がとれるまで再テストは何度も行われるようです。
(生徒も大変ですが、それ以上に先生も大変です・・・。)
そして「表現力」ですが、この点はすごく学校全体でよく考えられていると思います。
「表現力」とだけ書くと、国語の一環として行うように見えますが、様々な教科において、文章で表現する機会を設けています。
面白い例で言うと、保健体育で、体育カードにその日に行った内容を数行でわかり易く書かせたり、保健に関連する新聞記事を探させてその感想・意見を原稿用紙1枚に書かせたりしています。
他にも例がありそうですが、こんな感じで、国語という教科の縛りの中だけでなく、様々な教科を通じて文章を書く機会を増やそうとしています。
★ この地道な努力が実を結ぶための前提条件
上記のような学習の成果は、前回ブログに書いたとおりです。
着実に、他の中高一貫校と比べて、成績が上昇していっています。
しかし、ここで皆さんにも想像してほしいのですが、このような学習をすればどのような子供でも成果がでるでしょうか?
私は、どのような子供でも成果がでるなどはありえないと思います。
学校側が望むのは、このような学習をしても「周りから脱落せずに努力を継続できる」子供であることが最低限クリアすべき条件で、そしてこの学習スタイルが「効率的な成績アップに繋がる素養ある」子供が理想なんだろうと思います。
そして、都立中高一貫校がスタートして現在まで、ミクロで見れば都立中高一貫校に合わなかったという子供も少なからずいると思いますが、もっとマクロ的に見ると受検にて学校側は望みに適った子供達を多く確保でき、成功しているということなんだと思います。
★ 受検の傾向
ここまでの記載を読んで頂き、都立中高一貫校が欲しがっている子供像をおおよそ把握頂けたかと思います(あくまでも私の想像する子供像ですが)。
もう一度繰り返しますが、元(まだ前?)石原都知事は、東大に何十人と送り込んだ昔の都立高校の復活を夢見て、積極的に都立高校の改革に乗り出し、その一環で都立中高一貫校を次々と生み出しました。
全ての考え方の原点はここにあり、今の都立中高一貫校も、「難関国立大学」進学にターゲットを置いた学習指導をしています。
そして、これは子供が入学した後から学習が始まるのではなく、実質的には入学後の学習の適性を見極める受検から行われています。
この受検での適性の見極めとして、「周りから脱落せずに努力を継続できる」子供か否かというベース部分の判断には、小学校の内申が使われています。
これは私の想像ですが、公表されている採点基準以上に使われているように思えます。
合否の分かれ目で点数がほぼ並んだ場合など、最終的な選考の拠り所にも使われているはずで、絶対に疎かにしてはいけないものです。
都立中高一貫校は、どこも非常に受検倍率が高いので、合否ボーダー付近に多くの受験生の点数が拮抗して並んでいるはずですから。
次に、都立中高一貫校の学習スタイルが「効率的な成績アップに繋がる素養ある」子供か否かという観点は、モロに適性検査に表れています。
算数、とりわけ「論理力を伴う数学のセンス」を問う問題が適性検査Tの中心となっていたり、作文が適性検査Uにあるのは、難関国立大学を目指す素養のある子供を見つけるには、この部分の能力が大切と学校側が考えているためです。
このように考えると、受検するご家庭においてはこの考えを逆手にとって、算数(単に計算問題が得意という観点でなく数字を使った応用問題)や文章力を引き上げることに力を入れ、これら部分の子供の能力を引き上げれば、「受検での合格」や「合格後のスムーズな学習」に道が拓けるように思います。
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以上
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