2022年06月24日

文系の私がSE (システムエンジニア) を目指して挫折した理由 (その1)

システムエンジニアという言葉だけにあこがれていたのかもしません。
「パソコンのソフトを作り上げるまとめ役の人」というイメージを当時は持っていました。


仕事の中心は「プログラマーの中の一人としてパソコンの前で仕事をするんだろうな」とも考えていました。


就職超氷河期に文系の三流大学を卒業した自分には、成りたい職業を選ぶという事ができない時代でした。


それでも、パソコンが好きで大学時代には200万円以上を注ぎこみ、機器やソフトを揃え、パソコンに触ったことが無い人が多い時代に、それなりに扱えるようになっていました。


田舎の社員募集を見ると、パソコン関連の会社は1社のみ。募集人員も数名なのに、そこへ百人以上応募するようなイカれた時代でした。

大学は九州でしたが、福岡で就職活動をしてみると、田舎の数百倍とも言えるような募集がありました。
IT系の募集は特に多く、SEをなんとなく意識し始めていた自分には好都合でした。


それでも厳しい就職難。就職説明会、入社試験・面接をたくさんしていると、正直、心が折れました。
自分は元々、自分を良く見せようと説明するのが苦手なのです。
それでも面接ではそのアピールが必要です。
「犬に木に登れ」と言ってもできる訳がありません。


また、「圧迫面接」というものが当時は普通に行われていました。
故意に侮辱したり怒らせるような発言をされます。今考えれば、冷静に対応でき、ストレスに耐えうる人間を見分けるのに必要だったんだと納得できます。
しかし当時は、圧迫面接を理解せずに暴言をあびせられ、半分病んでしまいました。


仕事を見つけなければ生きていくことができない。
そう思った私は、ハローワークへ足を運んだり、就職雑誌、はたまたバイト雑誌まで入手し、新卒がやる事ではない行動をし、情報だけでも得ようと必死でした。


そんな中、目に止まったのがバイトの求人広告に出ていた「IT派遣」というものでした。
「バイトと社員の中間?」と考えていた私は、すぐにプログラマーやオペレーターの派遣募集している会社の面接に申し込んだのです。


就職難の時代でしたが、当時の福岡は後に「ITバブル」と言われるほどパソコンに関わる仕事があったんです。


面接をして数日後でした。


電話があり、「夜勤の仕事なんだけど、大丈夫?」という内容でした。
仕事は、ある上場企業の印刷オペレーター。
保険証や診断書、公的な書類を印刷する仕事です。
特殊な印刷工程作業をパソコンを使って操作するというもの。


本来なら正社員として就職したいところですが、文系の自分が正攻法で目指せる世界ではないと気づき始めていたので、二度返事で受け入れました。


印刷オペレーターの仕事は、1年間でした。仕事を始めて1ヵ月で10kg痩せたり、30時間ぶっ続け労働を体験したこともありました。
死ぬような思いをした事もありましたが、そんなことでSEを諦めようとは思いませんでした。


仕事にも慣れ、落ち着いた頃、上司の SE の方と仲良くなり仕事内容を見る機会がありました。
その SE は日中でも、夜勤上がりの午前3時ころでも、祝日の日も、いつも会社にいるのです。
寝袋は常備。椅子を並べて寝る方法も教えてもらいました。



まるで会社に住んでいるようでした。
どんなにサボっているように見えても、会社の社長がこの人だけには逆らえない状況も垣間見ました。


それから、SE の生態で一番驚いたのは「パソコンを触っているのをほとんど見たことが無い」という事です。
SE なのにパソコンに触らないのか?と思うところですが、その時に私が理解したのは、 SE とは顧客との打ち合わせ。設計作成。プログラマーに手書きの個別仕様書を渡す。
という流れです。パソコンはあまり必要ないのです。


SE に必要な技能にはプログラミングの深い理解もありますが、「コミュニケーション能力」の方が大事だと感じました。


打ち合わせで何度も何度も顧客と合って話すからです。


先生のトップである校長は授業をしません。
野球監督もバットを振るワケではりません。
そう、校長や野球監督のような存在が SE です。
成りたいと思うべき職業ではなく、行き着く職業だったんです。


それを理解し始めた私は、SE に対する憧れが急に冷め始めたのを覚えています。
とは言え当時は、急な方向転換ができず、プログラマーの端くれまでは経験をしました。




以降の内容につきましては (その2) で述べさせていただきます。
posted by エコ8 at 12:57| 回想日誌

2022年05月10日

Windows Server 2019 essentials がアップデート後起動不能

先日、サーバーメンテナンスを行っている会社のサーバーがクラッシュしました。サーバーとして利用しているのは、富士通 PRIMERGY TX1310 M3 です。メンテナンス時にアップデートを行い、再起動をしたところ、以下のメッセージが出て起動不能となりました。


some of the disks are not responding.
The following PDs need attention :
3
Please check the cable or replace these drives if necessary
Please reboot the system.



設定やアプリケーションのインストールなどは行っておらず、バックアップを取っただけです。タイミングから考えると、アップデートが原因ではないかと考えました。

ストレージの故障であれば、交換して「リビルド」を行うのですが、この段階では原因は特定できていなかった為、原因特定を最初にすることにしました。



幸いデータはバックアップを直前に取っていたため、被害はほとんどありません。しかし、サーバーの復旧という予期もしない追加業務が増えてしまい、頭が痛いところです。


月末であり、データが必要な業務が多く、早めの復旧を行わなければなりません。とゆうことで、バックアップデータで仕事はできるように対応し、サーバーを預かり徹夜で原因特定及び復旧作業をすることになりました。


機器のチェックとRAID構造の再構築作業


メモリテスト、ストレージのエラーチェックをしましたが不具合は見当たりませんでした。先々月にアップデートプログラムに不具合があり、再起動を繰り返す報告が見つかりました。(※後に関係ないことが分かりました。)


今回の不具合もアップデートにあるのかもしれないと感じ、とりあえず RAID再構築、Windws server OS の再インストールを行いました。


管理構造の確認と構築のやり方を思い出しながら、次の日の夕方頃には完了する予定でした。接続ユーザー数が多く、設定を事前に入れておかなければ、設置時に時間が足りなくなってしまうので時間がかかりました。

そうして、アップデートが完了して何回か起動した時です。またもや同じブルースクリーンが出て起動不能に陥ったのです。

完全に忘れていました。アップデートを完了したらアカンかったのです。いや、アップデートしたら、最後に直近のアップデートを削除しなければならないのでした。最初からやり直しです。


2回目の作業を行っていたところ、またもやブルースクリーンが出て起動不能に陥りました。しかし、今回は、1回目のアップデート後です。最後まで行っていないにも関わらずエラーとなったのです。


そうして BIOS の RAID 設定項目を確認していると、ある文字を見つけました。Rebuilding という文字です。片方のストレージに RAID 再構築が行われているのです。


取り出して搭載している SSD を調べましたが不具合やエラーは見つかりません。作業中に何かしらの不具合が発生して、AUTO Rebuild (自動修復)が始まったようです。


そうして、作業中に 問題の SSD を念入りに調べるとある事が分かりました。DiskInfo という記録媒体をチェックできるソフトでは「正常」と表示されますが、過去に読み込みエラーの出た記録がありました。


そして、動作検証をしているとサーバーに負荷がかかった時にクラッシュしてしまう事が分かりました。負荷がかかっている時には、温度上昇と内部ファンがフル回転しています。フル回転による振動もありましたので、「この振動によって一時的に SSD を認識しない状態になるのではないか」と考えました。


解決した作業


新品の同型の SSD がストックでありましたので、交換をしました。もう一方の SSD はそのまま利用。

今後に同じような不具合が起きた時に、備忘録として使えるよう、今回の手順を記述させて頂きます。作業前に、BIOS を最新に更新しました。BIOS を更新した後に、同じ条件でインストールしましたが、不具合が発生しましたので、BIOSは関係ありませんでした。



@ SSD を新品に交換

A BIOS にて RAID 構築をしなおす

B Windows Server 2019 をインストール

C Server OS インストール中に RAID ドライバをインストール (メーカーからダウンロード)

D サーバーを最新の状態に更新

E サーバーの初期システムエラーを修復

F サーバーのローカルポリシーを調整 (パスワードの長さと有効期限)

G ファイルサーバー用設定の構築 (フォルダ・ユーザー・権限)


上記作業中に失敗したものとして、INTEL 純正グラフィックドライバを手動ダウンロード・インストールを行ったところ、システムエラーが出続ける不具合がありました。ウィンドウズアップデートによる、標準ドライバ適用ではエラーは出なかったため、ドライバを削除しました。


動作検証・インストール検証を行って分かった不具合原因


不具合の原因は、 SSD にあると考えられます。振動もしくは熱で不具合が出ている可能性が高いです。この場合でも DiskInfo では正常と表示される。今回のサーバー用コンピューターはファイルサーバー単体のシステムとして構築したにも関わらず、リモートデスクトップ設定や、別のソフトのサーバーとして、別の業者が勝手に使ってしまっていました。本来、そのような仕様として考えていなかったため、負荷が想定を超えていた事は否定できません。

しかも、個人情報保護法の厳格化により、当初、台の上に置かれていたサーバーが、ラックの中に入れられていました。夏場などは熱がこもりやすく、ファンが常に高回転している状態でした。このような要因が SSD の劣化を早めてしまったのかもしれません。


原因推測


サーバーのウィンドウズアップデート適用時の負荷により、SSD のデータがクラッシュ。その後、再認識した SSD を交換した正常なものと誤認し、オートリビルド機能が働いた。

エラーの出る SSD ではリビルドも完了せず、症状を繰り返していた。と結論づけました。


RAID のサーバーは保全性は上がりますが、故障率も上昇します。故障しにくい事も大切ですが、何か起こった時に素早く復旧できるよう準備が必要だという事を再認識致しました。

もう一つの重要な原因要素


作業を終えて最終的な結論として、正確な原因特定はできませんでした。「SSDの不具合」はあくまで推測です。付け加えるべき、もう一点の原因要素を挙げさせて頂きます。それは、Windows Server 2019 essentials をインストールする時に、サーバーに付属していたソフトウェア「FUJITUS Software ServerView」の「Installation Software」にも起因するのではないかという点です。

というのも、このソフトウェア利用中に不可解なエラーが出ることがあったのと、このソフトウェアを利用せず、直接 Server OS をインストールした時は安定して動作したのです。

アプリケーション利用時はインストール仕様書の説明に従い、メーカーページから最適なドライバなどを入れ調整しても不具合が起こっていました。

付属のアプリケーションを使えば、簡単にサーバーOSをインストールする事はできますが、直接インストールするのが難しい訳ではありません。

BIOS にて RAID1 の設定さえちゃんと行えていれば、問題は起こりません。

ただし、この PRIMERGY TX1310 M3 は他のサーバー機に比べ、RAID 設定が少し複雑です。「PRIMERGY TX1310 M3 RAID設定」で設定手順を調べてから行うのが良いと思います。

丁寧に説明しているサイトが複数ありましたので、ここでは説明を控えさせて頂きます。

次回、同じような不具合が起こったときに思い出しやすいように記述しております。分かりにくい点がありましたら、申し訳ございません。


posted by エコ8 at 12:05| サーバー

2022年03月26日

アクセスランプが点灯したままパソコンが認識しないSSD・HDDの直し方

今回説明する方法は全ての認識しない記憶装置を直すものではありません。しかし、比較的多くのSSD・HDD を短時間で回復する方法になります。


外付けハードディスクや外付けSSDを利用していると、たまにパソコンが認識しなくなることがあります。症状は、「アクセスランプが光ったままで、いくら待ってもパソコン上に表示されない」と、いうものです。

物理的に故障しているときは、異音がしたり、ずっと「カチッ、ウィーン、カチ・・・」と規則的な音を出していることが多いです。

しかし、ご紹介する回復方法がでは、この状態のものは回復できません。

物理的な故障な無く、MBR (マスターブートレコード)と言われる記憶装置の最初に記述されている情報が、破損してしまっていると思われる故障の対処になります。しかも、パソコンに接続して、いくら待っても認識しない状態のものです。

この状態になると「管理」の「ディスクの管理」で確認できないので、フォーマットもできず困っている方が多いのではないでしょうか。


用意するもの

・SATA記憶装置コピー機
・なるべく容量の少ない SSD 又は HDD

SATA記憶装置コピー機は、アマゾンで 5,000円前後で販売されています。
私が今回使用したのは、「玄人志向 KURO-DACHI/CLONE/U3」です。

hsr005.jpg


この作業を行うと、中のデータは消えてしまいます。もし、中のデータを復旧したい場合は、回復後に「TestDisk」、「データ復旧ソフト」などを利用してデータを復元してやる必要が生じます。私は、「データ復旧ソフト」で中のデータの全てを取り出すことができました。

コピーをしても、完全にデータが消えるわけではなく、領域の設定だけされるので可能となります。ただし、100%取り出せるという保証はありませんので、自己責任になります。

作業手順

@ コピー元の「なるべく容量の少ない SSD 又は HDD をフォーマットしてデータをなくします。

A フォーマットした媒体の領域(ボリューム)を「ディスク管理」でなるべく小さく作成してください。

B コピー元とコピー先(アクセスできないSSD または HDD)をセットします。

C コピー完了したものを接続して確認してください。

D 回復した SSD または HDD の領域を最大値でクイックフォーマットしなおします

E データの復旧が必要であれば、この状態から行うことができます。

注意1 ※コピー元の媒体は、コピー先の媒体よりも小さい容量の必要があります。
注意2 ※クイックフォーマットでなければ、データが消えてしまいます。

データが必要ないのであれば、記憶媒体の回復は「あっ」という間です。

追記 : 先日、接続すると「ブルースクリーンが出てパソコンが落ちてしまうSSD」を同じように、この方法で復旧を試みましたところ、正常にアクセスできるようになりました。



2022年02月24日

パソコンを初期化した事で「筆ぐるめ」が消えてしまったら【解決法】

初期化して年賀状印刷ソフト「筆ぐるめ」が消滅


先日、サポートでパソコンを初期化しました。

Windows 7 が勝手に Windows 10 にアップデートされてしまって、そのまま使っていたそうです。

動作が不安定で使いづらいとの事で、初期化 (リカバリ) 作業を行いました。


NEC のパソコンで購入時には色々なソフトがインストールされているものでした。

そのソフトの中に「筆ぐるめ」があり、年賀状印刷・住所管理に利用されていたそうです。

続けて利用したいという事で、対応をしました。

fudeg001.jpg

同じ問題を抱えている方の解決策になるかもしれないので、ご紹介をさせて頂きます。

初期化後も「筆ぐるめ」を利用する方法


方法といっても、同じ「筆ぐるめ」を購入してインストール。

データを読み込ませるだけです。

年末年始には、パソコンソフトを扱っているお店では簡単に入手できますが、時期が違う場合はネットで購入するのが一番確実です。


それから、良い情報もあります。

年末・年始以外は、このソフト、とても安く購入できるんです。

年末・年始は4,000円近い値段でも、時期がずれるだけで半額の2,000円ほどで購入できるんです。


年賀状印刷ソフトのバージョン問題


同じメーカーの年賀状印刷ソフトであれば、バージョンが違っても変換して読み込むことができます。

ですので、最新版の「筆ぐるめ」を購入すれば、データの移行は簡単にすることができます。


筆ぐるめのデータの場所


移行するためには、ちゃんとデータのバックアップをとっておく必要があります。

そのデータの場所は、ほとんどの場合「Cドライブ → ユーザー → パブリック」の中に「筆ぐるめ」というフォルダが作られそこにあります。

「筆自慢」や「筆王」などの年賀状印刷ソフトの場合


筆ぐるめと同じく最新のバージョンを購入してデータ移行することができます。

また、間違って違うソフトを購入してしまっても、他社の年賀状ソフトデータからの読み込み機能を備えているものが多いので、利用できる場合があります。


「筆ぐるめ」を購入するときに気を付けること


同じような名前のソフトが多いため、勘違いで別のソフトを購入してしまう方がいらっしゃいます。

また、数年前のものも販売されていることがあるので、必ず「最新版」を選ぶのが良いです。

最新版である方が、不具合が少なく合った素材も充実しているからです。

posted by エコ8 at 11:29| サポート記録

2022年01月23日

どのメーカーのパソコンを購入するのが一番良いのか【修理屋情報】

メーカーを選んだ方が良い理由


先日、トヨタのバッテリーEVの発表CMを見入っておりました。

30種類のバッテリーEVの開発発表をしており、いかなるニーズにも答れるように選択肢を広げたそうです。

トヨタ車はアメリカでもその販売台数を伸ばし、ついに GM を超えて一位になったそうです。

私の父は生前、車の整備・販売の仕事についておりました。当時は口癖のように「車を買うならトヨタにしなさい」と言っておりました。

その理由は、「修理・整備がしやすい」、「不具合があればすぐに対応してくれる」、「中古として売る場合高く売れる」です。

販売台数が多いため、部品の流通が安定しており、どんな部品でもすぐに入手でき、修理費用も安くできるんです。

致命的な不具合が発見されても、ひた隠しにするメーカーもある中、トヨタは企業体質的にそのような事はしないのです。

また、そのような企業なので中古価格は他のメーカーにくらべ、同じような状態・乗車年数でも割高で取引されているのです。

どのメーカーのパソコンを購入するのが一番良いのか


この考え方はパソコンも同じなんです。メーカーで言うと NEC 、富士通が該当します。NEC 一つだけと思ったのですが、私は部品調達が容易なので富士通製パソコンを多く扱っており、この2つのメーカーをご紹介しました。

パソコンの部品でよく故障する部品と言えばハードディスクです。自分でも交換修理できるような作りになっているメーカーが、NEC 、富士通です。

これらのメーカーは、ほとんどの製品に対して「リカバリディスク」の作成方法がマニュアルに記載されています。購入してちゃんと作成さえしていれば、ハードディスクが故障しても簡単に購入時の状態には戻せるのです。

fuji101.jpg



アマゾンやパソコンショップで内蔵型のハードディスクを購入して、交換・リカバリを行うのですが、簡単に取り外し・取り付けができるのも NEC、富士通の良いところです。他メーカーでは、バラバラに分解しなければ取り外せない場所にハードディスクがあるものが多いのです。

私が最も苦戦したハードディスク交換は、ある日本メーカー製のデスクトップパソコンでした。特殊な工具が無いと外せない仕様で、しかも場所も隠し構造でした。知らずに力任せに外してしまい、破損させてしまったことがあります。

売る場合にも利点が多いNECと富士通製パソコン


パソコンが壊れてしまったら、価値がなくなるとお思いかもしれませんが、修理用に部品の流用ができるのです。特に販売数の多いメーカーのパソコンは、交換部費用に中古が多く流通しています。

私も液晶修理、キーボード修理、マザーボード修理などのときに中古パソコンを入手することがあります。メーカーに修理依頼をすると、どれも3万円は下らない価格が見積もられます。

しかし、中古で入手すれば、確実に安く抑えることができるのです。そういった意味で、不要になってもお金を払って処分するのではなく、売却という選択肢が得やすいと言えます。

ここまでメーカーでのパソコン選びをご紹介しましたが、他のメーカーでも販売台数が多いものやとても修理しやすい仕様のものはあります。また、コストパフォーマンスから言えば、外資系のパソコンメーカーも選択肢としては間違っていません。

昔から、「どのメーカーのパソコンが良いですか」という質問を良く受けましたので、単純にメーカーからパソコンを選ぶ場合のご紹介をさせて頂きました。
posted by エコ8 at 17:27| 修理屋の本音

2021年12月22日

「システム リソースが不足しているため〜」と出てブラウザが立ち上がらない原因

先日、あるお客様から電話の問い合わせがありました。その内容は「前日からブラウザ (Microsoft Edge) が立ち上がらない」というものです。

エラーメッセージとして「システム リソースが不足しているため〜」という表示が出たそうです。タスクマネージャーをみてみると、メモリの使用量が80%を超えている状態でした。使用量の順に並べ替えをしてみると、「マカフィー」のプログラムが5つほど上位を占有していました。

マカフィーが原因である可能性が高いことを伝え、一旦削除してみることにしました。削除が完了するとシステムリソースは52%ほどになり、ブラウザも問題なく立ち上がるようになりました。

ちなみに、マカフィーが何かパソコンの危険なプログラムをブロックしているのではないかと、削除前に調べましたが何も怪しいところはありませんでした。今までに何度か「セキュリティソフト」が原因でインターネットにつながらなくなるという不具合はありました。

しかし今回は、インターネットにはつながっていましたが、ブラウザが立ち上がらないという不具合でした。プログラムの破損かバグが原因ではないかと思います。そのようなときは、問題のプログラムを一旦削除しインストールしなおすことで解決できることがあります。


「システム リソースが不足しているため〜」の原因確認方法


また、「システム リソースが不足しているため〜」というエラー表示が出たときは、メモリの使用量に問題がある事が多いので、「タスクマネージャー」を開いて確認・対処するのが良いと思います。

タスクマネージャーの開き方


キーボードの Ctrl と Alt を同時に押した状態で Delete を押すとタスクマネージャーを選択できる画面が出てきます。

2021年11月18日

やさしいファイルサーバー作成スキル習得方法【準備編】

難しい知識が無くても、自作で「ファイルサーバー」を試す方法があります。

ちゃんとしたサーバーを作成しようとすれば、出費を10万円以内に抑えるのは難しいです。

しかし、テストで作成したり短い期間の運用を試すのであれば、費用はそれほどかかりません。その理由について説明をさせて頂きます。

server_s.jpg



ファイルサーバー作成で用意するもの


・サーバー用コンピューター
・ストレージ (RAID用ハードディスク) 2個
・キーボード
・マウス
・DP-VGA変換ケーブル

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「サーバー用コンピューター」は用意した方が良いです。市販されているパソコンでもサーバーを組むことはできますが、サーバー用コンピューターは構造や部品が少しづつ違います。

サーバーを組むのであれば、こちらを選んでおいた方が後に役立ちます。

上記の物を全てアマゾンで新品で揃えた場合、45,000円ほどです。
(※モニターは現在絶賛高騰中。流用がおすすめです。)


サーバーは「FUJITSU TX1310 M3[PCサーバ Server PRIMERGY(CPU:Pentium G4560/OS:レス/メモリ:8GB/HDD:レス)]」を選択しました。

これは私が実際に過去に組んだことのあるものです。
Windows Server 2019 も問題なくインストールができました。

サーバーOS の入手に関して


本来、運用するためには、Windows Server 2019 が必要です。
入手時に気を付けなければならないのがバージョンです。「スタンダード」であれば、5クライアントまで接続できるライセンスが付属しているものがあります。

マイクロソフトのサーバー製品には、「クライアントライセンス」という概念があり、OSに加えてサーバーにアクセスするための権利を購入しなければなりません。

パソコンの台数やユーザーの数に制限があります。私がよく使用するのは「Windows Server Essentials 2019」というバージョンです。

25ユーザ、50デバイスまでセットになっているものです。パソコンの台数が20台以下のような環境であれば、ライセンス追加の必要はありません。

現在の価格は、68,000円程です。高く感じるかもしれませんが、「Windows Serve OS」ではこれでも相当安い部類に入ります。調査時点では、NTT-X Store が最も安く販売していました。

しかし、この68000円の出費なく、試す方法があります!!


テスト用に評価版があるからです。


なんと6か月の間、試用できます!!

なんなら、別バージョンでもなんでも半年間はお試しができるんです。


最も出費の少ないファイルサーバー作成のスキル習得方法


上記では「サーバー用コンピューター」を準備しての手順をご説明しました。その理由は、通常のパソコンと若干作りが異なるためです。スキルとしてサーバー機に慣れる事が大事だと感じたために書きました。

しかし、普段使っているパソコンでもサーバーOSをインストールできるものが多くあります。ある程度のスペックを満たしてなければなりませんが、試すことができます。

テスト評価版の「Windows Serve OS」を使って試すことはいくらでもできます。

posted by エコ8 at 14:22| サーバー

2021年09月30日

パソコン修理屋が考える就職に有利で簡単に習得できるパソコンスキルとは

Illustrator (イラストレーター)はパソコンスキルとしてどれくらい有効 ?


先日、大学時代に懇意にして頂いていた先輩から何年振りかに電話がありました。長年飲食関係の仕事で日本中を駆け回っていた人なのですが体調を壊してしまい、ここ数年療養していたそうです。

復帰するにあたり、パソコン関連の仕事を探しているようでした。「スキルとして身につけるには Illustrator はいいの?」と質問されました。「Illustrator は印刷・出版関連のデザインをされている方がよく使われます」と返答しました。

当然、それだけの職種ではありませんが、使用する企業の職種はかなり限定されるのは確かです。デザイン系の会社に就職するには有効そうに思えますが、中途採用で 「Illustrator が少しできます」とは、ライフセーバーのアルバイトを募集しているビーチの面接で、「10mなら泳げます」と言っているようなものです。

デザイン事務所が必要としている人材は、即戦力として戦える実務経験の多い中途採用、もしくは、これから育てていこうと考えて専門学校でデザインを学んだ新卒です。

個人の趣味でプロ並みのデザインができるようになってしまったような方の例外を除き、どんなに本やネットの知識から練習しても、難しいものがあります。


どんなパソコンスキルが就職には有利なのか


私はパソコン修理はあまり行わくなったものの、「メンテナンス」や法人に対する「不具合対応サポート」は以前と同じように続けております。需要も有り、何より顧客からの要望が強いので止めれない状況です。

その中で多い要件があります。「サーバーの設置・運用・メンテナンス」に関わる事と「セキュリティに関する依頼」です。

従業員数20名以上の中小企業でも、そのような人材が社内にいない所が多いのです。サーバーの設置や運用は、それほど難しいものではありません。2〜3日本気になって調べて、10万円程度の予算で一度サーバーを組んでしまえば、あとは慣れるだけです。

Windows Server 系であれば、コマンド操作や難しいインストール手順は必要ありません。
操作も Windws 10 に近いので、初めて触る方でも迷うことは少ないのです。
Linux でサーバーを組めるようになれば、相当な技術力がある人材として扱われます。しかし、実際の現場ではそこまでのスキルは必要ありません。

とりあえず、ちゃんとしたファイルサーバーが構築・管理できる人材であれば、「是非、ウチに来てください」と考えている企業は無数にあります。

ただ、サーバー管理だけでは会社の仕事として少なすぎます。そこで、プラスした技能があれば百戦錬磨、どんな企業でも何倍もの人選をくぐり抜けて採用されるはずです。最終選考で、「あの人はサーバーが組めるらしいよ」との一言で最後の二択人選を勝ち取る事ができるはずです。

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「サーバー管理」にプラスした技能とは


これは何がいいというものではありません。人により「営業は経験がある」という方であれば、「営業 + サーバー管理」。簿記の資格を持っているのであれば、「経理 + サーバー管理」。など、自分の得意分野、実務経験をプラスすれば最強と言えます。


会社の経営者心をくすぐる技能としてサーバー管理は最も有効だと考えているのですが、それに続く技能もご紹介させて頂きます。それは「メールの設定」です。

「なーんだメールの設定なんて簡単だよ」と思われた方もいらっしゃると思います。「そんな事はないんです」と声を大にして言いたい。会社でメールというツールの地位は偉大です。顧客・取引先との連絡手段、会社内での連絡手段、スケジュールの管理、PDFでの見積書送付、画像の添付送付。など経営の根幹に関わる様々な使い方がされるツールです。

会社でメールが使えなくなるという事は、電話が使えないのと同じくらい大問題です。

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私が先月行った不具合対応・設定サポートでメール関連のものが約半数を占めます。近年、セキュリティが強化されメールの設定も大きく変化しています。そのため突然、警告が出るようになったり、送受信できなくなる事例が多発しているのです。

また、新規導入したパソコンのメール設定を、まるまる依頼されることが頻繁にあります。「メール設定だけで毎回、出張で依頼をしてもらって申し訳ないな」と感じつつも出向いています。

必要なメールの知識


そのようななかで気づいたのが、「世にはメール設定を正確に理解して行っている人は少ない」ということです。ネットの設定方法を参考に、そのまま入力しているだけなんです。受信はできるけれども通常は会社で使用する設定では無い場合もあります。また、何年も設定変更しておらず、セキュリティレベルの低い事業所だらけでした。

ここでは、詳しい説明は避けますが、知っておく必要がある項目だけ挙げさせて頂きます。

・POP と IMAP の違い
・暗号の種類
・ポート番号
・セキュリティの違い
・各社のメールサーバー名

上記のうちメールサーバー名は、ネットで調べるなどするため暗記する必要はありません。
メール設定するうえで、上記を理解したうえで行っておけば、問題が発生しても、ほとんどがすぐに解決できるものです。

就職に有利なパソコンスキル 【まとめ】


結論を言いますと、「サーバーとメール設定の知識」を学んでおくだけで、就職にはかなり有利に働くスキルと言えます。会社の経営に関わるような役職の方は、必ずこの件で悩まれた経験があるはずです。だからこそ、人員を募集する際、そのスキルを持っているだけで、他の人よりも輝いて見える人材と言えるのです。

次回以降、ファイルサーバーの構築・設定・運用などについてまとめさせていただきたいと思います。


posted by エコ8 at 16:19| 修理屋の本音

2021年08月14日

外資系パソコンメーカーのパソコンが安い理由

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ある3つの出来事を元にその理由をご説明します。

初期不良のパソコンの交換を申し出た話


一つ目は、パソコンを使った教室を経営している方の事例。新規で外資系メーカーのパソコンを30台ほど導入をされた時にご相談を頂いた話です。

届いたパソコンの設置・設定を1週間ほどかけて行っていたそうです。設定を行っていると1台だけ動作が極端に遅いパソコンがあったのだそうです。色々設定を見直したり、調整しても直らないため、メーカーのサポートに電話をしたそうなんです。

そうするとメーカーからの回答は、「修理対応しますので送り返してください。修理・返却まで3、4週間かかる」と、言われたのだそうです。

教室で使うパソコンなので、その日数がかかってしまうと間に合わないのです。ましてや設定にも時間がかかるので、すぐにでも取り換えて欲しいと伝えられたそうです。

しかし、メーカーの返答は「初期不良による交換は、3日以内にご連絡があった場合のみ」なのだそうです。「納品から3日以上経過しているため、修理対応になる」とのこと。

「30台ものパソコンを3日以内にチェックするのは困難です」「起動しないならともかく、初期不良が原因で動作がおかしいことに気づくには3日は少なすぎます」「今回は30台あったから気づきましたが、1台だったら気づかない内容です」と伝えられたそうです。

ここで国内メーカーの担当であれば、大量導入された顧客であるので、特別に対応をしてもらえた可能性が高いと感じます。私も実際、保証期間を数日過ぎて故障したことがありましたが、無償で修理してもらえました。

外資系メーカーのパソコンの初期不良の話


二つ目のお話は、外資系メーカー製パソコンの買い取りをした時の話です。そんなに使っていない奇麗なパソコンでした。しかし、売りに来られた方は、「音がうるさく、動作も遅いので買い替えた」「ほとんど使っていないが必要なくなったので売りに来た」とおっしゃていました。

買い取ったパソコンを調べてみると、CPUを冷やすためのヒートシンク下にテープが挟まっていたのです。一度も取り外された様子もない箇所でした。そのことから製造段階で挟まってしまった可能性の高い状態でした。

テープがあるため、CPUを正常に冷やすことができず、ファンコントロール制御で常にフル回転していたため、音もうるさくなっていたのです。

製造時のCPU温度モニターチェックをすれば、簡単に判明しそうなのですが、スルーされたようです。完全に冷やせないわけではなかったので、テストには合格したのでしょう。

それにしても、長年パソコンの修理を行ってきて、とても印象に残った事件でした。

外資系メーカーのパソコンの初期不良の話2


メンテナンスを行っている事業所で5台ほどパソコンを導入された時の話です。会計ソフトでエラーが出て正常に使用できないため、調査を行った事案です。原因は、そのパソコンに使用されているチップドライバに不具合があったために起こっていました。

LANの通信が途切れてしまう不具合があり、いろいろなアプリケーションでエラーが出る事が分かりました。

原因が特定できない時にメーカーに問い合わせをしました。「LANの通信で不安定になるエラーが5台全てのパソコンで出ている。何か報告はありませんか」と、たずねました。

そうして帰ってきた返答は「そもそも、そちらのパソコンはビジネス用に販売されているものではありません。ビジネス用ソフトで不具合が起こることには対応できません」と、言われ対応を断られてしまいました。

そのメーカーの販売のページには、「ホームユースからビジネスユースまで、幅広くお使いいただける仕様」という文句があるにも関わらず…。

しかもビジネスソフトにエラーが出るのが問題なのではなく、LANの通信エラーを問題にしているにも関わらずです。とにかく外資メーカーは、不具合の対応に冷たいというのが私の印象です。怒っているわけでもな
く、丁寧に話をしていましたがそのような対応をされました。


結局、試しに試して「代替のチップドライバ」を入れることで症状は改善ができました。

【結論】外資系パソコンメーカーのパソコンが安い理由


これらの話から言える事は、外資メーカーのパソコンが安いのは、「品質・サポート部の経費を抑えているから」と言えます。私は、これが悪いと言いたいのではなく、外資系メーカーのパソコンを導入するのであれば、これらの対応・対策をできる状態にしてからにする必要がある事をお伝えしたいと考えています。



posted by エコ8 at 16:35| 修理屋の本音

2021年06月01日

Windows 10 Home から Pro へのアップグレード時に注意すべき事

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この程、サポート先のパソコンをリモートデスクトップ設定にするということで、Windows 10 Home のパソコンを Professional にアップグレードする必要が生じました。

複雑な設定がされているパソコンでした。OSの再インストールをするのはあまりにも時間と費用がかかるため、現在のシステムのままアップグレードする方法を選択したのです。

そして当初の予定では、「設定」の「詳細情報」のウィンドウから Microsoft Store 経由で簡単にアップグレードができるハズでした。

しかし問題が立ちはだかりました。たまたま起こった Microsoft のサーバー不具合が長引き、アップグレードができなかったのです。そこで考えたのが、 Professional 版を購入して「プロダクトキーの変更」をする方法でした。

下調べをした段階では、「DPS版」が最安で良いという情報があったため、早速入手して試しました。しかしまたもや問題が起こってしまいました。製品が届いてプロダクトキーを入力しても受け付けないのです。

他のプロダクトキーも試しましたがどれもダメでした。理由を探すために検索を行ってみると、「DPS版では システムそのままに Windows 10 Home の Pro へのアップグレードはできない」という結論に至りました。

もしパッケージを使って「システムそのままに Windows 10 Home の Pro へのアップグレード」をするならば、パッケージ版を購入する必要があります。


対応策を考えているときに、 Microsoft Store 経由でのアップグレードが可能になりました。サーバー回復までに2〜3週間を要しました。

結局、 Microsoft Store 経由で OS をアップグレードすることになりましたが、ここでも気を付けなければならないことがありました。

前回の失敗をムダにしないためにも、下調べを十分にしたところ、 Microsoft Store 経由でのアップグレードの最大の注意事項が分かったのです。

それは、OS のインストールされているパソコンのマザーボードやストレージ (SSD、HDD等) を交換した場合、アップグレードライセンスが無効になる事があるということです。

ライセンスが無効になるということは、元々の Windows 10 Home に戻ってしまうという事です。この状況に陥ってしまった方の話では、電話で Microsoft に問い合わせをして、「そのような契約のライセンスです」と回答があったそうです。

顧客にこれらの注意事項を説明してからの作業となりました。

「システムをそのままにアップグレードをする」のか、そのような事態に陥らないために「新規インストールをする」のかを選択する判断材料になればと思い、まとめせて頂きました。



posted by エコ8 at 13:13| OS関連
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